牛若丸や天狗伝説、鞍馬寺
関連キーワード
京都府左京区北部にある鞍馬、貴船に北の山里の花背を含む観光エリアがあります。鞍馬はもともと鞍馬寺の門前町でした。このあたりは京から若狭へ続く鞍馬街道の宿場町として栄え、往時の繁栄ぶりを偲ばせる旧家が点在しています。
鞍馬・貴船エリアへのアクセスには「叡電」の愛称で親しまれる叡山電車の鞍馬線が便利です。出町柳駅から貴船口・鞍馬駅まで約30分で行けます。展望列車「きらら」は一部の座席シートが車窓向きに設置された人気車両です。叡電1日乗車券「ええきっぷ」も便利です。
その鞍馬・貴船エリアでは北の王城鎮護のため創建された鞍馬寺があり、牛若丸が修行した場所で、天狗伝説も伝わっています。同エリアの貴船は貴船神社を中心に料理旅館が並ぶ京の奥座敷です。夏でも涼しく、名物の川床料理が楽しめます。また、紅葉のころも景色が素晴らしいところです。
鞍馬・貴船エリアへのアクセスには「叡電」の愛称で親しまれる叡山電車の鞍馬線が便利です。出町柳駅から貴船口・鞍馬駅まで約30分で行けます。展望列車「きらら」は一部の座席シートが車窓向きに設置された人気車両です。叡電1日乗車券「ええきっぷ」も便利です。
その鞍馬・貴船エリアでは北の王城鎮護のため創建された鞍馬寺があり、牛若丸が修行した場所で、天狗伝説も伝わっています。同エリアの貴船は貴船神社を中心に料理旅館が並ぶ京の奥座敷です。夏でも涼しく、名物の川床料理が楽しめます。また、紅葉のころも景色が素晴らしいところです。
鞍馬寺は奈良時代末期に鑑真和上の高弟である鑑禎上人が毘沙門天を祀ったのが始まりです。山門から本殿までは清少納言が「枕草子」で「近くて遠きもの」と記した九十九折りの道が約1km続きますが、多宝塔まではケーブルカー(片道100円)も利用可能です。参道途中には由岐神社や義経供養塔があります。
豪壮な仁王門から広がる広大な寺城のほとんどがモミやツガの原生林で、四季を通じて自然が楽しめますが、特に桜や紅葉のシーズンは人気です。近くに金星から降臨したという護法魔王尊を祭る光明心殿、毘沙門天や経塚遺物などの寺宝のほか、与謝野鉄幹・晶子夫妻の遺品などを展示する霊宝殿があります。木の根道沿いには牛若丸ゆかりの史跡もあります。
由岐神社は940年(天慶3年)創建の古社です。鞍馬寺本堂へ至る参道途中にあり、鞍馬の火祭りの舞台としてよく知られます。境内には樹齢800年と伝わる杉の巨木が立ち、霊気に満ちた気配が漂います。1610年(慶長15年)に豊臣秀頼が再建した檜皮葺きの割拝殿は中央を石段がくぐっていて、その先に本殿があります。すんぐりとした鎌倉時代の石造狛犬も見逃さないでほしいものです。
ちなみに鞍馬の火祭りとは京都三奇祭の一つで、御所から祭神を求めた様を再現すると伝えられる由岐神社の例祭で、毎年10月22日夜半に営まれます。「さいれや、さいりょう」の掛け声とともに、燃え盛るたいまつを手にした里人が一斉に神社に向かいます。鞍馬山全山が赤く染まるかのような幻想的な光景が繰り広げられ、多数の見物客が訪れます。
鞍馬温泉・峰麓湯は鞍馬川の清流と北山杉に囲まれた自然の中の露天風呂です。泉質はミネラルを多く含んだ単純硫黄泉で、神経痛・リュウマチ・腰痛などに効能があります。
貴船神社は貴船川畔の道から石段を上ったところに建っています。平安のころから京の水源を護る神として崇められ、同時に雨乞いや雨止め神事も司どりました。今でも農業や酒造業など、水にかかわる人々の信仰を集めています。一方で和泉式部が夫の愛を取り戻すために通ったということから縁結びの神としての側面もあります。古木が生い茂る境内には本殿・拝殿のほか、重森三玲作の石庭や舟形石が配されています。
豪壮な仁王門から広がる広大な寺城のほとんどがモミやツガの原生林で、四季を通じて自然が楽しめますが、特に桜や紅葉のシーズンは人気です。近くに金星から降臨したという護法魔王尊を祭る光明心殿、毘沙門天や経塚遺物などの寺宝のほか、与謝野鉄幹・晶子夫妻の遺品などを展示する霊宝殿があります。木の根道沿いには牛若丸ゆかりの史跡もあります。
由岐神社は940年(天慶3年)創建の古社です。鞍馬寺本堂へ至る参道途中にあり、鞍馬の火祭りの舞台としてよく知られます。境内には樹齢800年と伝わる杉の巨木が立ち、霊気に満ちた気配が漂います。1610年(慶長15年)に豊臣秀頼が再建した檜皮葺きの割拝殿は中央を石段がくぐっていて、その先に本殿があります。すんぐりとした鎌倉時代の石造狛犬も見逃さないでほしいものです。
ちなみに鞍馬の火祭りとは京都三奇祭の一つで、御所から祭神を求めた様を再現すると伝えられる由岐神社の例祭で、毎年10月22日夜半に営まれます。「さいれや、さいりょう」の掛け声とともに、燃え盛るたいまつを手にした里人が一斉に神社に向かいます。鞍馬山全山が赤く染まるかのような幻想的な光景が繰り広げられ、多数の見物客が訪れます。
鞍馬温泉・峰麓湯は鞍馬川の清流と北山杉に囲まれた自然の中の露天風呂です。泉質はミネラルを多く含んだ単純硫黄泉で、神経痛・リュウマチ・腰痛などに効能があります。
貴船神社は貴船川畔の道から石段を上ったところに建っています。平安のころから京の水源を護る神として崇められ、同時に雨乞いや雨止め神事も司どりました。今でも農業や酒造業など、水にかかわる人々の信仰を集めています。一方で和泉式部が夫の愛を取り戻すために通ったということから縁結びの神としての側面もあります。古木が生い茂る境内には本殿・拝殿のほか、重森三玲作の石庭や舟形石が配されています。
木の根道は鞍馬寺本堂から鞍馬山を通り、貴船神社へ抜ける山道は木の根道と呼ばれ、ハイキングコースとして人気です。
杉林がうっそうと繁り、大木の根が地表に張り巡らされた奇観はどこか神秘的ですらあります。昼でも薄暗い道をしばらく行くと途中で不動堂、義経堂がある僧正ヶ谷に出ます。謡曲「鞍馬天狗」の舞台として知られる場所です。
さらに鞍馬山の最奥には650万年前に人類を救うために金星から降り立ったという伝説が残る奥の院魔王殿が建ちます。奥の院から貴船までは急坂を下るので、足元には注意が必要です。所要はだいたい1時間ほどです。
小町寺は鞍馬・貴船から市街地に戻る途中の鞍馬街道沿いに、市原野と呼ばれる集落にあります。このあたりには、古くから小野氏の領地であり、小野小町と深草少将の亡霊が僧侶に百夜通いの物語をする謡曲「通小町」の舞台でもありました。
この寺も正式には補陀洛寺と言いますが、通称の小町寺で知られています。本堂内には美女の姿からはかけ離れた小野小町老衰像を設置し、境内には小野小町塔や深草少将塔、小野小町姿見の井戸なども残っています。
また、この近くには由緒正しい料理屋もあります。鞍馬寺門前にある精進料理のお店、雍州路もその一つです。もと修行僧である主人が1品ずる丹精込めて作ります。ゴマ豆腐やとろろそば、京野菜の炊き合わせなど10品がつく、くらま山精進膳や7種の山菜を薬味にした名物雲珠そばなどが有名です。
他にもわらび餅や栗ぜんざいも人気があります。
匠斎庵は江戸中期の1760年(宝暦10年)に建てられ重要文化財に指定されている建物内で、湯豆腐のコースが味わえるほか、甘味もあります。建物は鞍馬が宿場町だったころの面影を残し、随所に凝った造りがうかがえます。
杉林がうっそうと繁り、大木の根が地表に張り巡らされた奇観はどこか神秘的ですらあります。昼でも薄暗い道をしばらく行くと途中で不動堂、義経堂がある僧正ヶ谷に出ます。謡曲「鞍馬天狗」の舞台として知られる場所です。
さらに鞍馬山の最奥には650万年前に人類を救うために金星から降り立ったという伝説が残る奥の院魔王殿が建ちます。奥の院から貴船までは急坂を下るので、足元には注意が必要です。所要はだいたい1時間ほどです。
小町寺は鞍馬・貴船から市街地に戻る途中の鞍馬街道沿いに、市原野と呼ばれる集落にあります。このあたりには、古くから小野氏の領地であり、小野小町と深草少将の亡霊が僧侶に百夜通いの物語をする謡曲「通小町」の舞台でもありました。
この寺も正式には補陀洛寺と言いますが、通称の小町寺で知られています。本堂内には美女の姿からはかけ離れた小野小町老衰像を設置し、境内には小野小町塔や深草少将塔、小野小町姿見の井戸なども残っています。
また、この近くには由緒正しい料理屋もあります。鞍馬寺門前にある精進料理のお店、雍州路もその一つです。もと修行僧である主人が1品ずる丹精込めて作ります。ゴマ豆腐やとろろそば、京野菜の炊き合わせなど10品がつく、くらま山精進膳や7種の山菜を薬味にした名物雲珠そばなどが有名です。
他にもわらび餅や栗ぜんざいも人気があります。
匠斎庵は江戸中期の1760年(宝暦10年)に建てられ重要文化財に指定されている建物内で、湯豆腐のコースが味わえるほか、甘味もあります。建物は鞍馬が宿場町だったころの面影を残し、随所に凝った造りがうかがえます。