アルメリアの育て方

アルメリア属は40〜80種類の原種がありますが、一般に「アルメリア」と呼ぶときはアルメリア・マリティマ種をさします。
アルメリアは、レンゲのような細い花茎を長く伸ばした先端に、カサカサした小さな花が丸く球状に寄り集まって咲く多年草です。
草丈が10cmくらいの細長い芝生のような葉がわさわさ茂った中からあちこちに長い花茎を伸ばしてポンポン咲きます。
葉に黄緑色の縁取りが入る品種もあります。
アルメニアが日本に入ってきたのは明治時代の中頃です。

園芸分類：草花、山野草、常緑多年草
草丈・樹高 5〜60cm
耐寒性：強い
耐暑性：強い（蒸れには弱い）
耐陰性：なし 花色：赤、ピンク、白
開花時期：3月〜6月

出回り時期：3月〜5月
植え替え：3月中旬〜4月中旬と9月中旬〜10月中旬
肥料：3月中旬〜4月中旬と9月中旬〜10月中旬
開花期間：2〜5日間程度

日当たり・置き場所
日当たりと水はけのよい場所なら簡単に育ちますが、高温多湿は苦手です。
夏は日よけをするか風通しの良い半日陰に置き場所を変えましょう。

用土
水はけのよい土を好むので、赤玉土小粒と川砂を等量混ぜたものに2割程度腐葉土を混ぜて用いましょう。
庭植えする場合は、苦土石灰を少量混ぜておいた庭土に腐葉土を混ぜて用います。

水はけが悪いときは川砂やバーミキュライト・パーライトなどをブレンドして水はけを改良しましょう。

水やり
表面の土が乾いてきたらたっぷり水やりします。
庭植の場合、根付いた後は乾燥が気になるとき以外は自然の恵みで十分です。

肥料
生育期の春と秋に株元に緩効性化成肥料を少量まいておきましょう。
多肥を好まないので、肥料は控えめに。

病害虫
高温多湿になると蒸れで根腐れや灰カビ病が出ることがあります。
病巣部分は取り除いておきましょう。

選び方：
丈夫で育てやすいので、苗でも種でも手に入りやすいものを購入しましょう。

植え付け：
根鉢を1/3ほど崩してから植えつけますが、ゴボウのような太い根は傷つけないようにします。
株が大株になっているときは、株分けしてから植えつけましょう。

間引き：蒸れを防ぐために、株が混んできたら、葉数を減らして風通しを良くしておきます。

植え替え・鉢替え：
大株になったら株分けしますが、ゴボウのような太い根は傷めないようにします。
なるべく手で半分に割きますが、難しいときは清潔な鋏で軽く切り込みを入れてから手で割くようにします。

花：傷んだ花は根元から切り取っておきましょう。

収穫：種を採ることができますが、次の花が咲きにくくなります。

冬越し：寒さに強いので寒冷地でも防寒処理しなくても越冬します。

増やし方（株分け、挿し木、葉挿しなど）：
種まきする場合、種に光がある程度当たらないと発芽しないので、被土は薄くかぶせるか、なしにします。
株分けする場合は、植え替えの時に大株を株分けして増やします。