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ウメの育て方

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植物名:ウメ

学名:Prunus mume、Armeniaca mume
英名:Japanese plum、Japanese apricot
和名:ウメ(梅)
科名:バラ科
属名:サクラ属(アンズ属)
原産地:中国

ウメの特徴

ウメは弥生時代に、すでに日本に薬用として入っていたといわれ、万葉集にも数多く詠まれていて、古くから親しまれてきた果樹です。
ウメの品種改良は古来より盛んなために300種を超えています。
花に特化して品種改良された「花ウメ」と、実の収穫に特化して品種改良された「実ウメ」に大別できます。

一重咲きの梅の花は、5枚の丸みのある花びらからなり、八重咲きや花びらの数の多いものもあり、とてもいい香りがします。

ウメは剪定を怠ると大木になりやすく、細枝が密集すると花付きが悪くなるので細枝も減らす必要があります。
徒長枝にも花をつけないので、短くしっかりしている枝が多くなるように剪定します。

ウメはほとんど自家受粉しないので、実をとるなら受粉樹が必要です。
ウメの詳しい育て方を解説しようとすると、本になってしまうほど奥が深い植物です。

ウメの詳細情報

園芸分類:落葉高木、花木
草丈・樹高:5〜10m
耐寒性:強い
耐暑性:強い
耐陰性:なし 花色:白、ピンク、赤、複色など
開花時期:1月〜3月
収穫時期:5月〜7月

ウメの育て方カレンダー

出回り時期:12月〜4月
植え付け・植え替え:12月〜3月
剪定:12月〜1月
肥料:4月〜5月、12月
開花期間:3〜7日間程度

ウメの栽培環境

日当たり・置き場所
日当たりのよい場所なら、北海道から沖縄まで栽培が可能です。
冬に強い寒風が当たる場所は避けましょう。

用土
水はけのよい肥沃な土を好みます。庭土に腐葉土を混ぜ込んでおきましょう。
鉢植えは、普通の培養土や、赤玉土に半量ほどの腐葉土やバーク堆肥をブレンドした土がおすすめです。

ウメの育て方のポイント

水やり
鉢植えは、表面の土が乾いたらたっぷりと水やりしましょう。
庭植えは、根付いた後は自然の恵みだけで十分ですが、乾燥が厳しいときは、水やりしましょう。

肥料
花後に緩効性化成肥料を株元にまき、冬に寒肥を施肥します。
寒肥には、鉢植えは有機質の肥料か緩効性化成肥料をまいておき、庭植えは株元に穴を掘って有機堆肥を埋めておきます。

病害虫
うどん粉病:風通しが悪いとかかることがあるので混み枝を剪定します。
アブラムシ:付くと葉が縮れてくるので枝ごと取り除いておきます。
コスカシバ(幼虫):
木の中を食害するので、フンやヤニが出ているところをほじって捕殺します。
オビカレハの幼虫:
落葉期に枝に産み付けた卵を取り除くか、集団でついている幼虫を枝ごと取り除きます。

ウメの詳しい育て方

選び方:幹が太く、太い根も細い根もしっかりと充実しているものを選びましょう。

植え付け:
落葉期に植えつけます。
庭植えは、植穴に腐葉土と有機堆肥を混ぜ込んでから植えつけ、鉢植えは鉢の底の方に有機肥料か緩効性化成肥料を元肥として混ぜておきます。

間引き:芽吹くための葉芽を残して花柄を摘み取る。

剪定・切り戻し:
細枝や徒長枝には花が咲かないので短く剪定しておきます。
枝元から切り落とすと細枝が出やすいので、半分程度までに切るのを抑えます。

植え替え・鉢替え
鉢植えは2年ごとに花後、古い土を半分以上落とし、伸びすぎた根を切り詰めてから植え替えます。

花:
「桜伐る馬鹿梅伐らぬ馬鹿」というように、剪定をしないと咲きにくくなります。
お正月に早く開花させたいときは、暖かい室内に置き場所を変えて、霧吹きを何度もやると早く開花します。

収穫:ウメは受粉しにくいので、受粉作業をした方が確実です。

冬越し:特別な防寒処置をしなくても越冬します。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
種まき、接ぎ木、挿し木でふやすことができます。
種まきは実から種を採りだしたらすぐにまきましょう。
挿し木は落葉期の剪定枝で行います。
接ぎ木の適期は3月です。

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