コブシの育て方

主に4月上旬に白い花が咲き、春を感じることができる花木として人気です。種蒔きや田植えの時期を知らせる春を告げる木となっています。桜とともに、田打桜、種蒔桜、田植桜と呼ばれることもあります。
モクレン科モクレン属で、ハクモクレンよりも小さな花を咲かせるのが特徴。白い花の下に、小さな葉が付いているのも特徴となっています。また、よく成長しますので、高くなると8ｍ〜10ｍになり、鉢植えではなく、庭木として植えるのがおすすめです。
「コブシ」の和名は、実がゴツゴツしていて、人間の手の拳のようになっていることから付いています。

園芸分類　庭木・花木
草丈・樹高　8ｍ〜10m
耐寒性 強い
耐暑性 強い
耐陰性 弱い
花色　白
開花時期　3月〜4月

時期　9月〜10月に種を蒔くか、1月〜3月の冬に苗を植え付けます。
植え付け　1月〜3月に植え付けますが、寒い地方では3月になってから植え付けます。
剪定　4月中旬〜下旬に花が終わってから新しい葉が出る前に剪定します。
肥料　また若い木の場合には、5月、9月、1月に年3回肥料を行います。
開花　3月〜4月上旬に白い花を咲かせます。

日当たり・置き場所　大きく育ちますので、広い場所に植えるようにします。日当たりのいい場所がおすすめです。 用土　腐植質に富んだ肥沃な土に植え、水はけのよい土に植えるといいでしょう。

選び方　苗は、幹がしっかりしていて、葉っぱが元気なものを選びます。
植え付け　大きく育ちますので、1月〜3月上旬までに広い場所に庭植えをするようにします。寒い地方では春に植え付けるといいでしょう。
間引き　間引きは必要ありません。
剪定・切り戻し　自然に整いますので、あまり必要ありません。形を整えたい場合やコンパクトにしたい場合には、花が終わった後に新しい葉が出る前に剪定します。
植え替え・鉢替え　根が粗く、細根が少ない特徴があり、大きな成木での移植は困難ですので、最初から庭植えでは、広い場所に植えるようにし、植え替えはしません。
花　3月〜4月まで長く咲き続けることもあります。花が一年越しにしか咲かない場合もあり、花芽が極端に多く付いたら、秋〜冬に花芽を半分程度に摘み取った方が、毎年咲きます。
収穫　種を収穫してすぐに蒔いて増やすことができます。
冬越し　耐寒性は強いので、冬越しのためには何も必要ありません。
増やし方　種を採って増やすことができます。果実から種だけを取って、赤玉土小粒に2〜3粒植えて増やします。