ガーデニング

カーネーションの育て方

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植物名:カーネーション

学名:Dianthus caryophyllus
英名:Carnation、Clover pink
和名:カーネーション、オランダセキチク、ジャコウナデシコ
科名:ナデシコ科
属名:ナデシコ属(ダイアンサス属)
原産地:地中海沿岸地方

カーネーションの特徴

カーネーションは母の日に贈る花として、古くから親しまれていますが、栽培の歴史も古く、古代ギリシア時代にはすでに栽培され、日本にも江戸時代初期に入ってきています。

19世紀に四季咲き性のあるカーネーションが作出され、現在も盛んに品種改良がおこなわれているので、花色も花形もバリエーションが豊富です。
切り花には房咲きのスプレータイプ、鉢植えにはコンパクトに育つポットカーネーション、庭植えには丈夫なガーデンカーネーションがあります。

カーネーションの詳細情報

園芸分類:草花、多年草
草丈・樹高:15cm〜1.2m
耐寒性:強い〜やや弱い
耐暑性:強い〜弱い(品種による)
耐陰性:なし
花色:白、赤、ピンク、黄、紫、青、緑など
開花時期:4月〜7月、9月〜11月

カーネーションの育て方カレンダー

出回り時期:周年(最盛期は3月〜5月)
植え付け・植え替え:3月〜5月、10月〜11月
剪定:花が少なくなったら(切り戻し)
肥料:3月〜5月、8月〜11月
開花期間:7〜10日程度

カーネーションの栽培環境

日当たり・置き場所:
日当たりと風通しのよい場所で育てましょう。日当たりが悪いと蕾が開かなくなります。
カーネーションは乾燥した気候を好むので、梅雨や長雨の時に株が蒸れないように雨の当たらない軒下に置き場所を変えるか、雨除けをつけましょう。
真夏は高温多湿に弱く30℃を超えると花も生育も悪くなるので、風通しの良い半日陰に置き場所を変えましょう。

用土:
カーネーションは酸性土壌を嫌うので、庭植えは苦土石灰を混ぜておき、腐葉土やバーク堆肥と化成肥料をしっかり混ぜ込んだ庭土を用います。
鉢植えは普通の培養土にパーライトやバーミキュライト、川砂などを混ぜたものか、赤玉土小粒に半量ほど腐葉土を混ぜたものを用います。

カーネーションの育て方のポイント

水やり:
根腐れしやすいので、表面の土がしっかり乾いてから水やりします。花や蕾に水がかかると傷んで病気になってしまうので、花や蕾には水を掛けません。

肥料:
肥料切れになると花付きが悪くなり葉色も悪くなります。
生育期間中は毎月緩効性化成肥料を株元にまき、液体肥料を毎週水やりの時に水の代わりに与えます。
夏は暑さで、冬は寒さで生育が弱まるので追肥しません。

病害虫
灰カビ病、ウイルス病、立枯病:
株が蒸れると病気が発生しやすいので、花殻や枯葉をこまめに取り除き、株が混んできたら枝数を減らしておきます。
アブラムシ:
見つけたら早めに駆除しますが、あらかじめ薬剤を散布しておきましょう。

カーネーションの詳しい育て方

選び方:蕾・花・葉すべてがぎっしりしていて固いものを選びましょう。

植え付け: 春か秋の生育期に植えます。株分けすると根が傷んで枯れやすくなります。
なるべく根を傷めないように、軽くほぐすかそのままで、一回り大きな鉢に植え替えます。
庭植えにするときは蒸れにくいように高植えします。

間引き:
株が密集すると蒸れて枯れやすくなるので、混んでいるところは間引いて風通しを良くしておきます。

剪定・切り戻し:
花が終わった茎は、二節残して切り戻します。
全体の花が終わってきたら、草丈の1/3くらいのところで切り戻します。

植え替え・鉢替え:
母の日に贈られたカーネーションは、鉢が小さくて根詰まりしていることが多いので、すぐに根を崩さないでそのまま一回り大きな鉢に植え替えましょう。
カーネーションは根の生育が旺盛なので、毎年鉢を外して根を軽くほぐしてから一回り大きな鉢に植え替えます。植え替えの適期は秋です。

花:脇芽の蕾を傷めないように気を付けてこまめに花殻摘みをしましょう。

冬越し:
寒さに弱い品種もあるので、冬は寒冷地では室内の明るい窓辺に置き場所をかえましょう。
鉢植えは霜が当たらないように軒下に置き場所を変え、庭植えは敷き藁などをしておきます。
四季咲きのカーネーションは10℃を超えると冬でも開花します。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど):
6月か9月頃、剪定枝を挿し芽にして挿し木で増やします。
1か月くらいで根が伸びてくるので、摘芯して脇芽を増やします。
秋に種まきして増やすこともできます。種には薄く土をかぶせます。霜に当てないよう気を付けて育てましょう。

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