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カリンの育て方

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植物名:カリン

学名:Pseudocydnia sinensis、 Chaenomeles sinensis
英名:Chinese quince
和名:カリン(花梨)、カラナシ、カリントウ、アンランジュ、キイボケ
科名:バラ科
属名:ボケ属
原産地:中国

カリンの特徴

カリンは木が成長していくと樹皮がぽろぽろ取れ、滑らかな美しい木肌を見せます。縁がギザギザになった楕円形の葉は、ピンクの花びら5枚の花と同時に出始めます。花に香りはありません。黄色く熟した大きな実は、表面がべたべたしていてよい香りがしますが、生食できないため、ジャムやカリン酒などに加工されます。

中央アジア原産のマルメロとよく似ているため、苗木も果実も混同されて流通しています。
マルメロは果皮や葉裏に毛が生えていて、カリンには生えていないので、毛の有無で確認ができます。
木材の「カリン」はマメ科の高木で、果樹のカリンとは別の樹木です。

カリンは、マルメロに遅れてヨーロッパに持ち込まれたので、「中国のマルメロ」と名づけられ、学名の「Pseudocydnia」は「偽マルメロ」を意味しています。

カリンの詳細情報

園芸分類:落葉高木、果樹、花木
草丈・樹高:6〜8m
耐寒性:強い
耐暑性:強い
耐陰性:普通
花色:ピンク
開花時期:4月〜5月
収穫期:10月〜11月上旬 開花時期:4月〜5月

カリンの育て方カレンダー

植え付け・植え替え:12月上旬〜3月下旬
剪定:1月〜2月
肥料:12月、3月
開花期間:4月

カリンの栽培環境

日当たり・置き場所:日当たりと風通しのよい場所で育てます。

用土:
土質はあまり選ばないので、庭植えは腐葉土を混ぜた庭土を用いて、鉢植えは普通の培養土か赤玉土小粒に半量の腐葉土を混ぜた土を用います。

カリンの育て方のポイント

水やり:
やや湿り気のある状態を好むので、鉢植えは表面の土が乾いたらたっぷりと水やりします。庭植えは、根付いた後の水やりは必要ありませんが、乾燥しがちな時は水やりしましょう。

肥料:庭植えは、元肥として堆肥や腐葉土をたっぷり施肥した後は、特に必要ありません。
生育や収穫率をよくするためには、12月に有機堆肥を株元に埋め、3月に緩効性化成肥料をまきましょう。鉢植えは、12月と3月に緩効性化成肥料を株元にまきましょう。

病害虫:
実の中に入るシンクイムシ、新芽につくアブラムシ、葉を食べる毛虫は、見つけたら駆除します。
テッポウムシ(カミキリムシの幼虫)が幹の中に巣くったとき、穴に棒などを突っ込んで捕殺します。

カリンの詳しい育て方

選び方:接ぎ木部分がしっかりとした苗を選びましょう。

植え付け:
植え付けの適期は11月〜12月(晩秋)と2月〜3月(早春)ですが、秋植えがおすすめです。
庭植えは掘った植え穴にたっぷりと腐葉土と有機堆肥を混ぜ込んでから植え付けましょう。
植え付け前に苗木の高さを50〜60cmに切り詰めてから植えつけます。

間引き:4年目くらいまでは木が成熟していないので結実させないようにしましょう。
カリンは着果数が多くないので、特に摘果は必要ありません。小果や変形果のみを摘み取ります。

剪定・切り戻し:長く伸びた枝には花芽をつけないので、半分以下に切り戻します。
混み枝は株元から切り落として風通しを良くします。
高木になると扱いにくいので、適度な樹高になったら先端を切り落とす芯止めをします。

植え替え・鉢替え:
鉢植えは2年ごとに植え替えますが、バラ科なので、休眠期の12月〜2月頃に植え替えるのがおすすめです。

花:長く伸びた枝には花芽をつけず、幹に近いところの太く短い新梢の先端に7月頃花芽をつけます。

収穫:カリンは自家受粉できるので、1本だけでも収穫できます。

冬越し:寒さにとても強いので防寒処理しなくても越冬できます。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど):
種から育てると実がなるまで7〜8年かかります。
種から育てた苗を台木として接ぎ木して増やすのが一般的です。

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