むかごを見つけるコツってある？

「むかご」とよく言いますが、「むかご」とは実際にどんなものなのでしょうか。「むかご」とは、「零余子」「珠芽」と書き、わき芽が養分を蓄えて大きくなった部分のことを言います。

食べられる「むかご」としては、ヤマイモやナガイモなどの山芋類が有名です。ヤマイモやナガイモの「むかご」は、小さなコロンとした形の灰色をしていて、丸かったり、楕円になっていたりします。表面にちょっと突起があることもあります。

そんな小さくてコロンとしている「むかご」を焼いたり、素揚げにしたりして塩で食べると美味しいですよ。むかごご飯も美味しいですよね。スーパーにも秋の季節になると売られていることがありますので、探すといいでしょう。

また、「むかご」を作る他の植物としては、オニユリやノビル、ニンニクなどその他多くの植物もありますよ。

ヤマイモなどの「むかご」の収穫時期は、9月～11月初め頃となります。ツルの葉の付け根の部分に沢山の「むかご」が付きます。「むかご」は、わき芽が栄養を蓄えた部分ということですので、小さいながらも栄養がたっぷりです。

そして、収穫時期を迎えた「むかご」は、指で触っただけでも落ちてくるようになります。旬は10月～11月初めの頃と言えるでしょう。山に行くと、地面に転がっているのを見たことがある人もいますよね。

ヤマイモは、北海道と青森が主な産地で7割を超える収穫量を誇ります。つまり、「むかご」もそれらの場所では、多く見ることができるということになりますね。ヤマイモやナガイモがスーパーや八百屋で旬として売られることになったら、「むかご」も旬を迎えます。見つけてみたらいいでしょう。秋を感じるものとして、味わってみたい「むかご」です。

そんな秋の味覚の「むかご」を山で見つけるコツはあるのでしょうか。まず、コツはヤマイモのツルを見つけることです。ツルの葉の付け根についているわけですから、ヤマイモのツルを探しましょう。自然のヤマイモ、自然薯を見つけるには、ヤマイモの葉っぱの特徴を知っておくことが大切です。

細いハート形で先が尖った葉っぱをしているのが特徴で、割と見つけやすいでしょう。葉は対生で生えていますので気を付けて見てみましょう。ツルは反時計回りに回っているのが特徴です。葉っぱを見つけて、ツルの特徴も見て「むかご」がなっていれば収穫してみるといいですね。沢山なっているのを見つけることができたら、とても嬉しいですよね。

他に、「ニガカシュウ」と呼ばれる、丸いハート型の葉っぱで互生で葉が付くものも「むかご」を付けます。こちらは、苦くて食べられず毒を持っているとも言われています。同じヤマノイモ属ですが、気を付けましょう。

また、「むかご」を植えるとヤマイモが育つのではと言われています。本当に育つのでしょうか。「むかご」には栄養が沢山蓄えられており、これを植えると実際に発芽するようになります。

自然界でも「むかご」でヤマイモは増えていきます。「むかご」をそのままにしておくと、地面に落ち、翌春には芽を出します。ヤマイモには種ももちろんできますが、種は軽くて栄養をあまり持ちません。遠くに風で飛んだ種は、ゆっくりと育っていきます。それに対し、「むかご」はすぐ下の地面に落ちて、丈夫なヤマイモとして早く育つのが特徴ですよ。

自分で「むかご」を拾った場合も、土に植えて育ててみるといいでしょう。植えて1年目は、種イモを大きくするように育てます。2年目からは、たくさんヤマイモが収穫できるようになります。

とても面白いヤマイモ栽培で、毎年の収穫ができるようになるのが楽しみでしょう。

「むかご」についてご紹介しました。栄養たっぷりの秋の味覚「むかご」です。「むかご」を見つけるには、9月～11月初めに山に行ってみるといいですね。そして、ヤマイモらしい先が尖ったハートの葉っぱを見つけたら、「むかご」がなっているかを見つけてみるといいでしょう。

「むかご」を秋の味覚として味わい、楽しんだ後は、残った「むかご」を植えて、ヤマイモ栽培するのもおすすめです。意外と簡単に「むかご」が発芽して、ヤマイモを栽培することができますので、楽しみになりますよ。

まずは、「むかご」を収穫に山に出掛けてみませんか。また、山まで出掛けなくても、雑草の茂った藪になっている場所や草むらなどを探してみると、意外と身近な所にも生えていることもあります。自分で見つけた「むかご」はとても美味しく感じますよね。秋に探してみるといいでしょう。

監修：トマト
毎日いろいろな発見をさせられるガーデニングです。
長年のガーデニング経験から育て方の難しさもそれぞれの植物に学んでいます。
今は多肉植物などにも凝っていて、新しい発見と成長を見ていきたいと思っています。