【さつき】の剪定、枝つくり、植え替えのコツと時期はいつ!?
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さつき(皐月)はつつじの仲間ですが、さつきは5月から6月にかけて、つつじは3月から4月頃にかけて咲きます。さつきは、夏の暑さや冬の寒さにも強く種類も多いので、開花時期になると一本の木から色々な異なった花が咲きます。盆栽としてもさつきは手入れがしやすく、風通しや陽当が良くなる剪定や水やりをすることで、毎年色彩が豊かで綺麗な花を楽しむことができます。
さつきは翌年にきれいな花を咲かせるために前年の夏にはすでに花芽を持っており、一年をかけて翌年の開花に向けて準備をしています。そのため、開花時期だけでなく翌年も色彩豊かな花を咲かせるためにさつきの盆栽は、剪定、枝つくりや植え替えなどの手入れ作業が必要です。
さつきは翌年にきれいな花を咲かせるために前年の夏にはすでに花芽を持っており、一年をかけて翌年の開花に向けて準備をしています。そのため、開花時期だけでなく翌年も色彩豊かな花を咲かせるためにさつきの盆栽は、剪定、枝つくりや植え替えなどの手入れ作業が必要です。
さつきの盆栽の剪定
さつきの剪定は、大きく分けて「開花前」の春に行う剪定と6月から7月初めの「開花後」に行う剪定の2つがあります。春の「開花前」に行う剪定は主に樹形を改作したり太い枝を切ったりする剪定が中心の作業で開花前に剪定を行うため、その年の花の開花は期待できません。
一方、6月から7月の初め頃に行う「開花後」の剪定は、翌年の開花や樹姿の良い盆栽づくりにも影響するので大事な剪定作業です。この開花後の剪定の仕方として、「2芽2葉残し」と「元葉切り」の2つがあります。さつきの盆栽を今より大きくしたい場合は「2芽2葉残し」の剪定をしますが、今の大きさを維持したい場合は「元葉切り」の剪定を行います。
一般的な剪定の仕方である「2芽2葉残し」は、“2つの新芽と2つの新しい葉”を残し、将来一本の芽を主枝にし、もう一つを従の枝にするための剪定方法です。一つの枝から複数の新芽が出ている場合も多いですが、2つくらいの新芽の枝を残すと樹形も整えやすいです。2つの新芽の間にある芯は取り除きます。
この「2芽2葉残し」の剪定の“コツ”は、最初に残しておく新しい2枝の新芽の枝の位置や芽の向きを全体の樹形を見ながら考えて決めた後に剪定をするとしやすいです。また、さつきの盆栽の剪定が初めて方でも新しい芽や葉(黄緑色)と古い葉の見分けは簡単にできます。開花が終わった直後の新芽や新しい葉は黄緑色をしており、古い葉は深緑色をしているので区別しやすいです。剪定の時期が遅暮れた場合は、新芽や新しい葉も深緑色になってしまうのでわかりにくいですが、裏からみると簡単に区別ができ、新芽の下には古い葉が付いているのでわかりやすいです。
一方、「元葉切り」の剪定方法は、樹形を整え、元の大きさを維持したいときに、切り詰める剪定の仕方です。時期的には7月の初め位までにこの剪定を行うことで、翌年もきれいなさつきの花が期待できます。
開花後の6月から8月の終わり頃まではさつきの成長が活発な時期なので、この時期はできるだけ思い切った剪定は控えた方が良いです。開花後はすでに翌年に咲く花の新芽ができているので、その芽を切らないように注意し、強く切り詰める剪定は出来るだけ控え、伸びた枝を切り戻す程度の剪定を行います。
また、秋に行う剪定は樹形を整える程度に行います。さつきは根元や太い枝からひこばえが出やすいので出ている場合は切り、徒長した枝や樹形から飛び出た枝も切ります。
樹形の改作をしたい場合など行う春の「開花前」剪定は、冬の時期に思い切った剪定を行います。春に咲く花の芽が既についている枝などを切り落としてしまう可能性もあり、その年には花は咲きませんが新たな芽が出てくるので、翌年には花を楽しむことができます。
一方、6月から7月の初め頃に行う「開花後」の剪定は、翌年の開花や樹姿の良い盆栽づくりにも影響するので大事な剪定作業です。この開花後の剪定の仕方として、「2芽2葉残し」と「元葉切り」の2つがあります。さつきの盆栽を今より大きくしたい場合は「2芽2葉残し」の剪定をしますが、今の大きさを維持したい場合は「元葉切り」の剪定を行います。
一般的な剪定の仕方である「2芽2葉残し」は、“2つの新芽と2つの新しい葉”を残し、将来一本の芽を主枝にし、もう一つを従の枝にするための剪定方法です。一つの枝から複数の新芽が出ている場合も多いですが、2つくらいの新芽の枝を残すと樹形も整えやすいです。2つの新芽の間にある芯は取り除きます。
この「2芽2葉残し」の剪定の“コツ”は、最初に残しておく新しい2枝の新芽の枝の位置や芽の向きを全体の樹形を見ながら考えて決めた後に剪定をするとしやすいです。また、さつきの盆栽の剪定が初めて方でも新しい芽や葉(黄緑色)と古い葉の見分けは簡単にできます。開花が終わった直後の新芽や新しい葉は黄緑色をしており、古い葉は深緑色をしているので区別しやすいです。剪定の時期が遅暮れた場合は、新芽や新しい葉も深緑色になってしまうのでわかりにくいですが、裏からみると簡単に区別ができ、新芽の下には古い葉が付いているのでわかりやすいです。
一方、「元葉切り」の剪定方法は、樹形を整え、元の大きさを維持したいときに、切り詰める剪定の仕方です。時期的には7月の初め位までにこの剪定を行うことで、翌年もきれいなさつきの花が期待できます。
開花後の6月から8月の終わり頃まではさつきの成長が活発な時期なので、この時期はできるだけ思い切った剪定は控えた方が良いです。開花後はすでに翌年に咲く花の新芽ができているので、その芽を切らないように注意し、強く切り詰める剪定は出来るだけ控え、伸びた枝を切り戻す程度の剪定を行います。
また、秋に行う剪定は樹形を整える程度に行います。さつきは根元や太い枝からひこばえが出やすいので出ている場合は切り、徒長した枝や樹形から飛び出た枝も切ります。
樹形の改作をしたい場合など行う春の「開花前」剪定は、冬の時期に思い切った剪定を行います。春に咲く花の芽が既についている枝などを切り落としてしまう可能性もあり、その年には花は咲きませんが新たな芽が出てくるので、翌年には花を楽しむことができます。
さつきの枝づくり
さつきの枝づくりは、開花後に多すぎる新芽を減らし、樹形を整えるために行う剪定作業です。開花時期は、花の観賞が優先になるので枝ぶりにバラつきがあったり、枝棚も込み合ったりしています。
枝づくりの基本的な剪定は、多すぎる新芽を減らし樹形を整えることが目的なので、新芽をそのまま伸ばしてしまうと横に広がって枝が上下に重なったり、枝が秋ごろには間延びした枝になったり、樹形が乱れてしまったりする原因となります。
さつきの盆栽は松の盆栽とは異なり、下部に出た新芽の方が上部より勢いが強く伸びやすいので、下部の枝は上部に比べて新芽や葉の数を多めに剪定することがポイントです。このように下部の剪定を強くし、上部の剪定を弱くすることで、樹形の乱れを防ぎ、樹姿のバランスもよくなります。
枝棚は、左右と前後の枝棚のバランスを見ながら、全体が透けるように剪定していきます。
さつきはその年によって特徴や変化のある花が咲くことがあり、その花は「芸の出た花」と呼ばれています。そのような「芸の出た花」が咲いた時はその花と枝を残す剪定(=芸を維持するための剪定)を行うことで、翌年もこの特徴のある「美しい芸」を見ることができます。忌み枝樹形を乱す不要な枝)は秋から冬の終わり頃にかけて剪定しますが、開花が終わった後に基本的な新芽の剪定と忌み枝や車枝(絡んでいる枝)の剪定は済ませておくと枝づくりの剪定もしやすいです。
一見難しいように思われがちなさつきの枝づくりの剪定ですが、この剪定の仕方は意外と易しいので、初めて方でもわかりやすくしやすい剪定作業です。
枝づくりの基本的な剪定は、多すぎる新芽を減らし樹形を整えることが目的なので、新芽をそのまま伸ばしてしまうと横に広がって枝が上下に重なったり、枝が秋ごろには間延びした枝になったり、樹形が乱れてしまったりする原因となります。
さつきの盆栽は松の盆栽とは異なり、下部に出た新芽の方が上部より勢いが強く伸びやすいので、下部の枝は上部に比べて新芽や葉の数を多めに剪定することがポイントです。このように下部の剪定を強くし、上部の剪定を弱くすることで、樹形の乱れを防ぎ、樹姿のバランスもよくなります。
枝棚は、左右と前後の枝棚のバランスを見ながら、全体が透けるように剪定していきます。
さつきはその年によって特徴や変化のある花が咲くことがあり、その花は「芸の出た花」と呼ばれています。そのような「芸の出た花」が咲いた時はその花と枝を残す剪定(=芸を維持するための剪定)を行うことで、翌年もこの特徴のある「美しい芸」を見ることができます。忌み枝樹形を乱す不要な枝)は秋から冬の終わり頃にかけて剪定しますが、開花が終わった後に基本的な新芽の剪定と忌み枝や車枝(絡んでいる枝)の剪定は済ませておくと枝づくりの剪定もしやすいです。
一見難しいように思われがちなさつきの枝づくりの剪定ですが、この剪定の仕方は意外と易しいので、初めて方でもわかりやすくしやすい剪定作業です。
さつきの植え替え
さつきの植え替えは、開花が終わった後に行う剪定と一緒に行うと良いです。植え替えをする際は根の剪定も一緒にします。
植え替えでは、一般的に用土として大きさの異なった鹿沼土を使用します。鉢底には粒が大きく、根の周りは小さめお粒の用土を使います。鹿沼土は「硬質」タイプの方が価格も高いですが、水はけが良いのでおすすめです。
植え替えをした後は、すぐに水をたっぷり与えますが、鉢の下から細かい鹿沼土が全部出るまで水を与えることが大事です。この作業を怠ると、せっかく植え替えをしても水はけが悪く根腐れの原因にもなります。さつきの根は細かいので根詰まりしやすいので植え替えは、2~3年に一度くらいを目安にして行います。例え前年に植え替えを行ったさつきの盆栽でも根の状態が悪い場合は、植え替えを行った方が良いです。また、根詰まりなどを起こしている場合は、真冬の寒い時期を避けた冬の時期でも行うことができます。
6月の植え替えが終わった後から夏の終わりにかけては、水やりが大事な作業です。基本的には朝と夕方の2回ですが、土の表層が乾いたらこまめに水やりをします。また、陽射しが強い場合は、日除けネットなどをかけることも大事です。冬は土の表層が乾いたら水をあげる程度で良いです。
植え替えでは、一般的に用土として大きさの異なった鹿沼土を使用します。鉢底には粒が大きく、根の周りは小さめお粒の用土を使います。鹿沼土は「硬質」タイプの方が価格も高いですが、水はけが良いのでおすすめです。
植え替えをした後は、すぐに水をたっぷり与えますが、鉢の下から細かい鹿沼土が全部出るまで水を与えることが大事です。この作業を怠ると、せっかく植え替えをしても水はけが悪く根腐れの原因にもなります。さつきの根は細かいので根詰まりしやすいので植え替えは、2~3年に一度くらいを目安にして行います。例え前年に植え替えを行ったさつきの盆栽でも根の状態が悪い場合は、植え替えを行った方が良いです。また、根詰まりなどを起こしている場合は、真冬の寒い時期を避けた冬の時期でも行うことができます。
6月の植え替えが終わった後から夏の終わりにかけては、水やりが大事な作業です。基本的には朝と夕方の2回ですが、土の表層が乾いたらこまめに水やりをします。また、陽射しが強い場合は、日除けネットなどをかけることも大事です。冬は土の表層が乾いたら水をあげる程度で良いです。
まとめ
生垣や庭木として植えてあるさつきも良いですが、盆栽のさつきもとても魅力的です。5月から6月にかけて色鮮やかな花が咲いているさつきの盆栽を見ると、身近に置いて鑑賞したいと思う方も多いと思います。さつきは樹木が丈夫で芽吹きもよいので多少剪定で失敗しても新しい芽や枝が出やすいため、初心者でも育てやすい盆栽です。さつきの花が開花している時は、花に水がかかると茶色くなって腐りやすくなるので、水がかからないように注意が必要ですが、普段の管理は難しくないです。
近年、さつきの盆栽は愛好家も多く専門の月刊誌などを通して、手入れのコツなどの情報も簡単に入手することができます。さつきの盆栽を育ててみたいと思ったら最初は小さなさつきの小品盆栽さから初めてみること手入れがしやすいです。
さつきの盆栽の剪定、枝づくりや植え替えは、意外に優しくできる手入れ作業です。
近年、さつきの盆栽は愛好家も多く専門の月刊誌などを通して、手入れのコツなどの情報も簡単に入手することができます。さつきの盆栽を育ててみたいと思ったら最初は小さなさつきの小品盆栽さから初めてみること手入れがしやすいです。
さつきの盆栽の剪定、枝づくりや植え替えは、意外に優しくできる手入れ作業です。