初心者の害虫予防対策、注意すべき害虫と置き場所
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盆栽初心者の害虫予防対策のポイントは、注意すべき害虫予防と盆栽の置き場所選びの2つです。盆栽の害虫被害は病害より多いですが、注意すべき害虫の予防と置き場所選びによって、盆栽を害虫から予防することができます。
注意すべき害虫14種
盆栽に付着しやすい害虫の中で特に注意すべき害虫は、アブラムシ、アリ、アカダニ、ハマムシ、カイガラムシ、グンバイ虫、毛虫、コガネムシ、シンクイムシ、テッポウムシ、ワタムシ、ミミズ、ナメクジやカタツムリの14種です。
初心者は、初めから10種類以上の害虫を覚えることは難しいですが、害虫の特徴をグループごとにまとめると、覚えやすいです。また、これらの害虫の予防をしたり、発見したら早く駆除することが大事です。
*身近な害虫
誰でも知っている最も身近な害虫は、アリ、毛虫、ミミズ、ナメクジ、カタツムリの5種です。
アリの巣が盆栽鉢の中にある場合は、植え替えが一番効果的ですが、その時期でない場合は、盆栽を鉢ごと水の入った容器の中に入れて窒息死させます。また、梅雨時期に幹の上の方までアリの行列を見つけたら巣があるだけでなく、ワタムシ、カイガラムシ、アブラムシなども付着いているので、アリの巣を壊してスミチオンを散布します。
毛虫は種類も多く、松にはマツ毛虫、杉はスギドクガ、梅はショクトリムシなど樹種によって付着する毛虫が異なります。盆栽に付く毛虫の数は庭木に比べて少ないですが、1匹の毛虫でも被害は大きいので、毛虫の糞を見つけたら早く毛虫を見つけて駆除します。
ミミズ、ナメクジ、カタツムリは地面に置いた盆栽鉢に付着しやすく、雨の日や夜に活動して、葉を食べてしまいます。そのため盆栽は、清潔で陽当たりや風通しの良い棚などに置いて管理をすることが害虫の予防になります。
*繁殖力旺盛で強敵な害虫
主に雑木盆栽の枝や幹に付着して樹液を吸う繁殖力旺盛で強敵な害虫は、カイガラムシです。
体が保護色の?分で覆われているので見つけにくく、初期の内に駆除しないと樹木が枯れてしまいます。また、体が?分で覆われているので薬剤効果がないため、一匹ずつ歯ブラシや竹ブラシなどで駆除します。
カイガラムシの予防には、冬の時期に硫黄石灰合剤を幹や枝を中心に散布すると予防効果があり付着しにくくなります。
*新芽時から晩秋まで注意必用な害虫
盆栽の樹種に関係なく新芽時から晩秋までに大量に繁殖をする害虫は、アブラムシ、ハマムシ、シンクイムシの3種です。
アブラムシは、マラソンやスミチオンの薬剤散布が効果的ですが、薬がかからなかった部分のアブラムシは生きているので、必ず完全に薬のかけもれがないように散布をします。
ハマムシは、えぞ松、トウショウ、杉、サツキなどに付着しやすく、数枚の葉を巻き合わせて巣を作り、天気の悪い日や夜に新芽や葉を食べてしまいます。巣に入っているハマムシに薬剤散布をしても効果的ではないですが、薬剤のかかった新芽を食べると次第に数が減ってきます。
シンクイムシは、サツキやシャクナゲなどの花もの盆栽に付着しやすく、新芽時から夏にかけての生長期に繁殖して葉の柔らかい部分や芯を食べてしまう害虫です。この虫は小さくて保護色なので見つけにくいですが、定期的にマラソンやスミチオンの薬剤散布をすると予防ができます。
*松柏盆栽と雑木盆栽の天敵の害虫
松柏盆栽と雑木盆栽など天敵は、ワタムシです。
春先に盆栽の枝に小さな白い綿を見つけたら、ワタムシが付着しています。ワタムシは春先に産卵して梅雨時期なると大量に繁殖して枝だけでなく幹まで付着し、やがて樹木を枯らしてしまいます。特に五葉松はワタムシの被害を受けやすいので、注意が必用です。
ワタムシは体が綿のようなもので覆われているので、薬剤散布で駆除しても効果があまり期待できないです。そのため予防対策として、新芽が出る前の3月上旬頃に石灰硫黄剤を散布し、新芽が出てからはピンセットを使って駆除します。
*広範囲の樹種に付着するアカダニ
アカダニは、多くの樹種に付着する害虫です。また、アカダニは、雑木盆栽、松柏盆栽、花もの盆栽などに付着しやすく、肉眼では見つけにくい害虫なので、葉が黄色くなってくる頃には、かなりの量のアカダニが繁殖しています。
肉眼では見つけにくいアカダニですが、枝葉の下に白い紙を敷いて叩いてみると極小の虫が落ち、つぶすと赤い汁が出てきます。
この害虫の被害を受けた盆栽は翌年に新しい葉が出て来るまで、被害の後が残り、回復するまで時間がかかるので、2月から3月頃までは硫黄石灰合剤を散布し、定期的にスミチオンを散布すると効果的です。
*見過ごしやすく手遅れになりやすい害虫
コガネムシ、テッポウムシ、グンバイ虫の3種は見過ごしやすく、見つけた時は手遅れになりやすい害虫です。
コガネムシは、盆栽鉢の中に産卵をして、花や蕾を食べてしまう害虫です。また、幼虫の頃は根を食べてしまうので厄介な害虫ですが、スミチオンの散布が効果的です。
テッポウムシは、カミキリムシの幼虫です。樹木の幹などに潜り込んで食害をするので、見過ごしやすく、気付いた時には幹の中に穴があけられています。この虫は、初夏の早朝に見つけやすいです。この虫の穴を見つけたら中にいる虫に針金などを刺して駆除しますが、穴の中にスミチオンを入れ、入口をガムなどで蓋をすると効果的です。また、長いノズルがついたカミキリムシ専用のスプレーも市販されています。
グンバイムシは、フジ、サツキ、ボケ、ヒメリンゴなどの花もの盆栽や実もの盆栽につきやすい害虫です。この虫は、葉の裏側に群がり黒っぽい色をしており、養液を吸ってしまうので、気付いた時には葉が白くなって霜枯れして、葉の色も褪せてしまいます。この虫の予防対策には、定期的にマラソンやスミチオンを散布することが大事です。
初心者は、初めから10種類以上の害虫を覚えることは難しいですが、害虫の特徴をグループごとにまとめると、覚えやすいです。また、これらの害虫の予防をしたり、発見したら早く駆除することが大事です。
*身近な害虫
誰でも知っている最も身近な害虫は、アリ、毛虫、ミミズ、ナメクジ、カタツムリの5種です。
アリの巣が盆栽鉢の中にある場合は、植え替えが一番効果的ですが、その時期でない場合は、盆栽を鉢ごと水の入った容器の中に入れて窒息死させます。また、梅雨時期に幹の上の方までアリの行列を見つけたら巣があるだけでなく、ワタムシ、カイガラムシ、アブラムシなども付着いているので、アリの巣を壊してスミチオンを散布します。
毛虫は種類も多く、松にはマツ毛虫、杉はスギドクガ、梅はショクトリムシなど樹種によって付着する毛虫が異なります。盆栽に付く毛虫の数は庭木に比べて少ないですが、1匹の毛虫でも被害は大きいので、毛虫の糞を見つけたら早く毛虫を見つけて駆除します。
ミミズ、ナメクジ、カタツムリは地面に置いた盆栽鉢に付着しやすく、雨の日や夜に活動して、葉を食べてしまいます。そのため盆栽は、清潔で陽当たりや風通しの良い棚などに置いて管理をすることが害虫の予防になります。
*繁殖力旺盛で強敵な害虫
主に雑木盆栽の枝や幹に付着して樹液を吸う繁殖力旺盛で強敵な害虫は、カイガラムシです。
体が保護色の?分で覆われているので見つけにくく、初期の内に駆除しないと樹木が枯れてしまいます。また、体が?分で覆われているので薬剤効果がないため、一匹ずつ歯ブラシや竹ブラシなどで駆除します。
カイガラムシの予防には、冬の時期に硫黄石灰合剤を幹や枝を中心に散布すると予防効果があり付着しにくくなります。
*新芽時から晩秋まで注意必用な害虫
盆栽の樹種に関係なく新芽時から晩秋までに大量に繁殖をする害虫は、アブラムシ、ハマムシ、シンクイムシの3種です。
アブラムシは、マラソンやスミチオンの薬剤散布が効果的ですが、薬がかからなかった部分のアブラムシは生きているので、必ず完全に薬のかけもれがないように散布をします。
ハマムシは、えぞ松、トウショウ、杉、サツキなどに付着しやすく、数枚の葉を巻き合わせて巣を作り、天気の悪い日や夜に新芽や葉を食べてしまいます。巣に入っているハマムシに薬剤散布をしても効果的ではないですが、薬剤のかかった新芽を食べると次第に数が減ってきます。
シンクイムシは、サツキやシャクナゲなどの花もの盆栽に付着しやすく、新芽時から夏にかけての生長期に繁殖して葉の柔らかい部分や芯を食べてしまう害虫です。この虫は小さくて保護色なので見つけにくいですが、定期的にマラソンやスミチオンの薬剤散布をすると予防ができます。
*松柏盆栽と雑木盆栽の天敵の害虫
松柏盆栽と雑木盆栽など天敵は、ワタムシです。
春先に盆栽の枝に小さな白い綿を見つけたら、ワタムシが付着しています。ワタムシは春先に産卵して梅雨時期なると大量に繁殖して枝だけでなく幹まで付着し、やがて樹木を枯らしてしまいます。特に五葉松はワタムシの被害を受けやすいので、注意が必用です。
ワタムシは体が綿のようなもので覆われているので、薬剤散布で駆除しても効果があまり期待できないです。そのため予防対策として、新芽が出る前の3月上旬頃に石灰硫黄剤を散布し、新芽が出てからはピンセットを使って駆除します。
*広範囲の樹種に付着するアカダニ
アカダニは、多くの樹種に付着する害虫です。また、アカダニは、雑木盆栽、松柏盆栽、花もの盆栽などに付着しやすく、肉眼では見つけにくい害虫なので、葉が黄色くなってくる頃には、かなりの量のアカダニが繁殖しています。
肉眼では見つけにくいアカダニですが、枝葉の下に白い紙を敷いて叩いてみると極小の虫が落ち、つぶすと赤い汁が出てきます。
この害虫の被害を受けた盆栽は翌年に新しい葉が出て来るまで、被害の後が残り、回復するまで時間がかかるので、2月から3月頃までは硫黄石灰合剤を散布し、定期的にスミチオンを散布すると効果的です。
*見過ごしやすく手遅れになりやすい害虫
コガネムシ、テッポウムシ、グンバイ虫の3種は見過ごしやすく、見つけた時は手遅れになりやすい害虫です。
コガネムシは、盆栽鉢の中に産卵をして、花や蕾を食べてしまう害虫です。また、幼虫の頃は根を食べてしまうので厄介な害虫ですが、スミチオンの散布が効果的です。
テッポウムシは、カミキリムシの幼虫です。樹木の幹などに潜り込んで食害をするので、見過ごしやすく、気付いた時には幹の中に穴があけられています。この虫は、初夏の早朝に見つけやすいです。この虫の穴を見つけたら中にいる虫に針金などを刺して駆除しますが、穴の中にスミチオンを入れ、入口をガムなどで蓋をすると効果的です。また、長いノズルがついたカミキリムシ専用のスプレーも市販されています。
グンバイムシは、フジ、サツキ、ボケ、ヒメリンゴなどの花もの盆栽や実もの盆栽につきやすい害虫です。この虫は、葉の裏側に群がり黒っぽい色をしており、養液を吸ってしまうので、気付いた時には葉が白くなって霜枯れして、葉の色も褪せてしまいます。この虫の予防対策には、定期的にマラソンやスミチオンを散布することが大事です。
置き場所が予防対策のポイント
盆栽が害虫の被害を受けやすい一番の要因は、置き場所選びです。この要因は害虫だけでなく病気を引き起こす要因にもなります。
盆栽は、病害より害虫の被害を受けやすいので盆栽に適した場所で管理をしないと、一度沢山の害虫が付着し、早く大量の害虫が繁殖してしまいます。そのため盆栽の置き場所選びのポイントは、盆栽の管理場所の基本である風通しの良い場所です。逆に盆栽の管理場所の陽当たりや風通しが悪いと、害虫だけでなく病気も発生しやすいです。
また、盆栽を置いてある場所の周りに庭木や樹木などが植えてあると、害虫の被害が受けやすくなります。盆栽を長く育てている経験者は、盆栽棚のまわりにあまり樹木や庭木を植えないです。これは一種の効果的な害虫の予防対策です。
盆栽の置き場所として適していない場所で管理をすると、例えそんな場所に1日だけ置いたとしても、害虫が付着して大量に繁殖してしまうことがあるので、油断は禁物です。
新芽が出て来る初春から秋にかけて、盆栽の置き場所を間違えて地面に置いたりすると、天候が高温で長雨の日が長く続く時期には、樹木が害虫の被害を受けやすくなります。
盆栽が害虫の被害にかかる原因は、日頃の予防対策と置き場所選びにあります。また、一度、害虫の被害を受けた盆栽が元の状態に戻るまで回復に時間がかかるので、害虫の予防対策には、14種の害虫の予防対策と置き場所選びがポイントです。
盆栽は、病害より害虫の被害を受けやすいので盆栽に適した場所で管理をしないと、一度沢山の害虫が付着し、早く大量の害虫が繁殖してしまいます。そのため盆栽の置き場所選びのポイントは、盆栽の管理場所の基本である風通しの良い場所です。逆に盆栽の管理場所の陽当たりや風通しが悪いと、害虫だけでなく病気も発生しやすいです。
また、盆栽を置いてある場所の周りに庭木や樹木などが植えてあると、害虫の被害が受けやすくなります。盆栽を長く育てている経験者は、盆栽棚のまわりにあまり樹木や庭木を植えないです。これは一種の効果的な害虫の予防対策です。
盆栽の置き場所として適していない場所で管理をすると、例えそんな場所に1日だけ置いたとしても、害虫が付着して大量に繁殖してしまうことがあるので、油断は禁物です。
新芽が出て来る初春から秋にかけて、盆栽の置き場所を間違えて地面に置いたりすると、天候が高温で長雨の日が長く続く時期には、樹木が害虫の被害を受けやすくなります。
盆栽が害虫の被害にかかる原因は、日頃の予防対策と置き場所選びにあります。また、一度、害虫の被害を受けた盆栽が元の状態に戻るまで回復に時間がかかるので、害虫の予防対策には、14種の害虫の予防対策と置き場所選びがポイントです。