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「裏お札」が存在! 三峯神社は”お犬の山”と呼ばれる神秘的な神社!!

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埼玉県秩父市の西武秩父駅からバスに乗って山を登ると、三峯神社があります。
その歴史は古く、日本武尊の時代までさかのぼります。
一度は衰退したものの、見事に巻き返して現在では有数のパワースポットとして名を広めています。
今回は三峯神社の歴史から秘密のお守りについてご紹介します!

なぜ、狼が出迎えてくれるのか?

三峯神社には狛犬ではなく、”狼”の像が境内の各所に置かれているのが特徴です。
全国でも大変珍しく、多くの人々が写真を撮っています。
そして、鳥居は日本でも7つしかない、「三ツ鳥居」になっていて、ほかの神社とは少し違う雰囲気を持っています。 三峯神社のご祭神は、日本神話の中で日本の国土を生んだ伊邪那岐命と伊邪那美命です。 この地に2柱の神様を祀ったのは、日本の東西を平定したという説話が残る英雄・日本武尊です。 日本武尊は父・景行天皇の命により、東国平定のために甲斐国(山梨県)から上野国(群馬)を経て、碓氷峠に向かっている途中、ある山を登っていました。 山川がキレイで美しいことに感動した日本武尊は、日本の国土を生んだ伊邪那岐命と伊邪那美命を祀って、「国の安泰」「五穀豊穣」「子孫繁栄」を祈願したのが始まりだといわれています。
また、景行天皇も東国を巡っている時に、日本武尊が登った美しい3つの山(雲取山・白岩山・妙法嶽)が連なっているのを見て「三峯」と名付け、日本武尊が作ったお社に「三峯宮」の称号を賜りました。

文武天皇(697年~707年)の頃には、修験の祖・役小角が三峯山に来て修行したと伝えられていて、修験道場として広まっていきました。 ところが、正平7年(1352年)。
新田義興・義宗が足利氏を討つ兵を挙げましたが、戦いに敗れ、三峯山に逃げ込みました。 そのことが足利氏の怒りを買い、神社の領地を奪われ、衰退してしまったのです。 そんな時代が140年も続いてしまいました。 室町時代に入ると、霊山として崇められていた三峯山の衰退を嘆いた修験者の月観道満が、27年もかけて再興しました。 やがて、天台修験の関東総本山にまでなったのです。

そして、次第に山中にいる狼を「お犬さま」として崇める「お犬信仰」も広がっていきました。 三峯山の狼は日本武尊が道に迷った時に導いたといわれ、また、農作物を荒らす鹿や猪から守ってくれる神獣として崇められるようになりました。 さらに、火防・盗難からも守ってくれると解釈されるようになり、その信仰が広範囲に広まっていきました。 「お犬信仰」が全国に広まるとともに、三峯神社も広く知られ、「関東最強のパワースポット」と呼ばれるようになりました。 そのご利益は、日本武尊が東国平定という目的を果たしたことから「明確な願望の実現」、伊邪那岐命と伊邪那美命の夫婦を祀ることから「縁結び」「家庭円満」、そして「厄除け」「心身浄化」など、たくさんあります。
また、霊気や神気が強いという三峯神社は、気が弱っている時や体調がすぐれない時にお参りすると余計に疲れてしまう……と言われています。 「叶えたい夢がある!」と意志がある時や元気な時にお参りすると、たくさんパワーをいただけるのではないでしょうか。

毎月1日は白いお守りを手に入れよう!

多くの修験者が修行に訪れた三峯山には、霊気や神気がたくさんあるといわれています。
その気が込められた「気の御守り」があり、勇気や元気、やる気をいただけるといいます。
お守りの色は赤・青・緑・ピンクですが、なんと毎月1日限定の「白」のお守りがあるのです!

当社の説明によると、古くから「白」は太陽の光の色であり、神聖・純潔の色でもあるため、「けがれ」を嫌う神道の祭儀の装束に白は欠かせないものでした。 また、白は「再生」を意味し、新しいスタートを踏み出すのに適した色なのです。 この白い気守りを授かるために多くの人がつめかけ、整理券を配るほどです。

ぜひ、1日には白いお守りを授かってくださいね!!

「裏のお札」は社務所に出ていない秘密のお札!

どの神社にも家や会社の神棚に置くためのお札があります。
三峯神社にももちろんあるのですが、実は社務所には出ていない「裏のお札」があるのです!

そのお札には「御眷属拝借之牘」と書かれています。
つまり、三峯神社の眷属(神様の遣い)である狼を1年間借りてくることができるのです! 狼は農作物から害獣を守ってくれ、さらに盗難や火事から守ってくれると前述しました。 ご祈祷を受け、お札を授かると、狼が一緒についてきて家を守ってくれると言われています。 ただし、このお札は大変力が強いため、いただいた後にはいくつかのルールがあります。

1 いただいた後、本殿の先にある「御仮屋」に行き、眷属の狼を称した大口真神というご祭神に狼を借りることを伝える
2 お参りが終わったら境内を振り返らずに出る
3 寄り道をせず、まっすぐ帰ること
4 家に帰るまで決して床に置かないこと
5 狼を1年間借りられるので、必ず1年以内に返しにいくこと
など、特別なルールがあるのです!

以上のことを守って、家に狼を連れて帰ります。
借りた人の中には、「家に黒い犬がいるのを見た」とか「神社の駐車場で車に乗る時に、”ドスンッ”と何かが乗り込んだ気がした」「お札の入った袋がカサカサと音がするのを聞いた」など、狼の気配を感じるエピソードがあるのです。

神聖な狼を授かることができるお札は大変珍しく、貴重です。
生半可な気持ちでいただくのではなく、厳かな気持ちでいただく方がいいでしょう。

いかがでしたか。
修験道場としての面影が残り、時折霧が立ちこめる境内はとても威厳があり、背筋がピンッと伸びます。 狼のような鋭い空気に圧倒されるかもしれません。

しかし、日本武尊が道に迷った時に狼が導いてくれた伝説の通り、人生の道筋も導いてくれるかもしれませんね。 ぜひ、関東へ遊びに行った時には、”関東最強のパワースポット”三峯神社に足を運んでみてください!

■所在地
三峯神社
〒369ー1902
埼玉県秩父市三峰298ー1

≪三峯神社≫自然を感じる穴場・三峰ビジターセンター

どこにでも穴場スポットは存在します。関東最強クラスのパワースポットを堪能したら、今度は穴場で自然を堪能しましょう。
三峰ビジターセンターは、三峰に生息する生物のはく製を始め、近辺の自然について学ぶ場所です。
あまり目立った外観ではないのであまり立ち寄る観光客はいないようですが、内部は結構充実しており、山塊のジオラマや鳥の鳴き声といった自然に触れることができます。
遭難事件に関する記事を載せるなど、自然の美しさだけではなく、怖ろしさも知らしめる三峰ビジターセンターは、まさに良きにつけ悪しきにつけ自然について知ることのできる場所であり、ある意味では神社の参詣の途に訪れるのにふさわしいと言えるでしょう。
八百万の神々は、元々自然物や自然現象を神格化したものです。三峰ビジターセンターのような自然を科学的あるいは現実的にとらえる場所とは反りが合わないイメージがあるかもしれません。
しかし、お犬様を眷属とするなど、三峯神社は自然の息吹を感じさせるところがあります。元より神社は山にあることもあり、自然とのつながりが深いのかもしれません。 自然と人間。ファンタジーと現実との境界が、三峰ビジターセンターで繋がります。
時折、冬などに山歩きのツアーを行うことがあります。是非自然の息吹、力を感じて下さい。
ちなみに無料です。

所在:〒369-1902
埼玉県秩父市三峰8-1

露天と檜と絶景と・大滝温泉遊湯館

ちょっと疲れた、休みたい。そんな時の休憩所は数ありますが、三峯神社付近の休憩におすすめなのが大滝温泉遊湯館です。
宿泊はできませんが、美肌効果など、温泉として、休憩地としてはかなりレベルの高い温泉と言えます。
休憩室は大部屋もありますが個室もあるので、お好きな方をお選びください。岩風呂や、すべて檜張りのサウナ、露天風呂まであり、温泉のフルコースが味わえます。一日いても飽きることはないでしょう。
メインともいえる美肌の湯からは荒川や山並みなどを望むことができます。
温泉と言えば気になるのが効能ですが、特筆すべきは美肌効果です。取り立てて特別な成分があるわけではありませんが、ホルモンを本来あるべき状態にしてくれます。アトピーの方も多くリピーターとして訪れるほどの人気、効能です。
他にも神経痛や五十肩、筋肉痛などにも効く上、精神をリラックスさせる効果もあります。

所在:〒369-1901
埼玉県秩父市大滝4277-1
休館日:毎週木曜日、年末
料金:乳幼児200円/小学生400円/中学生以上700円
営業時間:4月~11月 10:00~20:00
      12月~3月 10:00~19:00
個室の料金:10畳で1500円/7.5畳で1000円(1時間分)

酵素風呂で元気溌剌・里路苑

温泉という点では、里路苑も負けてはいません。民家のような外観のこの風呂屋には、酵素風呂があります。
酵素風呂というのは、一見すると人間のぬかづけといった風で、浴槽いっぱいのおがくずに身を沈めるものです。
「砂に埋もれるのか」とちょっと尻込みをする人もいるでしょう。しかし、そこは酵素風呂。名前の「酵素」から言って、何だか効き目が期待できそうではありませんか。
微生物によっておがくずを発酵させ、その熱を利用し体を温めます。これによって末梢神経までが刺激を受け、血が順調に流れるので老廃物の排出などもスムーズになり、美容と健康にいいと好まれる風呂です。
主な効能は腰痛、リューマチ、肩こり改善、花粉症やアトピーといったアレルギー症状にも効くとされます。
単なる疲れも取れてリフレッシュが可能ですので、旅のついでにお立ち寄りを。

所在:〒369-1912
埼玉県秩父市荒川白久1417-1

天狗のいた秘境で座禅体験・大陽寺

寺院には、時に宿坊と呼ばれる施設があります。これは一般人が仏道修行を体験するためのものです。
正式に僧侶にならずとも、仏の教えを聞くだけではなく、実際の僧侶と同じ場所で同じような修行体験をすることはできます。
そんな宿坊の中でも、特に初心者におすすめとされるのが大陽寺です。またの名を、日本のマチュピチュ。
謎の多い遺跡に例えられるように、大陽寺の建つ場所は周辺には高い山がそびえ、かつて天狗がいたとまで言われる秘境です。
空気も非常に澄んでおり、ここでなら世俗を離れて修行が出来そうですね。写経、度胸に法話や瞑想などが修行のメニューです。
仏教は、何事も縁により結び付けられています。悟りは得られないにしても、何かしら、得るものはあるでしょう。
ちなみに一泊二食付きです。着替えなどは用意しておいてください。

所在:〒369-1901
埼玉県秩父市大滝459

神社の中のオシャレ喫茶・小教院

小教院の名の由来は、天平時代までさかのぼります。西暦にして736年、全国に流行り病が蔓延しました。
時の天皇により、全国の神社で病気平癒が祈願されます。皇后は全国の霊験あらたかな山々に観音を祀って、こちらも病気平癒の御祈願です。三峯神社にも小さな祠を立てて観音を祀りました。初めは違った名前でしたが、明治時代の神仏分離により小教院と呼ばれるようになったのです。長らく機能していませんでしたが、今ではオシャレなカフェとして復活、活躍しています。
人気のメニューはコーヒーゼリー。神社の境内で食べるスウィーツは格別の味がすることでしょう。
元は病気平癒の為建てられた箇所のカフェです。食べれば元気が湧いてくるはず。

所在:〒369-1902
埼玉県秩父市三峰298-1
営業時間:9:00~16:00

建物もスパイス・参道の茶店・大島屋

三峯神社の参道の茶店はまだあります。大島屋もまたおすすめのお店です。まず、外観が和風で趣があります。内部もまた古き良き日本を彷彿とさせる食堂のようです。
窓の外には山々が連なり、壮大な景色が何とも言えない解放感と荘厳な非日常感を与えてくれます。
この景色と建物がスパイスとなって食事の味を引き立ててくれるでしょう。
蕎麦やカツ料理が人気です。

所在:埼玉県秩父市三峰297-2

近場の和食はここもおすすめ!福島屋

三峯神社から5.8kmの所に位置する福島屋は、昭和5年創業。風情のある和食屋として愛されてきました。麺類や定食など、ボリューミーでおいしい和食が目白押しです。
目玉の一つは焼酎の蕎麦湯割り。蕎麦湯で割って飲む焼酎は格別の味がします。お車ではない方やお酒に強い人はお試しください。
天麩羅は近場の山の幸を使っています。土地の味を堪能できるとあれば、地元民でなくとも何だか懐かしい気分になるのではないでしょうか。
外観も内装も純和風で、どこか時が止まった感じ。それでも嫌な感じはせず、休憩場所として、ちょっと足を止めて色々振り返ってみるのに適したお店です。田楽など、ちょっとしたおつまみ程度のものも食べられます。
駅が近いので、電車で行く時に寄ってみるといいでしょう。

所在:〒369-1912
埼玉県秩父市荒川白久1567
最寄り駅:三峰口駅
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