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鎌倉観光は鶴岡八幡宮から! 境内をゆっくり散策して清涼な空気と800年の歴史を体感しよう

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古都・鎌倉のほぼ中心部に位置する鶴岡八幡宮は、鎌倉観光には外せない人気スポットのひとつです。今回はそんな鶴岡八幡宮の歴史や見どころを紹介していきましょう。

鶴岡八幡宮は、源頼義が、奥州を平定し鎌倉へ戻った康平6年(1063)、出陣前に戦勝を祈願し源氏の氏神とした、京都の石清水八幡宮を由比ヶ浜に祀ったのが始まりだと言われています。その後は源頼義の息子である源頼朝が源氏再興の旗揚げをし、鎌倉へと入ってすぐに由比ヶ浜の八幡宮を現在の場所に遷して町づくりを始めましたが、建久2年(1191)、火災のため若宮社殿などの大半が焼失してしまいます。そこで頼朝は若宮社殿の新造をはかり、大臣山の中腹に本宮である上宮を、従来の社殿跡地に下宮を造営して現在の上下両宮を整えました。こののち、国家鎮護の神としての信仰が全国に浸透していくようになります。鎌倉時代からあつく信仰を集めた鶴岡八幡宮は、勝利や武門の神としての崇敬を集め、武家の精神のよりどころとなっていったのです。

鶴岡八幡宮には8つの摂社・末寺があり、そのうちの7つが境内に点在しています。広大な境内では歴史的建造物だけでなく、四季折々の木々花々も楽しめます。なかでも源氏池のほとりにある神苑ぼたん庭園では、毎年1・2月と4・5月の2回、美しく咲き誇るぼたんの花々が鑑賞できるので、ぜひ見ごろを狙って足を運んでみてください。ほかにも春には桜が、夏には蓮が、秋には紅葉が、と移り変わる四季を楽しめ、運が良ければ冬には幻想的な雪景色が楽しめます。

深緑の山々を背に立つ朱色の社殿の美しさに感動

(写真提供 インスタグラムID:_y.k.gram_



鶴岡八幡宮の参道である若宮大路は由比ヶ浜に位置する「一の鳥居」から始まります。若宮大路は鎌倉の目抜き通りでもあり、飲食店や土産屋が立ち並ぶにぎやかな道ではありますが、その中央部は鶴岡八幡宮の正式な参道となっています。時間があれば、ぜひ由比ヶ浜のスタート地点から参道をゆっくりと散策してみてください。

「二の鳥居」から「三の鳥居」までは、一段高くなっている「段葛」と呼ばれる道が続きます。境内の入り口である「三の鳥居」を抜けたあとは、手水舎で手を清め、参拝に向かいましょう。ちなみに鶴岡八幡宮の境内はとても広いので、いろいろ観て回りたい方は歩きやすい靴で出かけることをおすすめします。

参道を進んでいくと、源義経の愛妾である静御前ゆかりの舞宮(下拝殿)が見えてきます。その先にある石段の右側には若宮(外宮)が、石段の先には本宮(上宮)が鎮座しています。

若宮・本宮の両宮ともに、朱塗りに豪華な装飾が施された絢爛な建物となっており、背にしている大臣山の緑とのコントラストもとても美しく、写真映えもばっちりです。

現在の本殿は、文政11年(1828)に11代将軍徳川家斉により造営された江戸建築となっています。本殿への参拝が済んだあとは、ぜひ境内を散策して摂社や末寺も観て回ってみてください。

鎌倉観光はまず鶴岡八幡宮から

いかがでしたか? 鶴岡八幡宮は朝の6時から参拝可能なので、鎌倉観光のスタート地点としてもおすすめです。まずは境内で清涼な空気を堪能してから、鎌倉の街へ繰り出しましょう!


鶴岡八幡宮
住所:神奈川県鎌倉市雪ノ下2-1-31
電話:0467-22-0315
公式HP:https://www.hachimangu.or.jp/
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