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「東郷神社」御朱印が、あの可愛い有名キャラクター? ヒントは原宿

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原宿の竹下通りを通り明治通りにでて、左の方へ歩いていくと『東郷神社』があります。
流行最先端をゆく原宿の街に神社があるんて、不思議ですよね。 『東郷神社』と書かれた、ひと際目立つ旗とたくさんの緑があるのが特徴です。 若者が多い場所ですが、東郷神社で必勝祈願をしたり、結婚式を挙げる方が多いのをご存じでしょうか?
なぜ、必勝にご利益があるのか?
なぜ、結婚式が有名なのか?
今回は東郷神社の魅力を徹底紹介いたします!

東郷神社のご祭神とは?

東郷神社のご祭神は、軍人の東郷平八郎です。東郷は弘化4年(1847年)12月22日に、薩摩藩士東郷吉左衛門の4男として生まれました。 19歳で薩摩藩の海軍に入り、明治維新前後の戦争で海戦にたずさわりました。 イギリスに留学し、船乗りとして勉強を重ねた東郷は帰国後、巡洋艦『浪速』の艦長を務めました。 さらに、日露戦争では、聯合艦隊司令長官としてロシアのバルチック艦隊を迎撃しました。 ロシアとの海戦に勝利したことで、日本のみならずロシアの圧力に苦しんでいたオスマン帝国などの植民地の国々も、この勝利を喜びました。

日露戦争終戦後、東郷は『元帥府』になり、東宮御学問所総裁として昭和天皇の教育係を務めました。 そして、昭和9年(1934年)5月30日、88歳で亡くなり、天寿を全うしました。 すると、国民から東郷の神社を建ててほしいという要望が相次いだのです。 東郷は『至誠(まごころ)は神に通じる』という言葉を残していて、その言葉の通り一生を貫きました。 東郷の信念を後世に伝えるべく、海軍省に全国から献金が集まったのです。 そして、昭和15年。明治神宮近くの元鳥取藩主池田侯爵邸に創建されたのです。

以来、東郷神社は『勝利の神社』として、スポーツや受験の必勝を祈願する人々の参拝が絶えません。 サッカーの本田圭佑選手や体操の内村航平選手など、多数のアスリートも参拝しています。

ぜひ、勝ち取りたいことがある人は訪れてみてください!

Z旗が描かれた『勝守』で勝利をめざせ!

東郷神社のお守りの中でも人気なのは『勝守』です。
勝守には『Z旗』が描かれていて、黄・青・赤・黒の4色が使われています。 Z旗とは、船舶同士の意志疎通に用いる国際信号旗のひとつです。
アルファベットのZを表していて、この旗ひとつで「私は引き船がほしい」、漁場では「私は投網中である」という意味を表しています。

ところが、東郷は日露戦争の際、三笠艦にZ旗を掲げ、Zがアルファベットの最後であることから「敗戦するともうあとがない。絶対勝つ!」という意味をもたせ、「皇国の興廃この一戦にあり。各員一層奮励努力せよ(日本はこの一戦で栄えるか廃れるかのどっちかが決まる。全員がいっそう気力を奮い起こし努力するのだ)」と言って、船員たちの士気を高めました。 そして、勝利へと導いたことからこの勝守にはZ旗が描かれているのです。

ぜひ、スポーツや受験等の祈願でいただいてくださいね!

東郷神社で結婚式を挙げよう!

東郷神社は勝利の神様ですが、実は神前結婚式を執り行うカップルが多いのも有名です。 その理由とは、東郷平八郎が愛妻家として有名だからです。
この写真は東郷と妻のテツのツーショットです。威厳な東郷の隣でほほえむテツの姿が印象的ですよね。
『東郷は愛妻家』という逸話があることから、東郷神社は勝利の神様のみならず、『夫婦和合』を願う人々も多いのです。 また、東郷は『至誠は神に通じる』という信念をもっていたため、神様に真心をこめて夫婦の愛を誓いあう、という神聖な意味合いもあるのかもしれません。

そして、東郷神社は原宿駅や明治神宮前から徒歩圏内にあるので、アクセスも大変便利です。 参列者の方々も行きやすいですよね。 こういった理由から東郷神社で結婚式を挙げるカップルが多いのです。

東郷神社直営の『ルアール東郷』という会場で披露宴もできるので、これから結婚式を挙げる予定の方は候補に入れてみてはいかがでしょうか?

ハローキティの御朱印帳を手に入れよう!

東郷神社にはこんなにかわいらしい御朱印帳(初穂料1700円)を授与しています!
勝利の神様とキティちゃんなんて結びつかないですよね。 実は、2015年に同じ原宿にあるキディランドとのコラボでつくられた御朱印帳なのです。
しかも、こちらの御朱印帳を購入し御朱印をいただくと、イカリをあしららったキティちゃんのリボンの判子を押してもらえるのです。
(通常は「勝」の判子を押してもらえます)
また、キティちゃんが水平さんの格好をしてZ旗を持っている『身体健康御守』もあります。 東郷神社のオリジナルなのでとってもレアです! ほかにも、サンリオのキャラクターが描かれたお守りもあります。

勇ましい東郷神社がかわいいキティちゃんとコラボしているのには驚きですよね。 世界中の人々に愛されているキティちゃんですから、東郷神社を訪れる外国人観光客も増えています。

ぜひ、キティちゃん好きのみならず、御朱印を集めている方はチェックしてみてくださいね!

今にも動きそうなロボット狛犬が人気!

どの神社にも狛犬がいて、参拝客を見守っていますよね。 実は、ひそかに東郷神社の狛犬が「おもしろい!」「かっこいい!」と話題になっています。

これが東郷神社の狛犬です。
普通の狛犬は曲線があったり、肌の部分がツルツルしたりして顔もかわいらいい顔をしているのが多いですよね。 しかし、東郷神社の狛犬は特撮映画に出てきそうな、スフィンクスのような造りで目も鋭いです。

こちらの狛犬は元々、皇族初の海軍大将有栖川宮の記念碑の四隅にあったもを払い下げられたものといわれています。

ぜひ、参拝したときにひとめその姿をご覧になってください!

いかがでしたか。
東郷神社は神社があるように思えない原宿の中にひっそりと佇んでいます。 ひとたび入れば静寂で緑豊かな境内に、心がホッと休まります。 近くの明治神宮とならび、『都会のオアシス』として人々に愛されている東郷神社。 ぜひ、お参りしてみてくださいね。

■所在地
〒150ー0001
東京都渋谷区神宮前1ー5ー3

《東郷神社》探してみよう「Z」の旗

東郷神社の御守りとしてシンボリックな役割を果たす「Z」の旗ですが、神社の境内のそこここに点在しています。
Zの旗を見つけてもご利益にはなりませんが、一つの楽しみ、一種の運試しとして探してみるのも面白いでしょう。この神社ではZの旗は勝利のシンボルと言ってもいい物なので、願掛けとして探してみるのもおすすめです。
カラーリングにも意味がありげですが、会場で使用する旗なので「目立つ色」として定められたものであり、特にカラーリングには意味はありません。
しかし目的と用途上、目立つのもまた事実。この四色をストライプ状に配した幟(のぼり)や、舵輪に三色の房が付いた御守りなど、およそ考えられる限りのZ旗カラーグッズが存在します。
Z旗そのものは古くから存在する旗ですが、今現在でも古臭さなどはなく、モダンであり続けるZ旗とそのカラーリングは力強く、目立つものです。
目立つからこそ人の心に残り、勝利へと歩みを進める第一歩となる度胸がつくのかもしれません。

海と縁ある東郷神社の海の宮

海軍の士官であった東郷平八郎を祀る東郷神社には、海と縁深い場所がありました。海の宮と呼ばれる末社です。海の宮は海軍や水産関係物とその関係者、東郷神社の崇敬者などをまとめて祀っています。
祀られているのが神様というより元人間です。中には回線で戦死した方もいるでしょう。その為供養が必要です。7月の半ばに慰霊の意味を込めた「みたま祭り」と呼ばれる灯篭流しを行います。
単に祀られている方々だけではなく、参列者の先祖の霊を慰める意味合いもありますので、一般人も参加が可能です。7月1日から申し込みをすればだ得rでも東郷神社での灯篭流しができます。
大灯篭と小灯篭があり、大灯篭には企業名や個人名を書き、小灯篭には四角の一面に企業または個人名を、反対側の面に魂を鎮める言葉を書き入れます。
厳粛な灯篭流しが終わると、今度は花火大会が開始。東郷神社のナイアガラ花火は地元の名物です。

東郷神社に訪れた異国の著名人

日露戦争で軍神と称えられた東郷平八郎は、海外の人にも評価が高いようです。日露戦争での活躍時にはロシアに苦しめられていたトルコやギリシャと言った国の人々からはまさしく神のごとく感謝されていたとされます。
東郷神社を訪れる外国人参拝者も多く、中には著名な方々もいました。

【チェスター・ミニッツ】
「誰ですか!」と言われれば、アメリカの軍人さんです。最終的には海軍元帥にまで上り詰めた偉い人でもあります。
海軍の軍人として誰よりも統合を敬愛し、空襲で焼けてしまった東郷神社を再建するために自分の著書の印税もポンと寄付した器の主でもありました。
ミニッツ氏と東郷氏の出会いは、遡ること1905年。日露戦争の中で行われた日本海海戦の際に指揮を執ったのが東郷氏です。バルチック艦隊が対馬海峡を通ると予測して艦隊を配置し、激戦の末勝利を収めました。
その後、日本軍は東京での祝賀パーティーを開催。東京湾に停泊中だったアメリカの軍艦オハイオにも招待状が届きます。
ミニッツ氏はこれに5名の候補生と参加し、東郷氏と話す機会を得ました。無論一対一の会話ではありませんでしたが、東郷氏の人となりに感銘を受け「東郷元帥は素晴らしい」と自伝にまで書き記すほどの敬意を抱いたようです。
第二次大戦の後、日本海海戦で重要な役割を果たした軍艦三笠がダンスホールという娯楽施設になりはてたことを知るや「何娯楽施設なんぞにしているんだ!これ以上東郷元帥の三笠を荒らすでない!」とばかりに当時の雑誌に寄稿までしたとも言われます。
空襲からの再建の際、ミニッツ氏は大変喜び、「私は最も偉大なる海軍の軍人、東郷平八郎元帥の霊に敬意を捧ぐ」との言葉を送りました。言葉だけではなく、先に述べた通り10万円(当時の価格)を寄付するなど再建に尽力。
このお金の他、自ら出した『太平洋海戦史』という本の印税も使われています。厳密にはE.B.ポッターという人物との共著であり、彼と相談の上でアメリカ海軍の名義を持って寄付をしたのでした。この本には東郷を慕い、偲ぶ紳士な言葉が寄せられています。

【ブトロス・ブトロス=ガーリ】
エジプト生まれの国際連合事務総長さんです。この方は日本に来るたびに東郷神社を参拝していました。
国連の事務総長が訪れる辺り、東郷神社や東郷平八郎の人柄が伺えます。

ちなみに、東郷神社は外国人参拝客も多いようです。外国人の参拝客がいるのは東郷神社に限ったことではありませんが、由来を知った上で来ているとしたら、東郷氏にいくばくかの感銘を受けていることでしょう。
日本とは色々と事情が異なる国の方々に、軍神と呼ばれた人物はどう映るのでしょうか。

4月1日の人形感謝祭

神社や寺院の中には人形供養を行う所もあります。元軍人を祀り、勝利のご利益も有難や、と雄々しい印象の東郷神社でも人形供養は行われていました。行われるのは4月1日です。
人形は女の子のみならず男の子のことも見守って来たと言えます。その人形を感謝の意を込めて供養するのが人形感謝祭です。一種の身代わりとして苦や厄を持って行ってくれる、とも考えられます。
ケース入りのものであったとしても、ケースや大などは外して、人形だけを送る、或いはもっていくようにしましょう。そして「今までありがとう」との感謝の意を伝え、神社に預けるのです。
こうした感謝を伝えるとの行為は人間として当たり前のことではありますが、改めて儀式化することで、何やら通常とは違った気持ちになります。まして、軍人だった人物を祭る神社。儀式化されると軍隊に入ったように気持ちが引き締まり、厳かな気持ちで人形に敬礼をしたくなることでしょう。
もちろん、そこまで格式張らなくてもいいのです。それでも自然と気が引き締まるのは悪いことではありません。

しだれ桜で有名・東郷平八郎の別荘に建てられた東郷寺

神社だけではなく、東郷寺という寺院もありました。元は東郷氏の別荘だった場所に、その寺院は存在します。場所は東京都の付中です。
見所の一つは大きな山門になります。この門は、映画『羅生門』に登場した門のモデルになりました。どっしりとした構えも荘厳で、東郷の偉業を改めて感じさせる造りとなっています。
東郷寺に絶妙なアクセントを加えているのが、山門の前に並ぶ、たくさんのしだれ桜です。
敷地内には無数のしだれ桜が様々な向きや様相で咲き誇り、桜の時期には駄目意気が出るほどの景色を提供してくれます。
力強く建っている山門とどこか緩やかな印象のしだれ桜がまさしく素晴らしいポイントやアングルを持ってうえられているのです。山門もしだれ桜も強いインパクトを持ちながら邪魔をしあうことはなく互いに互いを引き立てて、何とも言えない美が生まれました。
このお寺は東郷氏を慕う人々によって建てられたものです。神社で神として祀られるだけではなく、寺院まで作られ敬われるとは、東郷平八郎という人物はまさに稀代の軍神であると言えるでしょう。
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