盆栽

盆栽を育てるために最低必要な道具と剪定バサミ

関連キーワード

盆栽に関心があり育ててみたいと思っても、盆栽を育てるためには高価な剪定バサミや多くの道具を最初から揃えることは容易なことではありませんね。また、必要な道具が分からない場合、盆栽台や盆栽バサミなどが一式セットになっている商品もありますが、個々の道具の名前やそれぞれの使い方も分からなければ、せっかく買った道具も無駄になってしまいます。盆栽は最低必要な道具と剪定バサミがあれば、楽しみながら育てることができます。

最低必要な道具

園芸店や盆栽市などで購入した盆栽を自宅で育てるために最低限必要な道具は、剪定バサミ以外に水遣りのジョーロ・雑草や害虫駆除用をするための盆栽用ピンセット・葉水用の霧吹きなどです。

―ジョーロ

盆栽は生き物なので、剪定より先に水遣りが必要です。園芸店などで購入した盆栽は、鉢の土の表面が乾いている場合が多いので、購入したらすぐに水遣りが必要となります。盆栽専用のジョーロが一番適していますが、最初は普通のビニール樹脂製の園芸用ジョーロでも大丈夫です。その際、出来るだけ注ぎ口が細くて長くなっているジョーロの方がよいです。このタイプのジョーロは、水圧が強くないので水遣りがしやすく、盆栽を傷める心配がないのです。ジョーロの大きさにもいろいろありますが、持ちやすい容量のジョーロがよいです。あまり大きいジョーロにたくさんの水を入れると重たいので、上手に水遣りをすることができなくなってしまいます。

―盆栽用ピンセット

盆栽用のピンセットは、意外と知られていない必要な道具の一つです。盆栽用のピンセットは、持ち手部分の先端に「へら」が付いています。この盆栽用ピンセットは、鉢の上の落ち葉、雑草やごみ取り、松の盆栽の松葉抜き、苔はがし、芽摘み、害虫駆除などをする際に大変役に立ち、使いやすいように出来ています。また、他の盆栽を管理する過程において、この盆栽用のピンセットは何かと役立ちます。この盆栽用のピンセットは家庭の救急箱などに入っている種類とは異なります。

―霧吹き

盆栽用の霧吹きは、樹木の葉や細かい枝などに水分を与えるために必要な道具です。霧吹きは、ジョーロと同じように水の容量が持ちやすい大きさで、使いやすいものを選ぶことが大事です。また、霧の強さが調節せきるものは、さらに良いです。価格にもよりますが、極度に安い霧吹きは、取手や霧吹きの部分が壊れやすいです。

剪定バサミ

盆栽を剪定する上で剪定バサミは必要不可欠な道具です。園芸店やホームセンターなどに行くと多くの種類の剪定バサミがあり、価格も安いものから高かいものまでさまざまありますが、初心者が盆栽を育てるためには最低1〜2丁ほどの剪定バサミがあれば大丈夫です。

―最低必要な剪定ハサミ

最低必要な剪定バサミは、葉や根や枝など、全ての剪定に対応できる剪定バサミです。さらに樹木の太い枝を切る木鋏(きバサミ)、小枝用や根切り用の剪定バサミがあれば、初歩的な盆栽の剪定や管理をしたり、細い根も切ったりすることができます。1〜2丁の盆栽用剪定バサミでも、初歩的な盆栽管理や剪定はすることができるので、最初からたくさんの剪定バサミを揃える必要はありません。

―盆栽用剪定バサミの種類

盆栽の剪定バサミには、太い枝などを切る木鋏・新芽の「芽摘み」専用鋏・又枝切り用の鋏・根切り用のハサミ・摘果用のハサミ・松や真柏専用のハサミなど、ハサミだけでもたくさんの種類があり、それぞれ呼び名も異なります。それぞれのハサミは、それぞれの目的のために作られている専用バサミなので、剪定作業もしやすく、切り口もきれいになるように工夫して作られています。確かに用途に応じていろいろな剪定ハサミを使うと作業効率もよく切り口もきれいに仕上がりますが、最初から全ての種類の盆栽剪定バサミを用意する必要はありません。盆栽の剪定バサミを揃えるポイントは、自分の剪定技術の向上に合わせて買い揃えていくことです。剪定の知識や技術が伴っていないのに道具だけ揃えても使い方が分からなかったり、間違った使い方をして盆栽を痛めてしまったり、必要な枝を切ってしったりする可能性があります。

―剪定バサミを選ぶポイント

剪定バサミを選ぶポイントは、自分の手に合ったサイズと使い勝手の良いものを選ぶことです。また、自分の剪定技術のレベルに合った剪定バサミを選ぶことが一番良いです。盆栽専門の園芸店や盆栽市会場のショップ等では、経験豊富な盆栽専門スタッフが対応してくれるので、自分のレベルに合った剪定ハサミを選んでもらったり、使い方を教えてもらったりすることができます。

剪定バサミには小枝専用から太い枝切り専用まで種類が沢山あります。昔からある剪定バサミは鋼(はがね)で作られていますが、錆に強く手入れが簡単なステンレス製のハサミも人気があります。最近は、園芸用としては軽くて錆びないカーボン製のハサミもあります。また、枝バサミ一つとっても、刃の長さや形も異なるので、剪定する枝の太さによっても使うハサミは異なります。

「芽摘み」、「葉刈り」、小枝の剪定には、持ち手が長く刃先が短い剪定バサミが良いです。逆に、刃先が長い剪定バサミは、太い枝や庭木の剪定に向いています。

盆栽専用のハサミでなくても使い勝手の良いハサミであるならば大丈夫ですが、樹木によっては切り口が汚くなったり、樹液によって錆びたりする場合もあるので、注意が必要です。また、普段使用する剪定バサミなどは、常に手入れが必要です。使った後は、汚れなどを落として綺麗にして、必要に応じて刃先を研いたりしておくことも盆栽を剪定する上では、大事な作業の一つです。

まとめ

盆栽を育てるために最低限必要な道具と剪定バサミは多くないです。盆栽は水さえ切らすことがなければ多少枝が伸びていても枯れることはないので、最初にジョウーロと剪定バサミを揃え、盆栽の剪定技術を向上させながらいろいろな種類の道具やハサミを揃えていくことがポイントです。また、しだいに、道具やハサミだけでなく肥糧や病害駆除の薬や噴霧器なども必要になってきます。

道具だけ揃えて眺めていても盆栽の剪定や管理はできないので、こまめに盆栽の剪定と管理を行ないながら盆栽の知識や剪定技術を習得し、盆栽の道具や剪定バサミを「徐々に」増やしていくことが大事です。
  • Facebook
  • Twitter
  • hatena

    ▲ページトップ