園芸用はさみは使い方と使い分けが大切！

園芸用ハサミには、園芸作業全般に使う「園芸用万能バサミ」や万能タイプと呼ばれるものと盆栽や野菜の収穫に使う物、芽や花を摘み取る時に使う細かな作業用の物など様々な種類があります。

種類として分けると「剪定バサミ」は、剪定用として伸び過ぎた枝を切ったり樹形を整えたり、枝の先端を切ったりするのに使われ、直径15ｍｍ程度の生木ならばこれで切れるような物があります。

多くのタイプがこの「剪定バサミ」の用途を含んだ万能タイプと呼ばれるものが多く、切る際にあまり力を入れずに切りやすいハサミとしての工夫がなされています。刃がハードクロムメッキになっていたり、刃物鋼で小枝も切りやすくなっていたりします。

「大久保バサミ」は、ハンドル部が長く使いやすく、盆栽などの細かい枝などの手入れするのにも長時間使え、細かく作業できるように配慮がされているハサミです。古くからある園芸用ハサミとして有名なものですよね。

「芽切りバサミ」は、刃先が細く尖がっていて先端の柔らかい芽や茎を繊細に切るように工夫されているハサミです。細かな作業にも向いています。

「摘花バサミ」は、刃先が細くなっていて、野菜や果物の収穫やつぼみや花を間引く時に使います。細い刃で繊細に切ることができ、優しく花を摘み取ることができるようになっています。

また、刃の形状についても植木を切る「植木バサミ」と呼ばれている物と太い枝などを切る「剪定バサミ」と呼ばれる物では異なります。

「植木バサミ」は、刃はまっすぐでストレートで同じ形の刃が2枚の構造となっています。ハンドル部分は輪になっていて細めの枝を切ったり細かく作業できるようになっているものが多くなっています。

それに対し、「剪定バサミ」と呼ばれている物は、太い枝を切るためのもので、刃が左右で形状が異なる設計となっています。ハンドル部分にバネがあってハサミが開くようなタイプです。細かな作業にはあまり向きませんが、庭木の剪定には必需品と言えます。これでも切れない場合は、太枝切りや剪定鋸などを使ったりします。

刃の形状でも用途が異なってくるものなのですね。しっかり作業に合う形状の物を選ぶことも必要なようです。

こうしてたくさんの種類の園芸用ハサミを見てみますと、それぞれの作業に適した形状と力が入るような設計になっています。つまり、作業に合った園芸用ハサミの選び方次第で作業効率もアップし、快適なものになるといったものです。

ガーデニングをやる際には園芸用ハサミは必需品で、どんな作業をやるのかによって目的に応じたものをたくさんの種類の中からいろいろ考えて選びたいものです。

また、例えばいい園芸用ハサミを持っていることで、業者に頼まなければならないと思っている剪定作業なども自分でできたりすることもありますので、いい園芸用ハサミを選んで自分でやってみることもおすすめです。

たくさんの種類の中から細かな作業を行う時には刃が細く先端も細くなっているタイプの物、大きな枝の剪定などにはあまり力が必要でなく良く切れる設計のしっかりした刃の物を選びます。両方を使い分けることで効率的な作業が行えるものになります。両方を持って置くと便利ですよね。

また、園芸用ハサミとして剪定バサミなどを買ってきた時に「ならし」が必要なのをご存知ですか。買ってきてすぐ太い枝を切るのではなく、最初は2～3mmまでの細い枝を刃の奥の方から真ん中、先端と数回にわたって徐々に試して切っていく方法がいいと言われています。

私達も通常、主に太い枝は刃の奥で切りますが、その刃の奥から少しずつ細い枝で試し切りをする方法を取ることで刃の「ならし」ができるというのです。

そしてその後も園芸用ハサミを使うコツとして太い枝などは刃の奥で切り、真ん中で通常は作業し、細かな作業は刃の先端で行うという風に1本の園芸用ハサミも刃を使い分けて作業することがおすすめです。

あらためて意識して使い分けることで刃も長持ちもしますし、効率もよくなり刃の破損なども少なくて済むようになります。園芸用ハサミを大切に使う方法として覚えておくとよいのではないでしょうか。

ガーデニングを行う人も増え、園芸用ハサミを使う人もたくさん増えています。それぞれの手に馴染み、長い作業をしても疲れない、また力が少なくても疲れないなど作業に合った、また自分に合った園芸用ハサミを探すことが大切です。コツも知った上で大事に使っていきたいものです。