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ハイビスカスの花の寿命は短い?育て方は?

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ハイビスカスと言えば、南国の花という感じがして南国でしか育てられないだろうというイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。

また、花は鮮やかですがその寿命はどうなのでしょうか。ハイビスカスの花についてとその育て方について詳しくご紹介します。

ハイビスカスは何の仲間?

まず、ハイビスカスは何の仲間というとアオイの仲間です。「ハイビスカス」と通常呼ぶ時はあの私たちがよく知っている南国のイメージのハイビスカスを指しますが、分類上では、アオイ科ヒビスクス属に入る仲間をすべて「ハイビスカス」と呼びます。ちょっとややこしい話です。

「Hibiscus」をラテン語読みで読むと「ヒビスクス」となりますので少し納得がいくのではないでしょうか。この「ヒビスクス」には、250種類ほどの様々な種類があり、分類上ではこれをすべて「ハイビスカス」と呼びます。

ただ園芸種となると私たちがよく知っているあの花が「ハイビスカス」となります。この狭義の「ハイビスカス」の原種はというと、インド洋諸島原産種とハワイなど太平洋諸島原産種に大きく分けられます。そして、ハワイの農業試験所では、たくさんの園芸種が作られた結果、今私たちが楽しんでいるハイビスカスの多くの種類が誕生しています。そこからハイビスカスというとハワイというイメージにもなっているのかもしれませんね。

ハイビスカスの花の魅力は

ハイビスカスは何といっても美しい花が魅力です。ただ原種を見ると現在のハイビスカスとはまた違った雰囲気も感じることができます。

インド洋諸島原産種の中国原産ともいわれている「フウリンブッソウゲ」は不思議な咲き方をします。風鈴のようにぶら下がって咲き、花びらに切れ込みが大きくたくさん入っています。よく見るハイビスカスのイメージとは少し異なっていますが、こちらも南国の花の雰囲気が強くある花です。

そして、ハワイなど太平洋諸島原産種のハイビスカスは花弁が丸くて柔らかで優しい雰囲気が感じられるハイビスカスとなっています。 多くの人が育てている園芸種の中も「オールド・タイプ(在来系)」「ハワイアン・ハイビスカス(大輪系)」「コーラル」の系統と大きく分けることができます。

「オールド・タイプ(在来系)」は、寒さにも強く花もたくさんついて育てるのも育てやすい品種です。「ハワイアン・ハイビスカス(大輪系)」は、大きな花が楽しめ色もカラフルで人気があり、品種数も多いものです。ただし暑さ寒さに弱いタイプとなっています。

「コーラル」は、「フウリンブッソウゲ」などのように小さめの花が下向きにぶら下がるようにして咲く珍しい品種です。こちらも寒さに弱いのですが強い性質も持っている品種です。

ハイビスカスの花の寿命は短い?

南国らしい花の美しさが魅力のハイビスカスですが、実は花の寿命が短いのを知っていますか。花の色は赤、黄色、白、ピンク、オレンジなど明るい色がたくさんあるのですが、その花の寿命を調べるとなんと1日しかありません。ハイビスカスは、5月~10月の長い間咲きますが、一つ一つの花は1日しか持たないのです。大きな花の品種の場合や涼しくなって咲いた場合には2日程度は花が持つこともあるそうですが、それ以外は2日もしないで散ってしまうのです。

また、次の花を咲かせるためには、咲いてしぼんだ花の花がら処理をきちんとしてあげることが大切です。花茎の付け根から取ってあげるようにします。そうしないと咲いた花は花弁だけが落ちてしまい、がくだけが残ります。椿の花も咲き終わるとポロっと落ちるのでそれと似ていますよね。ハイビスカスにそんな特徴があることを知らない人も多いのではないでしょうか。

ハイビスカスの育て方は難しい?

ハイビスカスの育て方についてはちょっと難しそうな印象がありますよね。熱帯や亜熱帯性の植物のために耐暑性がなく寒さに弱い点が育てるのに難しい点です。5度以上を保たないといけないのは冬には難しいことです。冬になったら室内で育てるのも一つのコツです。鉢植えにして室内に入れてあげましょう。室内でも10度以上の方が良いとされています。

また、夏の高温もあまり続くとハイビスカスは弱ってしまいます。風通しの良さも大切な植物です。日本の高温多湿は苦手かもしれませんね。夏は明るい日陰に移してあげるのもいい方法です。

鉢植えで育てて季節によって移動してあげる方法もハイビスカスではいいようです。とにかく基本は日によく当てることが大切です。

また、10月頃まで次々と花が咲きますが、花が終わったら枝を10月頃に半分くらいの高さまでに切り落とすことも大切です。冬のための対策を取ってあげます。寒さの被害をあまり受けないように半分の高さに切ってあげます。

また、バランスが悪くなった場合も枝を切り落としてあげることが必要です。風通しも大事ですので枝ぶりを観察しておきましょう。

肥料も5月~10月の時期はゆっくり効く肥料をあげます。

ハイビスカスの鉢植えも楽しんでみては

寒さへの対策など少し難しい点もありますが、ハイビスカスを育ててみるのもいいのではないでしょうか。ハイビスカスは育てにくいと諦めないで冬は室内に入れて育ててみませんか。

ハイビスカスの品種によっても寒さに強い「オールド・タイプ(在来系)」のハイビスカスなどは育てやすくていいでしょう。小さな花が多い「オールド・タイプ(在来系)」ですが、こちらから育ててみるのもいいのではないでしょうか。

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