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ミニバラの鉢植えを長く育てるコツ。鉢植えでもちゃんと育つミニバラ

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ミニバラバラより株が大きくならないので、鉢植えで育てるのに適しています。もちろん、地植えで育てることも可能ですが、ベランダでも数多く育てることができるのでオススメです。ミニバラと言っても、中輪から小輪まで、花の大きさはさまざまです。


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ミニバラの鉢植えを買ったらすぐ植え替えて

ミニバラ鉢植えを買ってきたら、最初にするのは植え替えです。ミニバラバラ苗と違って、挿し木苗がほとんどです。バラは挿し木がむずかしいので、ひとつの鉢にたくさん挿し木して、育ったものを大きく育てています。

ミニでもバラはひと鉢に1本が基本。複数本あると根っこが競争し合って、次々と枯れていってしまいます。そうならないためにも、買ってきたら鉢を外して根を傷めないように気を付けながら1本ずつに分けていきます。

バラは冬眠している冬以外は根をいじると枯れやすいので、なるべく根をいじらないようにしながらもきれいに手でほぐします。混みあっているときは、水を張ったバケツに土の部分をつけて、ゆっくりと水中で株分けするのがオススメです。

鉢の大きさは大きすぎるほど大きめに

1本ずつに分けたミニバラは、大きめの鉢に植えつけましょう。ひと株ずつが小さくなっているので、もとの直径1cmくらいの鉢にも楽に植えつけることができますが、このサイズでは小さすぎます。もとの鉢より2回り以上大きい、深さのしっかりとある鉢に植えつけましょう。

土が十分にないと、根が暑さ寒さにダイレクトに刺激を受けて、ダメージを受けやすくなってしまいます。バラは、土のなかに水が多めにあっても問題なく成育できます。鉢が大きすぎて水持ちがよすぎても根腐れする危険性は少ないので、安心して大きい鉢を選ぶようにします。

横に広い鉢と縦に深い鉢では、縦に深い鉢を選びましょう。バラは根を深く張る植物なので、十分な深さがないとしっかりとした株に育ちません。

土はバラ用の土か草花用の培養土で

バラは弱酸性の土質と肥料を好む植物なので、バラ用のしっかりと元肥が施された土か、草花用の培養土に元肥にバラ用の肥料を混ぜたものを使って栽培するのがオススメです。

鉢底に1cm位の鉢底石を入れて、その上に5mm〜1cm位培養土を入れたら、バラ用の肥料をまき、移植ごてで土と混ぜ合わせておきます。その上に培養土を2cmほど入れ、苗をいい位置にセッティングし、周りに培養土を入れます。

土は鉢の縁より1cm以上少なめに入れます。この空間をウォータースペースと言います。水遣りをするときに必要な空間なので、空けておきましょう。

肥料が根に直接触れると根が傷んでしまうことがあるので、元肥を混ぜ合わせた土の上に、元肥を混ぜ合わせていない土を置いてから苗をセットするのを忘れないようにします。

植えつけ後は鉢底から水が流れ出るまでしっかりと水遣りをします。苗がグラグラするときは支え棒を挿しておきます。

ミニバラも育て方の基本はバラと同じ

ミニバラは普通のバラよりも根を大きく張らないので、コンパクトなスペースで栽培することができますが、性質は普通のバラと同じです。日当たりを好み、室内栽培に向いていません。室内では日照量が少なすぎて、つぼみが付きにくく、すでについている蕾がすべて落ちてしまうこともあります。

ミニバラは四季咲きのものが多く、肥料と水が十分にあると春から年末まで花を咲かせ続けてくれます。花付きが悪くなってきたら肥料切れのサインなので、肥料をあげるようにしましょう。

冬は鉢が凍らないように気を付けて

バラはミニバラも、冬の寒さに十分に当てた方が翌年きれいな花を咲かせてくれます。年末に2/3〜1/2まで地上部を切り詰め、ついている葉っぱをすべて取り除いて冬眠の準備をします。地植えのときは穴を掘って牛糞などの寒肥を埋めますが、鉢植えの場合は虫を呼び寄せやすいので、バラ用の肥料をまくだけにしましょう。

寒冷地では土の上にマルチングをし、鉢が小さめのときは鉢の周りをプチプチで囲むなどして、根が凍ってしまうのを防ぐようにします。上に雪が積もっても株は問題なく越冬できます。

剪定するとき、どこで切るか悩むものですが、混み入って重なり合った枝や、伸びすぎた枝を思い切って切ってしまいます。切る部分は、赤くぷくんと膨れた芽の少し上にします。来春ここから伸びてくるので、芽が残っていれば多少切り詰めすぎても問題ありません。

日当たり・水・肥料は欠かさずに

バラを元気に育てていくには、日当たり・水・肥料は欠かせません。どれも、多過ぎても少な過ぎるよりはるかに悪影響は及ぼさないので、たっぷりと与えるようにしましょう。

鉢植えでずっと育てていると、鉢のなかが根で一杯になったり、土の栄養分が足りなくなってきます。2〜3年ごとに、冬、十分に寒くなってから植え替えるようにしましょう。冬であれば、根をいじってもバラは枯れないので、汚くなった土や根を切り落とし、新しい土に植え替えます。

鉢はそのままでも、ひと回り大きくてもかまいません。根の生育状態に合わせて、ゆったりとした大きさのものに植え替えます。

病害虫が付きやすいのでおかしいと思ったら

バラはミニバラも含めて病害虫が付きやすいので、おかしいと思ったら鉢を外して根の状態を確認するようにしましょう。ヨトウムシやカナブンの幼虫が潜んでいることもあります。地上部分も葉を食べる虫が付きやすいのでチェックが欠かせません。

葉を食べる虫は殺虫剤が効きにくいものが多いので、見付けたら葉っぱごと取り除いてしまいます。丸裸になったとしても、虫に食べられ続けるよりも元気によみがえりやすくなります。

アブラムシなどの殺虫剤が効きやすい虫はオルトランやベニカスプレーなどで予防し、それ以外の虫をテデトールで対処して、虫退治に明け暮れることのないようにします。

うどんこ病なども、ベニカスプレーがよく効きます。うどんこ病を見つけたらたっぷりベニカスプレーをかけておけば対処できますが、深刻なときは病巣を丸ごと取り除いた方がほかに感染しにくくなります。使ったあとのハサミはよく洗って乾かしておきましょう。

まとめ

ミニバラバラ苗より根を大きく伸ばしていかないので、鉢植えで育てるに適しています。多くは挿し木苗なので、購入後は根になるべくダメージを与えないように一本ずつに手でより分けて、一鉢に一本ずつになるように植え替えます。

大きさが十分にあり、深さのある鉢を用いるようにしましょう。

日当たりと水と肥料を好むので、しっかりと与えるようにします。病害虫が付きやすいので、水やりのときにチェックを欠かさないようにしましょう。

ピートモスでミニバラのベランダ栽培に挑戦

植物の栽培にチャレンジしたいけれど、土がネックで挑戦できないという人は多いものです。庭があれば、不要な土はすみっこにまいておけばOKですが、アパートやマンションなどの共同住宅に住んでいる場合はむずかしくなってしまいます。

また、東京23区内では土は廃棄できません。販売店にもっていって有料で処分できることもありますが、なかなかきびしい問題です。

そこで最近注目されているのが土以外の、廃棄処分ができるもので植物を栽培する方法です。ピートモスを使って、憧れのバラ栽培に挑戦してみましょう。

ピートモスってどんなもの?

園芸資材として、100均でも手に入れることができるピートモス。ふわふわの植物の繊維でできているのが分かる、培養土に比べるととても軽い園芸資材です。ピートモスとは、いったいどういうものなのでしょうか。

ピートモス水苔やシダなど、水辺に生える植物が堆積されてできたもので、腐葉土の一種と考えることができます。そのままでは強い酸性になっていて、乾燥した状態では薄めの茶色い色になっています。

肥料分がほとんど含まれていないため、ほぼ無菌状態なので、種まき用土などによく使われています。一般には植物の栽培に使わず、腐葉土のように土に混ぜて土をふかふかにさせる土壌改良剤として使われています。

オススメは酸度調整済みのピートモス

ピートモスは強い酸性なので、そのままでは酸性を好む植物にしか使用できません。ハーブなどの酸性を好まない植物にも使えるように、苦土石灰などで中和させて酸度を調整しますが、素人が酸度調整するのは「アルカリを加えすぎる」ケースが多くなります。

自分で酸度を調整してはいけないわけではありませんが、オススメは「酸度調整済み」と書かれたピートモスを買ってくること。中性に近い弱酸性まで酸度が調整されているので、たいていの植物の栽培に使えるようになっています。

ピートモスは使う前に水をしみこませて

ピートモスは保水性も通気性も高い園芸資材ですが、乾いている状態で水を与えようとするとてもしみこみにくく、ふわふわ浮いて流れてしまいます。

ピートモスは使う前に水につけてゆっくり時間をかけて吸水させましょう。しっかり給水させてからなら、水もしみこみやすく、保水性も通気性も確保された扱いやすい園芸資材になります。

同じように、水切れされてしまい、からからに乾燥させてしまったあとも水がしみこみにくくなるので、水に鉢ごとつけてゆっくりと給水させるようにしましょう。

ピートモスなどに植えられたミニバラの苗を選ぶ

土の廃棄処分がむずかしいので、土以外の、ピートモス腐葉土のようなふわふわした軽い園芸資材に植え付けられているミニバラを買ってきましょう。ミニバラの品種そのものは何でも構いません。

ミニバラは、通常接ぎ木苗が使われているバラ苗と違って、挿し木苗がほとんどです。たくさん同じ鉢に挿して育てるので、ひとつのポットに複数の苗が植わっています。そのまま育てるとどれも枯れてしまうので、1本ずつに分けてそれぞれをひと鉢ずつに植え替えて育てます。

育てるスペースを考えて、3本以上植えられていないものを選ぶのがオススメです。3本なら3鉢になってしまいます。5鉢以上同じものを育てるのは場所も管理も面倒になります。

植木鉢は深さが30cm以上ある大きなものを用意して

バラは根が深く伸びるので、深さがしっかりある鉢に植えるようにします。直径10cmくらいのポットにはじめは植えられていますが、そのままでは長くは育てられません。バラ同士が根を伸ばしあって、お互いに枯らしあってしまうので、それぞれ分けて育てます。

直径も深さも30cm程度はある鉢を、ミニバラの本数の分だけ用意しましょう。鉢が小さいと、暑さにも寒さにも根がダメージを受けやすく、枯れやすくなってしまうので、大きな鉢で育てるようにします。

ミニバラの植え替え手順

1. 水にピートモスをつけて水をしみこませておく

2. ミニバラのポットを外し、手でやさしく1本ずつに分ける
分けにくいときはバケツに水を入れて、水のなかで手でやさしくほぐす

3. ネットに入れた鉢底石を1〜2cm程度の厚さになるよう鉢底に敷く

4. 水を含ませたピートモスを10cm程度入れたら苗の位置決めをし、鉢の縁から2〜3cm空間を残してピートモスを敷き詰める

5. 苗がぐらつかないようにしっかりと上からピートモスを抑える

6. バラ用の肥料を土の上にひとつかみまき、鉢底から水が流れ出るまで水遣りする

バラは冬以外で値をいじられるのを嫌うので、なるべく根鉢を崩さないようにしながら1本ずつに分けるようにしましょう。分けにくいときは水のなかで優しくほぐすときれいに分かれます。ハサミで除機序期切り分けたりしないようにしてください。

植え替えをするとき、ピートモスは厳密には土ではないので、燃えるゴミに出すことができます。肥料分をほとんど含んでいないので、虫が付きにくいため室内栽培にもぴったりですが、バラは日当たりの良い屋外で育てるのが最適です。

育てるときの注意点

バラは実にバラであっても肥料食いなので、花が少なくなってきたら肥料切れのサインです。バラ用の肥料を与えるようにしましょう。四季咲きのミニバラの場合は、5月下旬〜年末まで花を咲かせ続けます。毎月肥料を与える必要があります。

ピートモスばかりで育てる場合、鉢全体が非常に軽くなるので、台風のときなど強風のときは倒れやすいので、あらかじめ室内に取り込んでおくなどしましょう。

まとめ

土の処分に困るから、植物の栽培に躊躇してしまう人にオススメなのがピートモスです。厳密には土ではないので、いらなくなったら燃えるごみとして捨てることができます。

無調整のピートモスは強い酸性なので、育てられる植物が限定されるので、「酸度調整済み」と書かれたものを選ぶようにしましょう。

非常に軽く扱いやすいのですが、乾燥した状態では水を吸わせにくいので、ゆっくり吸水させてから使用しましょう。

ピートモス以外にココヤシを砕いたものも、土以外の天然の園芸資材として注目されています。ピートモス腐葉土、ココヤシを混ぜて使うのもオススメです。

玄関の鉢植えでオシャレを目指すには? 

玄関先は、家の顔ですのでオシャレに鉢植えなどを飾ってみたいという憧れがありますよね。人を最初に出迎える場所として素敵な鉢植えを並べたりしたいと思います。
そのためにはどんな鉢植えを選んだらいいのでしょうか。玄関先を鉢植えで飾るためのポイントをあらためてご紹介したいと思います。

まず玄関先の環境をチェック

鉢植えを飾るためには、まず自分の家の玄関がどんな環境の玄関なのかもチェックすることが必要です。それによってどんな鉢植えを置いたらいいのかも異なってきます。日当たりや雨や風の当たり方、またスペース的な問題などをひと通りチェックします。

そして、あまりスペースがない場合は寄せ植えなどを置くのがベストです。寄せ植えはたくさんの種類を一緒に植えこみますので、花がいつも咲いていることがいい点です。花が枯れたら入れ替えるように、四季ごとに入れ替えていくことでいつでも素敵な寄せ植えが楽しめます。いつも花が迎えてくれるという玄関はいいですよね。それも季節感を演出する季節ごとの寄せ植えが置かれていたりすることは理想です。

寄せ植えのすすめ

玄関なので印象的な鉢植えになるように少し高さのあるシンボルツリーを一緒に植えて寄せ植えを作るのがオススメです。ゴールドクレストコニファーなどは背が高く寄せ植えのなかに常に植えておくといいものです。また、アイビーなどをいつも下に植えておくのも、垂れ下がりますので楽しめます。
季節ごとに楽しむ寄せ植えの例をご紹介していくと下記のようなものがあります。

玄関で春の訪れを感じる寄せ植え

早春にはパンジービオラがオススメです。寒い時期にも可愛らしい花を咲かせ、玄関を彩ってくれます。色の種類も豊富なのでパンジービオラをメインにアイビーなどを下に植え、大きな丸いプランターなどにたくさん寄せ植えするといいですよね。プランタースタンドに置いて高く飾るのと印象的になります。

また、春にはピンクの花の寄せ植えも春らしくていいですよね。チューリップなどをメインにするのもオススメです。背が高いので高さの演出にもなり、青いムスカリと合わせると色の相性もよく、より華やかになります。
背の高い紫のラベンダーと白い花の組み合わせもすっきりとしていて好印象です。

夏の爽やかな寄せ植え

夏はブルーのペチュニアなどの花をメインに白のスウィートアリッサムなどの花を入れると爽やかな夏の玄関のイメージになります。
リトルゴールドなどをメインに黄色の花の色違いなどで揃えて下にヘデラなどを垂らしてもいいですね。明るい黄色が、夏、というインパクトを与えてくれます。

秋の雰囲気を伝える寄せ植え

草丈が70〜30cmほどと幅広いウィンターコスモスをメインに、小さな花を寄せ植えして秋らしい可憐な雰囲気の寄せ植えにするのもオススメです。
シュウメイギクやなでしこをメインに持ってきても秋らしい雰囲気が作れます。ちょっと和のイメージで作る寄せ植えも秋にはいいものです。

クリスマスも演出する冬の寄せ植え

クリスマスもありますので、ゴールドクレストコニファーなどのツリー状の高さの高い木を特に冬はシンボルツリーで植えます。また、ガーデンシクラメンは耐寒性もあり、冬に赤い花を咲かせますので花の少ない季節にオススメです。葉ボタンも冬に色合いが楽しめて重宝します。

シルバーリーフも加えてグリーンの色もさまざまな色の違いを冬は味わってみませんか。アイビーも下に垂れますので動きが出て柔らかい雰囲気になり、いい組み合わせです。

また、クリスマスローズをメインに下にパンジービオラを植えてもオシャレな感じの寄せ植えができます。

日陰の玄関にも鉢植えを

日陰でも丈夫に育つ鉢植えを置くならば、常緑の木や草をいろいろ混ぜて植えたりするのもオススメです。葉の色の違いなどを楽しんで鉢植えしてみませんか。
斑入りの葉なども一緒に植えると変化が出てきますよね。アイビーやツルニチニチソウなどは斑入りもあって明るい雰囲気になります。
コリウスも葉の色が赤や黄色、紫のきれいな色があり、模様も美しいため人気です。コリウスだけでも結構な色合いが楽しめます。草丈も20〜80cmと幅があり、寄せ植えすると、面白い植物だと思えてきます。

木の鉢植えをシンボルツリーとして楽しむ

木の鉢植えを玄関のシンボルツリーにするのであれば、できれば常緑樹をおきたいものですよね。例えばオリーブの木は地中海の雰囲気もあり、オシャレなシンボルツリーになります。

シマトネリコも葉が美しく爽やかな印象のために人気です。こうした鉢植えの美しい木を置くことで玄関も明るくなり印象的になります。

玄関の鉢植えの置き方は?

また、玄関に鉢植えをいくつも置くときは、コンテナやプランターの高低をつけて、スタンドにのせたりしながら高さの違いを演出します。
玄関ポーチにスペースがある場合などは棚やベンチを置いたりして、そこに飾ってみるなどさまざまな工夫をしてもいいでしょう。
玄関では高さを演出する鉢植えを置いて季節感を演出することでオシャレな鉢植えを目指してみませんか。

盆栽を贈りたい!鉢植えと盆栽の違いは?

最近では、日本文化の再発見で、「盆栽」にも関心度が高まっています。これまでは人に鉢植えを贈る場合に、観葉植物などを選ばれる方も少なくなかったのではないかと思いますが、例えば新築祝いや引っ越し祝い、季節の変わり目などに「盆栽」を贈るというのも粋でオシャレではないでしょうか。

「盆栽」には小さくても自然の景色を映し出したかのような世界があります。そして何よりも繊細な美しさを小ささのなかにも秘めています。そうした魅力を贈ってみませんか。

実は「鉢植え」と「盆栽」には大きな考え方の違いが

私達が一般的に「鉢植え」で購入している物は、植物が生き生きと元気に育つことを目的とした「鉢植え」と言われるものです。植生を大事にしたものと言えます。

一方「盆栽」はと言うと、自然界の木の姿を鉢植えで表現しようという、自然界の風景を切り取ったようなものを目指すものとなります。

目的とするものが全く異なると言えるのではないでしょうか。「盆栽」は自然のエネルギーを感じさせるような芸術作品と言った方がいいのかもしれません。そこに木の動きや流れ、生命力のある姿を感じさせるものがいい「盆栽」とされます。

そのためにわざと形を整えるための剪定が必要とされるため、手入れがむずかしいとも言われていますね。自然の景観を模倣するために枝を曲げたりして作り上げていきます。針金で固定して、思う方向に曲げたり、岩の上に根を這わせたりと言ったさまざまな技巧を使います。そういった、人が作り上げる自然の形を模倣した芸術作品と言えますよね。

そして「盆栽」は生きていますので毎日、日々手入れをし、形を変えていく必要があります。そういった手が掛かるところに愛着を感じ、楽しみを感じている人も多くいるのが「盆栽」の世界です。「盆栽」を贈ることで手を掛けることの喜び、自分が育てるという楽しみを贈ってみるのもいいのではないでしょうか。

「盆栽」で注目するのは根、幹、枝の配置、葉の付き方

葉っぱの美しい緑などを観賞するのが「観葉植物」だとして、自然のエネルギーを感じるものが日本独特の「盆栽」の考え方だと言えます。その自然のエネルギーを感じる方法として、注目すべきは、盆栽のその根であったり、幹、枝の配置、葉の付き方などです。

根がしっかり大きく張っているのかどうかや、幹が太く、上に従って滑らかに細くなっているのか、枝の左右や前後のバランス、葉が良く茂っているかどうかが大事です。木のパワーがみなぎっている「盆栽」がいいものとされ珍重されます。

樹形に雰囲気があるものが理想

よく言われる「樹形」と呼ばれるものが大事なことです。「樹形」がいいと言われる木の全体の形から受ける印象が大事なものとなってきます。自然を感じる力強さ、そして枝ぶりなどの優雅さや風情や気品が、あるかどうかなどが大切です。

まっすぐな直幹樹形と左右に曲がった「模様木」の樹形

木の自然な形は幹が曲がっているのが一般的で、幹が左右に曲線を描いたりしていますよね。それを「模様木」と呼びますが、前後左右にバランスよく曲がっていることが「盆栽」では重要視されます。そこがむずかしい「盆栽」の樹形の保ち方とも言えますね。

それぞれに人気の「盆栽」を贈るには

さて、そうした芸術品と呼ぶべき「盆栽」をどのようにして選び、贈り物にしたらいいのかですが、贈る対象によって選び方があります。

女性に人気なものには「」の花の盆栽があります。小さな「盆栽」にたくさんの花を付ける「」の盆栽はまさに優雅で心も華やぐ贈り物になります。あふれんばかりの花が付いた盆栽はきっと喜ばれることでしょう。

「梅」や「さつき」なども花が美しく、「われもこう」などの可愛らしい花も魅力的ですよね。また香る「盆栽」として「沈丁花」や実のなる「さくらんぼ」などの「盆栽」も可愛らしくて喜ばれそうです。

また定番の紅葉を楽しむ「モミジ」や晩秋に真っ赤に染まる「ナナカマド」もいいですよね。最近では「トキワシノブ」などのシダ植物の「苔盆栽」も風情のある姿が、若い人にもオシャレと感じられるようになり、楽しまれるようになっているようです。これは、苔玉の人気からきたものでしょうか。

「盆栽」と「鉢植え」の世界の楽しみ方

鉢植え」とは考え方が違いますが、同じ「鉢物」として、こうした小さな「鉢植え」の世界を楽しむ人が増えています。そして、手間暇をかける楽しみが広がっています。

自然を愛でる、部屋のなかに自然を感じるという「盆栽」で、「鉢植え」の新たなる世界を楽しんでもらうのは素敵なことですよね。昔からある楽しみ方ですが、今また新たな美しさを発見できるのではないでしょうか。

最近はネットでならばたくさんの種類の「盆栽」を見付けることができます。紅葉の時期に紅葉する「盆栽」を贈ってみたり、春に「」の「盆栽」を贈ったりしてみませんか。インテリアとして「ミニ盆栽」を贈るなどさまざまな贈り方ができます。また、鉢にもこだわって手作りの趣向を凝らしたものもあります。オシャレな贈り物として「鉢植え」の新しい贈り物としてプレゼントしてみませんか。

鉢植えのミニバラの剪定の仕方は?

「ミニバラ」やバラは意外と育てるのがむずかしいと思う人も多いことでしょう。また、きれいに育てて、花をたくさん咲かせるにはどう剪定したらいいのかなどと悩みもしますよね。
そこで、「ミニバラ」の剪定の仕方について詳しくご紹介します。

そもそもミニバラとは

そもそも「ミニバラ」と言いますが、その基準といったものはあるのでしょうか。花のサイズが小さいものや背丈が小さいものなどが「ミニバラ」ではないかと通常では考えますよね。
花のサイズ的には小輪と呼ばれるような3〜5cmの大きさのものが「ミニバラ」です。ただ、丈はというと、木立性の1mにも育つ大きなものやつる性の2mもあるものも「ミニバラ」とされています。それほど大きなものが「ミニバラ」と呼ばれるのには少し違和感がありませんか。
そして、また別に「ミニバラ」には四季咲き性の「ロサ・キネンシス・ミネマ」といった品種があります。突然変異で生まれたもので、樹高は30cm程度で、花は3cmほどの小さな品種です。
この系統のバラを「ミニチュア系統」と呼び、これが「ミニバラ」となっているとも言われています。本来の「ミニバラ」は、この「ロサ・キネンシス・ミネマ」から生まれたもので四季咲きとされているものです。
そして、今ではこの系統以外にもいろいろな「ミニバラ」と呼ばれるものも登場しています。複雑な分け方で「ミニバラ」が存在しています。

ミニバラの剪定はいつがオススメ

さて、その「ミニバラ」の剪定は、花が咲き終わったら剪定をするのがオススメです。「ミニバラ」は、春〜秋まで繰り返しながら咲いてくれる花ですが、花が終わるたびに、こまめに剪定しましょう。同じ高さになるように5枚葉の上の方で揃えるように剪定をするといいようです。
5枚葉の付け根の場所には新しい花芽がありますのでそれを大切に剪定します。古い花を花だけでなく、大きく切ることで、新しい花が繰り返し咲くようになります。1/3から半分程度に切り戻すことを目安に剪定をするといいでしょう。
また、剪定の際には、下の方の枝もしっかり見てあげることが大切です。意外と下の方をめくって見てみるといつもはわからなくても枯れた枝や葉っぱがあることに気付きます。気付いた際にはきれいに切って手入れをしてあげましょう。
「ミニバラ」を育てている人ってよく剪定をしているイメージがありますね。

剪定が大事なことの意味!

「ミニバラ」を長く咲かせるためには剪定が実はとても大事です。そのことの意味は、終わった花を枝ごと切り戻してあげることで、下の葉っぱがまたよく育つようになるからです。下の葉っぱに日があたり、光合成をしっかりさせてあげることできるようになります。そして、新しい葉っぱが出て次の花がまた咲きます。
バラは成長する際に、赤紫色をした「シュート」という新しい太枝が出てくるのですが、その枝が伸びてきた場合には、古い枝を切っていくことが大切と言われています。

本格的な剪定は冬に

また、本格的な剪定は花がすべて咲き終わった12〜2月の冬の時期に行うのがおすすめです。剪定後は日当たりのいい場所に置いてあげましょう。土が乾燥しすぎないように水を遣ることも大切です。
すっきり剪定をすると、薬も散布しやすくなりますので、その際には病害虫のチェックをしっかりして薬を散布しましょう。
「ミニバラ」やバラは、病害虫にかかりやすく、それが少し育てにくいことのひとつでもあります。雨が多い梅雨時などには「黒星病」などに掛かります。
葉に星のような黒い斑点ができて葉が枯れて落ちてしまう病気です。また、うどんこ病にも掛かりやすく、春と秋に白い粉をふいたような葉になります。
害虫としてもアブラムシ・チュウレンジハバチ・カミキリムシ・ハダニなどが発生しますので、春・夏・秋と注意が必要です。「ミニバラ」は、葉が小さいこともあり、これらの害虫にやられるとすぐに葉が落ちてしまいますので十分に気を付ける必要があるでしょう。

「ミニバラ」は、寒くなると黄色や赤色に紅葉して落葉することもあります。暖かい地方では落葉しないでそのままのこともありますが、紅葉しても心配する必要しないようにしましょう。病気とは区別して葉っぱの状態をしっかりと観察しておくことが大切です。

「ミニバラ」は小さいのですが、花を長く咲かせます。剪定をしっかりして長く楽しんでみませんか。時々は下の葉なども観察しながら育てていきましょう。
冬に強く剪定をすることで、来年もまた花をたくさん咲かせてくれます。病害虫にしっかり注意をしてかわいらしい「ミニバラ」を大切に育ててみましょう。剪定や病害虫のこまめなお世話をすることで「ミニバラ」の魅力を長く堪能してみたいですよね。
小さな「ミニバラ」の鉢をたくさん集めて育てていくことで、ずっと花が絶えない庭やベランダを目指すことができます。頑張って「ミニバラ」の鉢植えを一鉢から育ててみてはいかがでしょうか。

鉢植えの鉢の選び方のコツは

鉢植えにはいろいろなものを植えて楽しむことができますよね。花を楽しむ鉢植え観葉植物鉢植え家庭菜園・盆栽、そして最近人気の多肉植物などさまざまです。
鉢植えをする場合に鉢選びは大切ですが、意外とむずかしいと感じることもあるのではないでしょうか。鉢の種類と選び方のコツについて詳しくご紹介します。

安くて便利なプラスチック鉢

鉢植えの鉢には種類がいっぱいです。材質についてもいろいろな種類のものが揃っています。最近では、100均でも様々な鉢が売られていますので買う人も多いでしょう。
100均ではプラスチック鉢が多く売られています。安くて軽いので土を入れても持ち運びも楽ですよね。また、意外と壊れにくくて丈夫です。倒れても割れないのもいい点ですよね。色もさまざまな色があって、植えるものと合わせながら選ぶことができます。
ただ、欠点としては、通気性があまりよくないという点があります。通気性が悪いために土があまり乾かず、水遣りの管理が意外とむずかしくなるのが欠点です。根腐れに気を付ける必要があります。
プラスチック鉢の場合は、水を遣りすぎないように気を付けることが一番で、水はけのいい土にして工夫するのもいい方法です。また、プラスチック鉢の鉢底に穴が開いているのかもチェックしましょう。
また、屋外に置くと外気の温度にも影響されやすいため、夏は暑く、冬は冷たくなりがちな鉢です。植物にも影響しますので、それを改善するために鉢カバーを付ける方法もあります。鉢カバーはオシャレにする以外にも暑さや寒さ対策にもなります。

テラコッタや素焼きの鉢、化粧鉢などもあり

テラコッタや素焼きの鉢は、重たくて割れたりはするのですが、通気性がいいのがメリットです。夏の暑さや冬の寒さも少し緩和してくれます。水遣りの点でも通気性がいいため根腐れの心配が少し軽減されます。
見た目も雰囲気があり、模様などがあったりするなど、テラコッタや素焼きは鉢植えとしてもオシャレですよね。
また、焼き物などの化粧鉢なども売られています。カラフルなものもあったりしてオシャレです。重たくて通気性が悪いといった面ではデメリットですが、趣がありますね。室内で育ててもインテリア性があり、魅力的な鉢です。
あまり移動しないのであれば化粧鉢でもいいですね。ただ、室内の場合は余計に水を遣りすぎないようにする注意しましょう。鉢底に穴が開いているかも確認が必要です。こちらも水はけのいい土を使うなどして工夫をしましょう。
木製の鉢やブリキの鉢なども最近ではオシャレに使われていますよね。どちらもナチュラルな感じの雰囲気を出したいときにおすすめです。木製の鉢は通気性がいいのがメリットですが、木自体が湿気を帯びて腐ってくることもあります。
また、ブリキの鉢は、軽いのですが、通気性はあまり期待できません。少し変わったナチュラルな雰囲気でオシャレにしたいといった場合にはオススメです。
いろいろな素材の鉢があります。それぞれにメリット、デメリットなどがありますので、植物に合わせたり、置く場所などにも合わせて選んだりするといいのではないでしょうか。

植木鉢のサイズの選び方にもコツが

植木鉢のサイズについてもいろいろと悩みますよね。どの程度大きなサイズにしたらいいのかなど、どう判断したらいいのでしょうか。
苗を購入して植える場合は、最初に植えてあるものより1サイズ大きな鉢に植えるのがベストです。大きくなって植え替えを行う場合にもいつも大体1サイズ大きなものを選ぶようにするといいでしょう。
植え替えたりしますので、最初から大きな鉢に植えておくといいのではと思いますが、あまり大きな鉢に植えると問題も生じてきます。植えている植物の根の大きさに対して、余分に水をあげてしまうことになります。根腐れしやすい環境を作ってしまいます。
根が伸びるといったことに準じて、それに見合った鉢のサイズを選ぶのがオススメです。

鉢のサイズの1号、2号の「号」とは?

また、実際に植木鉢を選ぶ際に、〇号と書いてありますよね。これは植木鉢の一番広い口径を表していて、1号=3cmです。
よく苗が5号鉢や6号鉢などと言われるのは、15cmや18cmの鉢に植えられているということを意味します。
従って植え替える際は5号鉢の苗であれば6号鉢を準備しておけばよくなります。また、特に野菜や根が深く伸びるものやよく張るものを植える場合には、鉢の深さにも注意をしましょう。

鉢植えの鉢を選ぶコツは根の生育を考えて

いかがでしょうか。鉢植えの鉢選びは、素材に気を付けたり、大きさを考えたりすることが大切です。そして、そこに植える植物がどんな環境が育てやすいのかも考えてみます。乾燥気味がいいのか、湿った状態が好きなのか、それによっても鉢選びをすることが大切です。鉢植えは、鉢と言った決まったスペースの土で育てますので、鉢選びも結構重要です。植物にとっての大事な環境選びと考えて選んでみるといいでしょう。
鉢を選ぶのも植える植物の雰囲気を考えたりして楽しい時間です。楽しみながらしっかり選んでみませんか。

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