寒暖差に強くハイビスカスにも似たあでやかさなムクゲは夏庭の主役
関連キーワード
ムクゲはハイビスカスと同じアオイ科フヨウ属ですが、暑さにも寒さにも非常に強く、北は北海道南部から南は沖縄まで、ほぼ日本全国で栽培が可能です。
ムクゲは中国原産の低木ですが、日本に入ってきたのは平安時代以前までさかのぼります。真夏の、ほとんどの木々が花をつけなくなるころ、たわわに花を咲かせくれます。
ムクゲは、大きくなると樹高が3~4mまで育ちます。
ムクゲは中国原産の低木ですが、日本に入ってきたのは平安時代以前までさかのぼります。真夏の、ほとんどの木々が花をつけなくなるころ、たわわに花を咲かせくれます。
ムクゲは、大きくなると樹高が3~4mまで育ちます。
ムクゲとよく似たフヨウとの見分け方
ムクゲは同じアオイ科フヨウ属のフヨウとよく似ているため、区別がつかないことがよくありますが、葉っぱで見分けることができます。
フヨウの葉っぱは花と同じくらい大きく薄い緑色をしていますが、ムクゲの葉っぱは花よりずっと小さめで濃い緑色をしています。
ムクゲは樹高3~4mに成長しますが、フヨウは1~2mまでなので、長年あまり背が高くならない場合もフヨウと考えられ、樹高がある程度あればムクゲと判断することもできます。
フヨウの葉っぱは花と同じくらい大きく薄い緑色をしていますが、ムクゲの葉っぱは花よりずっと小さめで濃い緑色をしています。
ムクゲは樹高3~4mに成長しますが、フヨウは1~2mまでなので、長年あまり背が高くならない場合もフヨウと考えられ、樹高がある程度あればムクゲと判断することもできます。
夏~秋にかけて次々花を咲かせるムクゲ
ムクゲの花は夜明け前に開き、夕方にはしぼんでしまう一日花ですが、花数がとても多く、夏~秋までの長期間、次々と花を咲かせてくれるため、ずっと花が咲き続けているように感じられます。
次々花を咲かせながら、終わった花がどんどん落ちるので、ムクゲの木下は花色に染まってしまいます。
ムクゲの花は花径が4~5cmで、一重咲き・半八重咲き・八重咲きがあり、一重のものは赤い花芯の部分とのコントラストがきれいで、ハイビスカスにも似た感じになりますが、八重になると、花びらのウエーブが折り重なって花芯が見えないほどです。
ムクゲの花色は、白・紫・ピンクなどの優しい花色の物の他に、濃い紫・赤などの濃いはっきりした色の物もあります。
次々花を咲かせながら、終わった花がどんどん落ちるので、ムクゲの木下は花色に染まってしまいます。
ムクゲの花は花径が4~5cmで、一重咲き・半八重咲き・八重咲きがあり、一重のものは赤い花芯の部分とのコントラストがきれいで、ハイビスカスにも似た感じになりますが、八重になると、花びらのウエーブが折り重なって花芯が見えないほどです。
ムクゲの花色は、白・紫・ピンクなどの優しい花色の物の他に、濃い紫・赤などの濃いはっきりした色の物もあります。
ムクゲの剪定は秋から春まで
ムクゲは秋になると葉を落とす落葉樹で、春になると枝を伸ばすと同時に花芽をつけ始めるので、葉のない時期であれば、伸びすぎたり絡みあったりしている枝をどこでも好きなところで剪定することができます。
枝を思いっきり短く刈り込んでも芽を出してくれるので、樹形や全体のバランスを考えて思い切った剪定ができます。
・剪定したくないときと枝数を増やしたいとき
大きくなっても構わないほど生育スペースが十分にある場合は、剪定を全くしなくてもきれいな樹形になる性質があるので、剪定をしないで育てることも可能です。
枝数を増やしたいときは、花の咲いた枝が今年伸びた枝なので、この枝の花芽を2~3芽残して切り落とすと、そこから枝分かれして枝数を多くすることができます。
・株元から出てくる細枝「ヤゴ」は切り取って
ムクゲの株元から、細枝が何本も伸びてくることがあります。
この細枝は「ヤゴ」と言い、ムクゲの本体の花を咲かせるのに向ける栄養を奪ってしまうので、早めに根元から切り落としておきましょう。
枝を思いっきり短く刈り込んでも芽を出してくれるので、樹形や全体のバランスを考えて思い切った剪定ができます。
・剪定したくないときと枝数を増やしたいとき
大きくなっても構わないほど生育スペースが十分にある場合は、剪定を全くしなくてもきれいな樹形になる性質があるので、剪定をしないで育てることも可能です。
枝数を増やしたいときは、花の咲いた枝が今年伸びた枝なので、この枝の花芽を2~3芽残して切り落とすと、そこから枝分かれして枝数を多くすることができます。
・株元から出てくる細枝「ヤゴ」は切り取って
ムクゲの株元から、細枝が何本も伸びてくることがあります。
この細枝は「ヤゴ」と言い、ムクゲの本体の花を咲かせるのに向ける栄養を奪ってしまうので、早めに根元から切り落としておきましょう。
ムクゲの植え付けと植え替え
ムクゲは非常に生育が旺盛なので、鉢植えではなく庭植えで育てるのに適しています。
ムクゲは日当たりのよい場所で水はけのよい土で育てるとよく育ち、日当たりがよくないと花つきが悪くなってしまいます。
・ムクゲの鉢植えの育て方
ムクゲの鉢植えは、1~2年ごとに鉢を外して根を整理して、新しい土で、できれば一回り大きな鉢に植え替えるようにしましょう。
植え替えの適期は春暖かくなってくる前の、3月ごろが適しています。
土は水はけがよい土なら土質を選ばないので、一般の培養土にバーミキュライトやパーライトをブレンドしたものがおすすめです。
地下部を切り詰めたときは、地上部も同じくらいしっかりと切り詰めると、バランスが悪くならずに元気に育ちます。
地下部を多めに切り詰めたときは地上部も多めに切り詰めましょう。
・ムクゲを庭植えで育てるには
庭植えの場合は、植えつけ後はあまり手をかける必要はありません。
植えつけ適期は、葉っぱのない時期の12月~3月中で、一回り以上大きな植穴を掘って、腐葉土や完熟堆肥をたっぷり混ぜ込んだ上に掘った庭土を5cm分ほど戻した上に苗をセッティングして植えつけます。
水はけを改良するために、土にピートモスや腐葉土を混ぜた土を使うのもおすすめです。
ムクゲは日当たりのよい場所で水はけのよい土で育てるとよく育ち、日当たりがよくないと花つきが悪くなってしまいます。
・ムクゲの鉢植えの育て方
ムクゲの鉢植えは、1~2年ごとに鉢を外して根を整理して、新しい土で、できれば一回り大きな鉢に植え替えるようにしましょう。
植え替えの適期は春暖かくなってくる前の、3月ごろが適しています。
土は水はけがよい土なら土質を選ばないので、一般の培養土にバーミキュライトやパーライトをブレンドしたものがおすすめです。
地下部を切り詰めたときは、地上部も同じくらいしっかりと切り詰めると、バランスが悪くならずに元気に育ちます。
地下部を多めに切り詰めたときは地上部も多めに切り詰めましょう。
・ムクゲを庭植えで育てるには
庭植えの場合は、植えつけ後はあまり手をかける必要はありません。
植えつけ適期は、葉っぱのない時期の12月~3月中で、一回り以上大きな植穴を掘って、腐葉土や完熟堆肥をたっぷり混ぜ込んだ上に掘った庭土を5cm分ほど戻した上に苗をセッティングして植えつけます。
水はけを改良するために、土にピートモスや腐葉土を混ぜた土を使うのもおすすめです。
ムクゲの水管理と肥料
ムクゲを植え付け・植え替えをした後は、たっぷりと水やりします。
庭植えにする場合は、真夏に極端に乾燥が続いて、木全体の元気がないようなときのみ水やりして、それ以外は自然任せにします。
ムクゲの鉢植えの場合は、表面の土が乾いたらたっぷりと水やりし、特に夏場の水切れには注意しましょう。
肥料は7~9月の開花時期に、緩効性化成肥料を少量施肥すると、花つきがよくなります。
冬に寒肥として、株もとに穴を掘って油粕などを入れて土をかぶせておくのもおすすめです。
ムクゲは生育が旺盛なので、肥料をたくさん与えると、どんどん大きくなってしまうので、肥料は控えめを心掛ける方が管理しやすくなります。
庭植えにする場合は、真夏に極端に乾燥が続いて、木全体の元気がないようなときのみ水やりして、それ以外は自然任せにします。
ムクゲの鉢植えの場合は、表面の土が乾いたらたっぷりと水やりし、特に夏場の水切れには注意しましょう。
肥料は7~9月の開花時期に、緩効性化成肥料を少量施肥すると、花つきがよくなります。
冬に寒肥として、株もとに穴を掘って油粕などを入れて土をかぶせておくのもおすすめです。
ムクゲは生育が旺盛なので、肥料をたくさん与えると、どんどん大きくなってしまうので、肥料は控えめを心掛ける方が管理しやすくなります。
手間いらずの挿し木「休眠挿し」
ムクゲの通常の挿し木は、5~6月か9~10月に、今年伸びてきた枝で挿し木して苗床で育てる「緑枝挿し」をすると、簡単に増やすことができます。
しかし、新芽が出る前の3月ごろに、先端の方の枝を挿し木に使う「休眠挿し」はもっと簡単で、そのまま、地面に直接挿しておけば、根が出てきて新しい苗になります。 剪定したら、枝を何本か土に挿しておけば、簡単に新苗を作ることができます。
しかし、新芽が出る前の3月ごろに、先端の方の枝を挿し木に使う「休眠挿し」はもっと簡単で、そのまま、地面に直接挿しておけば、根が出てきて新しい苗になります。 剪定したら、枝を何本か土に挿しておけば、簡単に新苗を作ることができます。
ムクゲの病害虫
ムクゲは丈夫な植物なので、病気はあまり見られませんが、虫はつきやすいので注意が必要です。
葉につく虫として、アブラムシ、ハマキムシ、ワタノメイガなどがよくつきます。
あらかじめオルトランなどを株もとにまいておくと被害が少なくなりますが、葉を食害する虫がついて放っておくとどんどん被害が広がるので、見つけたら枝先から切り取ってごみ袋に密封してから処分するようにしましょう。
株もとに穴をあけて、幹の中を食害するカミキリムシの幼虫「テッポウムシ」が付くことがあります。
ムクゲは生育が旺盛なので、テッポウムシがついても簡単には枯れませんが、元気が急激になくなるときは、テッポウムシがついていることがあります。
株元の、人が近づきにくいところに穴をあけているので、よく探して、穴に太い針金などを突っ込んで中の虫を捕殺します。
株もとにおがくずのようなものが落ちているときや、親のカミキリムシを見かけたときは被害が考えられるので、しっかり探しましょう。
監修:きなりのすもも
16年前に趣味でバラ栽培をはじめたのをきっかけに、花木、観葉植物、多肉植物、
ハーブなど常時100種を超える植物を育て、弱った見切り苗や幼苗のリカバリー、
一年草扱いされている多年草の多年栽培などに取り組んでいます。
葉につく虫として、アブラムシ、ハマキムシ、ワタノメイガなどがよくつきます。
あらかじめオルトランなどを株もとにまいておくと被害が少なくなりますが、葉を食害する虫がついて放っておくとどんどん被害が広がるので、見つけたら枝先から切り取ってごみ袋に密封してから処分するようにしましょう。
株もとに穴をあけて、幹の中を食害するカミキリムシの幼虫「テッポウムシ」が付くことがあります。
ムクゲは生育が旺盛なので、テッポウムシがついても簡単には枯れませんが、元気が急激になくなるときは、テッポウムシがついていることがあります。
株元の、人が近づきにくいところに穴をあけているので、よく探して、穴に太い針金などを突っ込んで中の虫を捕殺します。
株もとにおがくずのようなものが落ちているときや、親のカミキリムシを見かけたときは被害が考えられるので、しっかり探しましょう。
監修:きなりのすもも
16年前に趣味でバラ栽培をはじめたのをきっかけに、花木、観葉植物、多肉植物、
ハーブなど常時100種を超える植物を育て、弱った見切り苗や幼苗のリカバリー、
一年草扱いされている多年草の多年栽培などに取り組んでいます。