盆栽

初心者向きの盆栽の見つけ方と見所

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初心者が盆栽づくりを楽しむためには、初心者向きの盆栽を見つける必要があります。その際の見所ポイントは、樹に四季の変化と自然の美しさが感じられ、樹の特徴が生かされ、室内でも楽しむことができることです。

また、初心者向きの盆栽の選ぶ際は、品種を絞って、色々な場所に足を運んで自分の好みに合った盆栽を選ぶことが大事です。

初心者向けの盆栽の見つけ方

初心者向けの盆栽の見つけ方は、インターネットや盆栽カタログで見つけることも良いですが、盆栽店、盆栽市、盆栽展、盆栽生産地などにこまめに足を運んで見つけることが、大事です。

育てやすく自分の好みに合った盆栽や種木などは、すぐに見つかる場合と時間がかかる場合があります。例えすぐに見つからなくても日頃から心がけていると、旅先の盆栽市などで偶然に見つけることが出来たりします。

無理をして自分の好みや技術レベルに合わない盆栽や種木を購入した場合は、毎日の盆栽づくりを楽しむことができないだけでなく、盆栽の趣味が苦痛になって長続きしないこともあります。

そのため足を運んで自分の好みや育ててみたいと思える盆栽が見つかると、盆栽探しの外出も楽しみの一つになります。

初心者向きの盆栽の見所

育てやすく管理が簡単な初心者向きの盆栽は、樹の特徴が生かされて四季を感じることができ、移動もしやすく室内でも楽しむことができる大きさのものです。また、初心者向きの盆栽を選ぶ際の見所には、4つのポイントがあります。

* 樹の特徴が生かされている盆樹
盆栽を仕立てる際、それぞれの樹種に合った仕立て方をします。例えば、松や杉などの盆樹は、それぞれの盆樹の特徴をいかし、自然の中で美しく自生している樹姿が表れているように盆栽鉢の中で仕立てます。

同じ樹種の盆樹でもそれぞれ個性や特徴が異なるので、個々の特徴を生かしながら仕立たることが出来る盆樹は、初心者に向いています。

* 四季の変化と自然の美が感じられる盆樹
初心者には、季節の移り変わりが盆栽を通して感じられ、樹形から自然の美しさや趣が感じられる盆樹が向いています。

一年を通して四季折々の美しさを楽しむことができる盆樹は、葉だけ付いている盆樹とは異なり、四季の変化を楽しむことができるので盆栽趣味を飽きることなく長く楽しむことが出来るため、初心者に向いている盆栽です。

実ものや花もの盆栽は、蕾がついたり花が咲いたり、実がついたりします。また、雑木盆栽は、春の新芽、夏の深緑、秋の紅葉、冬の寒樹などの季節の移り変わりを盆栽を通して楽しむことができます。

苗木や種木を購入するは、四季折々の変化を楽しむことができ、自然の美しさが感じられるものを購入することがポイントです。

* 室内でも楽しむことができる大きさの盆樹
初心者向きの盆栽の大きさは、室内でも楽しむことができる大きさのものが理想的です。盆栽展などに出展されている銘木と呼ばれている盆栽には大きいものもありますが大きい盆栽は、初心者には管理だけでなく、手入れの際の移動も大変です。

初心者が大きい盆栽を育てたい場合は、樹丈が50cmから70cm位のものがおすすめです。また、一人で持ち運びをしたり、移動したりできることが基本です。さらに、小品盆栽の場合は、片手で持ち運びが出来ることがポイントです。

盆栽は鉢植えの植物とは異なり、盆栽鉢の中で樹を小さく育てて自然の風景を作ることが基本なので、盆栽に適した大きさには限界があります。そのため初心者の盆栽づくりでは、自分で育てたり管理をしたりする際に取り扱い易い大きさの盆樹を選ぶことが大事です。

* 初心者に向いている盆樹
初心者の盆栽作りに向いている盆樹を選ぶ際の見所ポイントは、「根」、「幹」、「枝」、「葉」の4つです。

初心者に向いている盆樹は、「根」はしっかりと張り、幹は幹肌が美しく趣があり、小枝が良く茂り、小さい葉が密に茂っているものです。盆樹の中には、枝や葉ぶりは良くないが幹肌や根張りが美しいものがありますが、総合的に自然の美しさがバランス良く整っている方が、初心者には仕立てやすいです。

盆栽は、苗木から種木に作った段階で「根」、「幹」、「枝」、「葉」の4つがバランスよく揃っていることが良い盆栽に仕立てるための基本なので選ぶ際は、盆栽に向いている苗木や種木の見所ポイントも大事です。

品種を絞って楽しむ

初心者は、盆栽市や盆栽店で気に入った盆栽を見つけると、衝動的に購入して集め出してしまうことがあります。しかし、初心者は、自分の好みの盆栽の中で樹種の「系統」を絞って集めたり、育てたりすることがおすすめです。

* 同じ樹種の系統がおすすめ
初心者は、樹種に適した剪定や管理の仕方が完全に理解出来ていないので、一つの樹種の中で同じ系統の盆樹を集めながら育て始めると管理の仕方が同じなので失敗することなく盆栽趣味を充分に楽しむことができます。沢山異なった樹種の盆栽があると楽しみ方も色々ありますが、初心者の場合は、それぞれの盆樹に合った管理が難しい場合もあるので、日々の管理に追われるだけで、楽しむ余裕がなくなってしまうこともあります。

例えば、雑木類の盆栽の中では同じ紅葉の仲間の樹種、松柏類の盆栽の中では同じ松の樹種の盆樹を集めると育て方や管理の仕方も同じなので、盆栽づくりに慣れるためにも同じ系統の樹種がおすすめです。また、同じ樹種の系統なので、実生や挿し木から苗木を育てて種木を作ったりすることも同じ方法で出来、同じ種類の盆樹に対する知識も増えてくるので盆栽趣味を長く楽しむことができます。

* 品種を絞った盆栽づくり
初心者が多くの樹種の盆栽を育てる場合は、盆栽の参考書やサイトからある程度の知識を得ることはできますが、知識だけで盆栽を育てたり管理をしたりすることは実際的には無理があります。

また、自分が得た情報や知識を技術的にも盆栽作りに生かすことができないと、盆栽作りを楽しんだり、盆栽の技術も上達したりしないです。

そのため初心者は最初から多くの樹種の盆栽を育てるのではなく、品種を絞った樹木だけを育てるとその過程において、樹木の情報や知識が生かされて、体で覚えて使えるようになってきます。そして次第に品種を一つずつ増やしていくと盆栽の楽しみも大きくなってくるので、おすすめです。

* 植物を育てたことがない初心者におすすめの品種
盆栽はもとより鉢植えの植物も育てた経験が無いが、盆栽作りを楽しんでみたいと思っている初心者におすすめの品種は、「草物」盆栽です。

草物盆栽に使われている品種は、身近な所に自生しているものが多いので、親しみもあります。また、手軽に入手することが出来る野草なので、気軽に鉢に植えて楽しむことができます。自分で盆栽鉢に植えた一株の草物盆栽でも、大変親しみが沸いてきます。

草物盆栽は、難しい剪定の技術を必要としないので、最初は植物に慣れるためにも草物盆栽から始めることも一つの方法です。

初心者向きの盆栽は、見つけ方と見所にポイントを置いて、こまめに足を運んで自分の技術や好みに合った盆栽を見つけることが大事です。
また、初心者が盆栽を始める場合は、初めてなので「駄物盆栽」でも良いかと思われてしまいます。しかし、初心者向けの盆栽は、最初から自然の流れの美しさを生かして仕立てられている「本格盆栽」がおすすめです。
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