モンステラの株分けの方法と枯れないための注意は？

1年ほどモンステラを育てただけでも大きくなり、気根が長く垂れさがったりします。そんな際にモンステラの株分けをするのもおすすめです。2年以上経ったら少なくとも植え替えて株分けもしてみませんか。

具体的にモンステラを植え替える時期はどんな時でしょうか。よくいろいろな植物で植え替えの時期と言われるのが鉢から根がはみ出している時ですよね。土の中が根でいっぱいになっているときには酸素不足になっていますので、大きな鉢に植え替えてあげるようにします。

鉢とのバランスを見てモンステラが大きくなってきたと思った場合も植え替えるのがおすすめです。大きな葉っぱが自慢のモンステラはバランスが悪くなることもあります。 また、水遣りをしてもあまり水がしみ込んでいかない場合も植え替えの時期と言えます。

実際に株分けをする方法についてですが、時期は成長期の5月～7月が株分けにおすすめです。

株分けをする際には鉢から根を抜いたらいっぱい絡み合っているということも多いでしょう。その際には、絡み合った根をほぐしながら2つに分けていきます。どうしても取れない場合はハサミや刃物でカットしながら分けるようにします。

また、その2つに株分けしたものを挿し木にもしてみるのもおすすめです。枝の途中から切って挿し木をすることもできます。その際に気根を付けて切るのがベストです。挿し木もすることで1つのモンステラの鉢から4つに分けてみることができます。これくらいに分けるのがおすすめです。

モンステラの株分けは節の所から切り取ります。本当は節の数だけ分けることができますが、あまり分割すると元のモンステラの回復が遅くなりますので、1つの株から4つほどに株分けする位がちょうどいいようです。

4つに分けた場合はそれらを各々今までよりも小さな鉢に植えても大丈夫です。2つに株分けした場合には今までと同じ大きさの鉢、2つに植えましょう。その後成長していきますので半分に株分けし、今までと同じ大きさの鉢に植えるとちょうどいいくらいです。

また、必ず鉢は底に穴の開いたものを選び、鉢底石を厚めに入れて水はけのいいものにして植え替えます。

ここで、モンステラを株分けして失敗して枯れさせてしまった例についてもご紹介します。

まず、株分けする時期を間違った場合です。成長期の5月～7月でない時期に行って失敗して枯らすこともあります。室温が20度くらいあって湿度が高い時期が一番おすすめの時期と言えます。熱帯アメリカが原産地ですのでそんな気候が最適です。

また、茎をカットして分ける際にハサミで切ってしまった場合も注意が必要です。茎の断面をつぶしてしまい、水を吸う導管がつぶれることがあります。そのことによって水が吸えなくなり枯れてしまいます。

茎をカットする場合にはカッターを使うようにするのがおすすめです。

また、挿し木をする場合に、モンステラの葉は大きいため葉の大きさや数にも注意をすることも大切です。葉からは水が発散されますので大きな葉をつけたままだと枯れてしまうことがありますのでこちらも気を付けます。

よく行われる方法が葉を半分の大きさに切ったり、葉からの発散を防ぐために葉を丸めた状態にしておくのがいい方法です。

基本的には丈夫なモンステラですが株分けで枯れないための注意点がいくつかありますので、それだけは守ることが大切です。

モンステラの茎葉を切る際にも実は一つ注意があります。茎葉を切ると毒性のある「蓚酸（しゅうさん）カルシウム」という成分が出てきます。皮膚がかぶれたり、粘膜が炎症を起こす可能性があります。人だけでなく犬や猫などのペットも注意しましょう。

いかがでしょうか。大きな葉が人気のモンステラですが株分けをしてあげることも必要です。根が鉢の底からはみ出してきたり、葉が大きくなりすぎてバランスが悪くなったら株分けの時期です。

水もしみこみが悪くなったり、2年以上植え替えずそのままだったりした場合は、植え替えるようにしましょう。

株分けをしたり、特に挿し木をすることが多いモンステラです。5～7月の成長期の時期に行うことを大切に、株分けもしながら挿し木もしてみませんか。

挿し木はモンステラの気根を生かしながら行うのがコツです。また、枯れないための注意点もしっかり守ることでたくさんのモンステラを増やしてみませんか。