ガーデニング

腐葉土の使い方は?どんな使い方が理想?

関連キーワード

「腐葉土」は自然のなかで作られる理想の土!

腐葉土というと自然のなかで枯れ葉や枝、木の実や虫の死骸などが腐り、発酵することによって自然に作られた植物が育つ上での理想の土ですよね。私達が植物を育てる上ではまさに理想としたい土です。

ガーデニングをする際に、土にこだわるとしたら、そんな腐葉土を有効に使いたいものです。植物を上手に育て、野菜などの実をならせるために、腐葉土の理想的な使い方をまとめてみました。どんな使い方が最適の使い方と言えるのでしょうか。

★趣味時間おすすめガーデニング動画はこちら★

ラナンキュラスの球根の植え方




「チャンネル登録」お願いします!趣味時間のYoutubeチャンネルが出来ました!

「腐葉土」の本来の役割は?

腐葉土」の役割は、ひと言で言えば「土の改良材」と言われますよね。土によく「痩せた土」や「肥沃な土」という表現がありますが、その「痩せた土」から栄養たっぷりの「肥沃な土」に蘇らせてくれるのが「土の改良剤」という役目のものです。

そこで、ここで言う「痩せた土」というのはあらためて考えてみるとどんな土でしょうか。連作障害などで硬くなった土などの水はけの悪い土や栄養分や微生物が少なくなった土と言えるのではないでしょうか。

よくふかふかの土がいいと言われますよね。それとは対極の硬い土は、通気性も悪ければ保水力もない土と言えます。いい土を作ることでいい植物を育てることができるということが言われますが、まさしく「痩せた土」を蘇らせることは大事なことです。

そうした意味で「腐葉土」は、ふかふかな土で、通気性も保水性も優れた土です。これを混ぜることで「土の改良材」になるというものです。

通気性がいいと栄養や水分も満たされる効果が

具体的に土の通気性がいいとどんな効果があるのでしょうか。通気性がいいことで、土のなかに栄養や水分を補充していく事が出来る効果が生まれます。保肥性と呼ばれる栄養豊かな土に生まれ変わることができます。栄養を吸収することができる土になったということで土の環境が改善されたと言えます。

また、土と「腐葉土」を混ぜると土の間に空間が生まれ、そこから新鮮な空気や水が通り抜けます。水遣りも土の底まで通り抜けるようにやるようにと言われるのはそういった空気を通す意味合いもあるものです。水はけがいい土は、新鮮な空気をも通す土と言えます。そして栄養も補充できる土となります。

腐葉土」を見ると、枯れた葉や枝などが完全に発酵しないで形を残したままにしてあると思いますが、土と混ぜたときに形が残っていることで空気のすき間を作ることができるという意図もあります。

「堆肥」とは異なる使い方、多くは完全には発酵していない「腐葉土」 

植物や野菜を育てるのには自然界の肥料として「堆肥」などもやりますが、「堆肥」との違いは、「堆肥」は有機物が完全に分解され発酵した肥料のことで「腐葉土」は完全な発酵までは行っていない、あえて葉っぱの形を残した形の発酵となっているものが多くなっています。栄養的には「堆肥」の方がたくさんありますが、「腐葉土」が持つ「保水性」「通気性」によって栄養を蓄える力を備えているというのが「腐葉土」の魅力と言えます。

肥料と言う意味合いよりは、まさしく土の状態を改善する、環境を改善する「改良材」と言う捉え方が正しい捉え方になるということですね。土に混ぜて土の状態を良くする、植物の育つ環境をよくして栄養を行きわたらせる土を作るのが「腐葉土」の役割であり使い方です。

また一方で、あまりたくさん混ぜ過ぎてはいけない面もありますので、注意が必要です。腐葉土が全体の30%を超えると逆効果で、通気性や水はけがよ過ぎて今度は植物にとってよくない環境を作ってしまうことも考えられます。

腐葉土」の理想の配合は、豊かな土を作るためには、腐葉土1:土2の割合で混ぜるのが理想です。「腐葉土」の割合がそれを超えないようにし、「腐葉土」が少なすぎても効果がありませんし、多すぎてもよくない結果になることを知っておく必要があります。

「バーク堆肥」との使い分け

また、同じように「土壌改良剤」として使われる樹木の皮の部分(バーク)を発酵させて作った「バーク堆肥」とはどのように使い分けたらいいのでしょうか。葉っぱなどを腐らせた「腐葉土」と樹木の皮を発酵させた「バーク堆肥」の使い方はどう違うのでしょうか。

同じ「土壌改良剤」として比較すると「腐葉土」の方が早い効果が現れる「土壌改良剤」で、「バーク堆肥」は、樹木の皮ですので硬く繊維質が多く分解されにくいという特徴があります。粘土土壌などをゆっくりと改善していくものになります。

「土壌改良剤」としてすぐにいい環境の土に蘇らせる速効性があるのは「腐葉土」ということになっていきます。

防寒対策としての「腐葉土」の使い方も

また「腐葉土」には暑さや寒さ対策に活用するという使い方もあります。土の表面を「腐葉土」で3〜4cm覆うと、暑さや雪や冷風などの寒さから遮断して保温効果を発揮してくれるものです。

また植物の周りに置くことで、水跳ねや雨水などからの病原菌から守ってくれる効果や雑草が生えることを防いでくれる効果も期待できます。

「腐葉土」の理想の使い方は適切な量で最適な効果を

いかがでしたか。「腐葉土」は「土壌改良剤」として、さまざまな効果を発揮することが分かりましたよね。栄養たっぷりの豊かな土の環境に整えてくれる大事な役割をします。しかし、そのためにはきちんとした量を使い、最大限の効果を発揮するようにすることも大切ということになってきます。

腐葉土はプランターの土を蘇らせる?

プランターでずっと植物を育てていると段々と土が痩せていくということを体験した人も少なくないことかと思います。植物の元気がなくなった、実がならないなど、そんなことにならないためには、どんなことをしたらいいのでしょうか。

よく土を再生するということが言われますよね。そのために「腐葉土」を使ったらいいなどと言われますが、実際にどのようにしたらいいのでしょうか。そして本当にプランターなどの土は蘇るのでしょうか。「腐葉土」と土の関係をまとめました。

昨年の土を蘇らせる?

連絡障害などを起こしている昨年の土などをどうしたらいいでしょうか。土を蘇らせる、再生するなどということが言われますが、本当に可能でしょうか。

よく私達の周りの自然界を考えると、森や林のなかの植物は毎年普通に花を咲かせたり、実をならしたりして成長をしていきますよね。何の肥料も与えなくても育っていきます。豊かな森などと言われますが、そこには足元をみると、落ち葉が堆積し、そこにさまざまな実や動物の死骸があり、それによって自然に発酵した「腐葉土」が作られていきます。長い年月を掛けてそうした「腐葉土」が作られては植物が育っていく豊かな環境の土が生まれていく環境にあります。

従って、その自然界の「腐葉土」という豊かな土を使うことでプランターの土も再生することが可能になります。「腐葉土」は「土壌改良剤」と呼ばれるようにプランターの土をも豊かな土に再生してくれる力を持ちます。その「腐葉土」には、「保水性」「通気性」「保肥性」があると言われています。

また、そうした連作障害の場合には、土のなかの有機微生物の減少ということもあります。土の中の微生物の多様性がバランスを失うと植物が病気になったり生育が悪くなったりします。「腐葉土」は葉っぱや枝が腐ったものでそこには多くの微生物がいます。「腐葉土」によって微生物の多様性を保つことは、植物にとってとてもいい生育環境を作ることになり、「土壌改良剤」として大切な役割を果たすことになります。

プランターの土を蘇らせる具体的な手順は?

腐葉土」によって土を蘇らせることが分かりましたよね。それでは、実際にプランターの土を「腐葉土」によって蘇らせるにはどうしたらいいのでしょうか。

その手順を追ってみると、まず、プランターの土を一度全部空にして入れ替え作業を行います。そして、プランターの下には水はけがいいように石を敷き詰めます。そこからいよいよ土を入れ直していきます。

まずプランターに3分の2程度の土を入れます。そこに土の再生を図るための「腐葉土」を加えます。「腐葉土」はプランター全体の土に対して3分の1の量が適正量です。それ以上入れるのもよくありません。保水性と通気性を持つ「腐葉土」をそれ以上入れるとむしろ水はけがよくなり過ぎて悪くなったりするのです。

こうして土と「腐葉土」を入れたところで、全ての土をプランターのなかで混ぜます。もちろん、外で混ぜてから入れても構わないのですが、混ぜるスペースや容器がない場合はこの方法でも充分です。

そして、混ぜ終わったら水を加えれば土の再生の完了です。「腐葉土」は水を吸いにくい土ですので、何回かに分けて水を遣るのがいい方法です。

こうして水をあげながら2〜3日置くと土に「腐葉土」がなじみ、空気を含んだフカフカの土に生まれ変わることになります。

天日干しによる土の再生?連作障害のない野菜はある?

連作障害の場合に、古い土を天日干しして太陽熱で消毒・殺菌する方法もあります。連作障害は土に寄生する菌のために起こるとも言われ、プランターの土を一度全部取り出し、日光に当てて高温で消毒すればいいとも言われます。

野菜のなす・トマト・ジャガイモなどは連作障害を起こす野菜と言われ、ダイコンやサツマイモ・枝豆などは連作障害がなく大丈夫だとも言われます。また、もちろん上手く異なる野菜や仲間が違うものを作っていく工夫をすることで連作障害からは免れることができます。またハーブもセージ以外でしたら連作障害がなく作れるのでオススメと言えます。ベランダ菜園として毎年土を気にすることなくハーブ作りをするのもいいですよね。

「腐葉土」は高い?自分で作る?

腐葉土」は、20リットル200〜800円台までさまざまな値段でホームセンターで売られています。価格の安い「腐葉土」は、あまり発酵が済んでいない葉っぱの形が残っているものが多いようで、値段が高くなるとさらさらした「腐葉土」となって完熟していると言われます。一般的には完全に発酵していないものが多い「腐葉土」です。

自分で「腐葉土」を作る人も最近では増えてきましたが、庭がないとやはりなかなかむずかしいものでもあります。しかし、バケツなどで作ることもできますので、枯葉を集めては生ごみや油粕または土と米ぬかなどを入れて踏み固めてみませんか。ビニールをかぶせたり蓋をして温めて発酵させると出来上がります。 土を再生する「腐葉土」まで自分で作ってしまうとガーデニングの楽しみも大きく広がるではないでしょうか。

プランターの土を蘇らせる「腐葉土」

いかがでしたか。「腐葉土」の働きによってプランターの土は蘇ることが分かりました。自然の力を借りて土を再生し、いつでもフカフカの土を準備しておきたいものです。「腐葉土」の保水性・通気性・保肥性、そして微生物の力を借りて豊かな土づくりを目指しましょう。

腐葉土でふかふか土づくり。森のなかの土をお庭に再現する

森の木々の間を歩いてみると、ふかふかのやさしい香りのする土が一面に広がっています。落葉樹は冬に葉っぱを落とし、落ちた葉が自然に分解されてできた腐葉土が一面に広がっているからです。

腐葉土」は文字通り「腐って土になった葉っぱ」の事ですが、酸っぱいにおいや腐敗臭はしません。すがすがしい森の香りがします。

自然に腐葉土になるまで2年、市販品は数ヵ月

森に落ちた葉っぱが徐々に細かくなるまで分解されていき、土になるまで、大体2年は掛かると言われています。長い年月が少しずつ分解してくれます。

ホームセンターや園芸店で袋詰めで売られている腐葉土には、米ぬかや牛糞などを混ぜて発酵を促進させて作られたものが多く、こちらは数ヵ月で製品になります。発酵が不十分なものもあるため、米ぬかや牛糞堆肥などと混ぜて追加発酵させてから使う方が安全です。

土をふかふかにする腐葉土

腐葉土に含まれている植物の栄養分は、牛糞や鶏糞などから作られた堆肥に比べると少なめです。腐葉土肥料として使うよりも、土をふかふかにする目的で使用されます。腐葉土を土に混ぜることで、ふんわりとした土づくりができます。

この、ふかふかの性質を利用して、冬の寒さよけのグランドカバーとしても活用できます。腐葉土植物の根元周りにしっかり厚めに敷いておくと、上に雪が積もっても土のなかが温かく保温され、根が保護されているので、植物はゆったりと寒い冬を越すことができます。

集めた落ち葉で腐葉土を作るには

腐葉土は庭に穴を掘るか、底穴の開いた容器を使って、家庭でも作ることができます。落ち葉と米ぬかや土をミルフィーユ状にだんだんに積み重ね、一番上にビニールシートなどで雨除けをしておき、時々混ぜ合わせていくと、どんどんと嵩が減ってきて、葉っぱも小さくなっていきます。小さいパラパラの状態になるまで分解できたら出来上がりです。

「時々混ぜ合わせる」というと簡単に思えますが、これが結構な重労働です。ふかふかの腐葉土は、カブトムシの幼虫の大好物です。カブトムシ以外の虫も、もちろん大好物なので、虫が大量発生することもあります。発酵途中に異臭がする場合もあります。

腐葉土に向く葉・向かない葉

腐葉土作りに向く木は、クヌギ・ナラ・ケヤキ・ポプラなどの広葉樹が向いているとされています。

腐葉土作りに向かない葉っぱは、水分量が多いものや腐りにくい銀杏・楠・・柿・桧・杉・松など、街路樹などにも多い木が向かないとされています。

向かないからと言って、作ってはいけないわけではありません。発酵に時間が掛かるものが多いので、一般には腐葉土にしないだけで、腐葉土にならないわけではありません。

本格的に腐葉土作りに挑戦するとき

本格的に腐葉土作りをしようと思うと、それなりの土地面積が必要になってきます。材料費は掛かりませんが、時間も労力もかなり必要です。

腐葉土を土に混ぜると、土がふかふかになりますが、肥料分が多くないことから、肥料というより土壌改良材の側面が強いもの。
家庭菜園で、土作りに力を入れる場合は必要不可欠ですが、ベランダ菜園で大活躍するかというと、むずかしい側面もあります。

抜いた雑草でも腐葉土は作れる?

庭というより、家庭菜園で、大量に雑草が生えます。この抜いた雑草は、畑の隅に山積みにしています。穴を掘って埋める方もいらっしゃいますが、雨除けまでされる方は少なめです。抜いた野菜くずも、一緒に積んでいますが、下の方は2年もすると何もしなくても勝手に土に戻っています。

腐葉土、というよりは腐葉土を混ぜたようなふかふかの土に戻ります。土とミミズと、そのほかの虫や微生物がしっかりと分解してくれます。

やることと言えば、抜いた雑草を山積みにしておくことのみ。労力はかかりません。場所を取ることと、見た目が今ひとつなのが最大の欠点でしょうか。

サツマイモのツルなどの大物は、穴を掘り、小さく切ったものを埋め戻しておくと、翌春には消えています。“腐葉土を作る”ことと、やっていることは基本的には同じですが、自然の力を利用して、労力はなるべく掛けないようにします。

手間ひま掛けない腐葉土との付き合い方

我が家の狭い庭では、秋に木々の株もとに落ちた葉っぱは落ちたら落ちっぱなしです。コンクリートのところに落ちたものは拾い集めて処分しますが、土の上には乗ったままです。

森では木の根元で葉っぱが腐葉土になっていきます。庭の葉っぱはならないのでしょうか。2年たつまでどこかに集めて発酵させないと、木々に悪影響を与えるものなのでしょうか。

我が家では5年以上、一度も土の上にある葉っぱを集めてはいませんが、降り積もった雪が解けて、春が来て、いろいろなものが芽吹いたとき、集めなかった葉っぱが気になったことはありません。葉っぱを集めてもいないいい加減な庭だと言われることもなく、何もしないでもふかふかの土のままで保たれています。

庭でふかふかの土を維持して腐葉土と付き合うのであれば、あえて腐葉土にしようと頑張る必要はないのではないかと思います。

まとめ

本格的に腐葉土を作る場合、集めた葉っぱと米ぬかや土をミルフィーユ状に積み重ねて、雨が当たらないようにビニールシートなどをかぶせておき、均一に発酵するように時々混ぜ合わせます。

自然に森の落ち葉が土に還るには2年ほど掛かるといわれていますが、土の上に落ちた落ち葉をそのままにしていても、どんどん自然に腐葉土になっていきます。虫が発生することがありますが、この虫たちも分解をお手伝いしてくれます。

腐葉土はビニール袋で作れる?家庭菜園にも挑戦!

理想の土作りからはじめたいと思い、落ち葉で作るふかふかの「腐葉土」を作ってみたいと思っている人も多いのではないでしょうか。庭がなくてもビニール袋のなかでも作れる「腐葉土」作りに挑戦してみませんか。

自分で手作りした腐葉土は安心安全ですよね。自然の発酵の力を利用した「腐葉土」作りの仕方をまとめました。家庭菜園植物の成長を促進する、おすすめの「腐葉土」作りからはじめてみませんか?

まずは落ち葉拾いから!腐葉土に向いている葉は?

家庭菜園植物のためのいい土をと「腐葉土」作りを目指すためには、まず落ち葉集めからはじめましょう。また、その際に集める落ち葉も何でもいいわけではなくケヤキ・クヌギ・コナラなどの広葉落葉樹が適していると言われています。松や杉・ヒノキなどの針葉樹や常緑樹は向きませんので避けましょう。イチョウや柿の葉っぱも分解されにくいのであまり向いていません。

この落ち葉集めは、紅葉のシーズンなどに落ち葉の掃除が大変などと言う人はそれを集めるだけとなり一石二鳥です。

また、拾う際には、乾燥したカサカサの落ち葉よりも雨上がりのようなちょっと湿った葉の方がいいとされていて、もしカサカサの状態でしたら少し水をかけて湿らせるといいようです。ここまでが落ち葉の準備となります。

ビニール袋での発酵のコツは?

さて落ち葉をいっぱい集めたら、いよいよ厚手の大きなビニール袋を準備し、そこに落ち葉を入れて腐葉土作りをスタートしますが、その作り方にもコツがあります。

ビニール袋での腐葉土の作り方をまとめると、

1. ビニール袋には穴を数ヵ所開けて水抜き用や空気穴を作ります。

2.直接日光が当たらないようにし、雨にも濡れないようにビニールは閉じておきます。

3.その際に発酵を進めるために米ぬかを混ぜます。スーパーやコイン精米機から米ぬかを分けてもらうのがオススメです。

4.1ヵ月ほど経ったらビニール袋を新しいものと入れ替えます。その際に落ち葉が乾いている部分と湿っている部分をよく混ぜながら入れ替えるようにします。
5.ビニール袋から落ち葉が発酵していく様子を確認しながら腐葉土の出来具合をチェックします。白いカビなどが生えてきたら腐葉土ができていることになります。

3〜6ヵ月くらいで葉っぱの形がない状態に発酵して黒っぽい腐葉土が完成します。

出来上がった腐葉土はどう使う?

腐葉土がこうして出来上がったら次には腐葉土をどう使ったらいいのかも気になりますよね。家庭菜園植物に一番いい使い方はどうしたらいいかです。

「土壌改良材」とも呼ばれる「腐葉土」は、土に混ぜて使う事で土の通気性や排水性・保水性をよくし、土自体を柔らかくしてくれます。しっかり土に混ぜていい土を作るのがコツです。

また腐葉土を混ぜる場合の割合も大事で、あまり腐葉土を多くすると今度は土の通気性や水はけがよ過ぎて逆効果になってしまう点にも実は注意が必要です。

土と腐葉土のいい割合としてオススメは土2:腐葉土1とも言われています。腐葉土が30%をあまり超えないようにするのがベストとなります。

家庭菜園のために腐葉土を混ぜるコツは?

また、野菜を作る場合に土のPHが酸性かアルカリ性かというのも大事なことと言えます。腐葉土を混ぜる前にそうした土のPHの調整をすることも実は大事です。

一般的に土は酸性なので中性にする作業なのが必要になることが多くあります。野菜によって好ましいPH値も異なりますが、ホウレン草や大根などアルカリ性を好む野菜やジャガイモやサツマイモなど酸性を好むものなど、作る野菜によって異なります。中々、土のPHの管理などはしないかも知れませんが、野菜作りには大切なこととも言えます。

多くの場合、酸性の土を中性にするためにまず種まきの1ヵ月ほど前に石灰を混ぜて中性にしたところで、次に、土の栄養のために腐葉土肥料を混ぜます。この順番も大事とされていますので注意を払います。知れば知るほど土作りって深いものがありますよね。

腐葉土で目指す家庭菜園のすすめ

いかがでしたか。ビニール袋で腐葉土を作ることで庭が無くてもベランダでも腐葉土が作れることが分かりました。ふかふかで通気性のいい腐葉土は、排水性・保水性にも優れていて土を理想の土に生まれ変わらせることができる力強い味方です。

野菜作りや植物を育てるにはやはり土が一番大事ですね。腐葉土を手作りすることで土をいい土に改良してみませんか。野菜が上手にできない、植物があまり育たない、すぐ枯れてしまう、花が咲かないなど悩みが尽きない方は、まずいい土作りから目指してみましょう。土を生まれ変わらせることで見事な野菜を育てる家庭菜園も目指してみてはいかがでしょうか。

腐葉土は自分で作れる?簡単で上手な腐葉土の作り方は?

腐葉土」を購入すると高いので、自分で作ってみたいと思う人も多いと思いのではないでしょうか。作物には「腐葉土」がいいとよく聞きますが「腐葉土」ってどんなものが理想なのでしょうか。また、自分で作るとなるとどんな工夫が必要なのかなど「腐葉土」の作り方についてもまとめてみました。

腐葉土は理想の土?

腐葉土」について調べると落ち葉が堆積して腐ってできた土という説明があり、文字通りの説明が記載されています。そして「腐葉土」の特徴には、養分や保水・地温も保ち、なおかつ排水や空気の流れもよい土といった、優れた内容について書かれています。

自然界で葉っぱがいつの間にかいっぱい堆積して誕生する「腐葉土」は、まさに自然が育んだ豊かな土と言えます。また、そんな優れた土「腐葉土」は市販もされてもいますよね。

植物や野菜を育てるには自然のなかで生まれた「腐葉土」が一番の理想だと考えられていると分かると、「腐葉土」についていろいろ知りたくなってきませんか。

自然の腐葉土はどうやってできる?

自然にできる「腐葉土」は、枯れ葉や枯れ枝、果実などいろいろな物が落ち、虫の死がいなども入っていていろいろなものが地面に積み重なってでき上がります。

昔、ミミズがいる土は豊かな土と言われていたように、積み重なった枯れ葉などからバクテリアやミミズなどの土壌生物がおよそ1〜2年の年月をかけて「腐葉土」を作っていきます。以前は土を掘ればどこからでもミミズが出てきたようなそんな思い出がある人もいるのではないでしょうか。今考えればそれだけ土が豊かだったということですよね。

市販されている「腐葉土」について言えば、2ヵ月ほどで作られているものとなっています。

ふかふかの腐葉土は「土壌改良材」

私たちが思っている「腐葉土」というとどんなイメージでしょうか。枯葉などでできているふかふかの土のことを連想しませんか?ふかふかしているというこの通気性のよさが土としての理想とも言われています。

なぜ通気性がいいことがそんなに理想なのでしょうか。考えたことがありますか?通気性がいいことで土のなかに栄養や水分を補給できるようになります。だからふかふかは大事だということなのです。

通気性・保水性たっぷりの「腐葉土」を使えば植物や野菜の発育に必要な栄養と水分を確実に与えることができる土作りができます。だから「腐葉土」は自然の「土壌改良材」とまで言われるほどに豊かな土と言えるのです。

その「腐葉土」を混ぜることで土が蘇ります。自然界では枯れた葉や枝や虫の死骸が常に土を蘇らせているという理想的な循環になっているということですね。

腐葉土を自分で作るには?

話は長くなりましたが、自分で腐葉土を作るには一体どうしたらいいのでしょうか。

順を追ってご紹介していきます。

腐葉土を作る手順】

1.まず、ケヤキ・クヌギ・コナラなどの広葉落葉樹の落ち葉を集めてくることが大事です。秋の紅葉の時期に集めてきたり、自分の家で集めたりすることができる方はぜひ集めてみませんか。その際に針葉樹や常緑樹の松・杉・ヒノキなどは向いていませんので注意が必要です。

2.拾ってきた落ち葉をよく枯らしてスコップなどで細かく切り刻み枯れ葉に傷を付けます。

3.木箱を作ったり、庭に穴を掘ったりして腐葉土を作る場所を確保します。大きなバケツやポリ袋などでも可能です。

4.その際に、米ぬかを入れると微生物が活発に活動し発酵が早く進みます。
5.雨に濡れないようにしてシートなどで囲っておいて時々かき混ぜ上下を入れ替えます。湿った部分と乾いている部分がありますので乾いている部分を下に入れ替えます。

6.3〜6ヵ月でカビなどが生えて発酵していると腐葉土の完成です。
意外と作る場所と落ち葉さえ集めてくることができれば作れそうですよね。作る場所もポリ袋などでしたら場所も取りませんので簡単に出来そうです。

腐葉土のさらなる効果!ふかふかの防寒対策?

こうして作った「腐葉土」を土の上にかけると防寒対策にもなります。木の根を雪や霜から守ってくれたり、雨水が根にかかることによる病原菌からも守ってくれる強い味方です。

寒いときに「腐葉土」がふかふかと温かく病気からも守ってくれるということですね。

また、根の発育からするとふっくらとした通気性のいい「腐葉土」を敷くことで、バクテリアが活発に活動し、根の発育を促してくれます。本当に力強い土です。

手作り腐葉土を作ってみませんか?

いかがでしたか?「腐葉土」はどういうものか知って頂けたことと思います。自然界で1〜2年で作られる「腐葉土」をちょっと人の手を掛けて3〜6ヵ月で作ってみるというのもいいものではないでしょうか。

自然が作る「土壌改良剤」とも呼ばれる「腐葉土」を上手に活用して、庭の植物や野菜、プランターの土も蘇られてふかふかにしてみませんか。

自分で作った「腐葉土」というのは安心ですし、匂いもあまりありませんので安心安全です。「腐葉土」作りをしながら自然の循環について学び、素敵なガーデニングを目指しませんか。落ち葉拾いも楽しみになってきそうです。理想の土作りのために「腐葉土」作りに励んでみませんか。

土をフカフカにしてくれる腐葉土を使うとき注意すること

腐葉土は、落ち葉や枯れ草が微生物などの力によって分解され、土になったもののことを言います。
腐葉土を土に混ぜると、ふかふかの土に仕上がり、「有機質の多い土」を作ることができます。
腐葉土は落ち葉が完全に土になるまで分解されたものではなく、葉っぱのような形が多少残っている状態になっています。

森林で腐葉土を採ってくれば、自然の力だけで作られた腐葉土が手に入りますが、自然の状態で腐葉土を作るのは虫や微生物の力によるため、十分に分解された腐葉土になるまで2年は掛かると言われています。
森林の表面に見えている腐葉土の分解の程度は十分とは限らず、虫の卵や虫の混入もおのずと多くなります。

腐葉土を自作すると虫の混入は避けられない

落ち葉を集めて腐葉土を自作する場合、落ち葉の分解を助けるために米ぬかなどを混ぜたとしても、有機微生物や虫などの力を借りて分解させるので、結果として虫も有機微生物もゼロの腐葉土には仕上がりません。

集めた落ち葉が分解されて腐葉土に仕上がったあと、殺菌殺虫剤を塗布すると、やっかいな虫や微生物はいなくなるかも知れませんが、土作りを助けてくれる虫も微生物もいない腐葉土に仕上がってしまいます。
そんな腐葉土を土に混ぜたとしても、土壌改良をおしすすめてくれる微生物は増えていかないので、ふかふかした腐葉土を加えた分はふかふかしますが、これからに向かって土質を向上させられるわけではなくなってしまいます。

結局、何のために有機質を多く含んだ土を作ったのか分からないことになってしまうので、自作するとしたら、虫との多少の共生は受け入れる必要があります。
ベランダ菜園で使う場合は虫がでても仕方のないことととらえられますが、室内栽培の植物に使う場合はコバエも含めて虫がどうしても大量発生してしまう危険が伴うので、オススメではありません。

本当に完熟している殺菌していない腐葉土を

腐葉土を製品として作る場合、落ち葉などに発酵を促進させる米ぬかなどを加えて、人工的に2ヵ月ほどで腐食・分解させたものが多く、結局分解が不十分なものが多く出回っています。

防虫・防カビ剤を使っていない発酵不十分の腐葉土の場合は、使うと虫がうようよでてきてしまいます。
防虫・防カビ剤を使っている腐葉土の場合は、発酵が不十分であっても虫がうようよしてはきませんが、なんのために有機質を土に加えたのか分からなくなるばかりか、不十分な発酵を補おうとしても発酵が進みにくく、効果的な土壌改良材とは言い難くなってしまいます。

時間を掛けてしっかりと発酵させた腐葉土の場合、発酵の過程である程度の熱を発生するため、虫も虫の卵も死んでいることが多く、殺菌剤で殺菌したのと違って、微生物を多く含んでいるにもかかわらず、虫がでてきにくい状態になっています。
さらにしっかりと乾燥させた上で販売されているので、ふかふかしてはいますが、妙にジメジメした状態にはなっていません。
また、森の香りに似た、爽やかな香りが特徴です。

良質な腐葉土は、実際は驚くほど高価で、ホームセンターや100均には出回っていません。
通販でも出回っている腐葉土も、完熟している腐葉土は稀です。
良質でしっかりと完熟している腐葉土を手に入れたいのであれば、信頼の置ける専門業者から直接購入することをオススメしますが、高価な資材なので、何にでも使えるとは言え、例えば自家栽培の野菜づくりに使うと効果的ですが、費用対効果を考えると、使用に二の足を踏んでしまいます。

市販の腐葉土を使うときは

きちんとした腐葉土であれば、室内栽培の植物に使ってもコバエが大量発生する恐れはありませんが、非常に手に入りにくいため、大抵の流通している腐葉土の場合は虫が大量に発生する危険性が高いと認識して、室内栽培には使わないようにすることをオススメします。
同様に、耐寒性が乏しい植物鉢植えで栽培していて、冬に室内に取り込むのであれば、やはりむやみに腐葉土を加えた土を使っていると、室内に取り込んだときに虫に困ってしまうので、使用は避けるほうがいいでしょう。

腐葉土を積極的に使うとしたら、通年屋外栽培する植物に使うようにしましょう。
通年屋外栽培をする植物腐葉土を使う場合は、安価な腐葉土の場合は熟成が不十分なものとはじめから考えて、買ってきてすぐに使用するのではなく、米ぬかや発酵剤を混ぜて、屋外の温かい日当たりのよいところで1ヵ月以上再発酵させてから使うようにしましょう。

購入する際は、パッケージをよく見て、殺菌剤や殺虫剤を使用していないのを確認しておきましょう。
できるだけ発酵がしっかり進んでいるものを選んでおいたほうが、使えるようになるまでの時間が短くて済むので、葉っぱの形が原型を保ったようなものが混ざっていないもの、異臭がするものなどはなるべく避けるようにしましょう。

庭などに苗木などを植え付けるとき、植え穴に腐葉土を有機堆肥とともにたっぷり混ぜ合わせてから植え付けると、苗木の根付きがよくなります。

植物を探す

花の名前
あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行 わ行
  • Facebook
  • Twitter
  • hatena

    ▲ページトップ