桜の種類は何種類ぐらい？有名な種類は？

日本の桜の木はとても美しいですよね。桜は、北半球の温帯の気候に生育している木です。ヨーロッパなどにも生育していますが、サクランボの実が中心で、あまり花が魅力的なものではないものと言えます。日本の桜ほどの美しさはあまり世界的にはないようです。

日本には公益財団法人日本さくらの会もあるなど、桜の木がとても愛されています。公益財団法人日本さくらの会では、自生する桜の木の基本の種類は、主に9種類と伝えています。

基本の9種類には、「ヤマザクラ（山桜）」、「オオヤマザクラ（大山桜）」、「カスミザクラ（霞桜）」、「オオシマザクラ（大島桜）」、「エドヒガン（江戸彼岸）」、「チョウジザクラ(丁字桜)」、「マメザクラ(豆桜)」、「タカネザクラ(?嶺桜)」 「ミヤマザクラ(深山桜)」が挙げられます。その他に、沖縄の桜の「カンヒザクラ(寒緋桜)」があります。

「ヤマザクラ（山桜）」は、一番有名ですよね。本州中部以南で見かけることができます。「オオヤマザクラ（大山桜）」は、本州中部以北の寒い地方で見ることができ、「ヤマザクラ」よりも花が大きく濃いのが特徴です。中部以北の寒い地方で自生している桜は花の色が異なりますね。

「エドヒガン(江?彼岸)」は、北海道以外の地で早咲きします。桜の木として巨木や名木が多いのがこの種類です。「シダレザクラ」として有名なのがこの品種となります。「シダレザクラ」の大きな木がある名所もありますよね。

「カスミザクラ」は、北海道にも自生し、九州以外の場所に分布し、「ヤマザクラ」よりも遅く咲くのが特徴です。

「オオシマザクラ（大島桜）」は、伊豆諸島と伊豆半島南部に咲く桜です。白色の花を咲かせる特徴があります。

「チョウジザクラ(丁字桜)」は、東北地方の太平洋側や関東地方、中部地方に分布し、花びらに対して、がく筒が長いため、Tの字を思い浮かべることから「丁字桜」という名前が付いています。花の形に特徴がある桜となっています。

「マメザクラ(豆桜)」は、富士・伊豆・房総地方に自生し、「フジザクラ」「ハコネザクラ」とも呼ばれて親しまれています。「豆桜」と言われるように、低い木に小さい花を咲かせるのが特徴です。

「タカネザクラ(?嶺桜)」は、その名の通り、北海道、本州中部以北の亜高山帯の高い所に分布する桜です。「ミヤマザクラ(深山桜)」は、北海道に多い桜です。九州の高い場所では見ることもでき、遅く咲く桜です。

9種類のほかに沖縄などに野生化している品種が「カンヒザクラ(寒緋桜)」です。花は鐘状で、色は濃く公園や街路樹として見かけることができます。南国風の雰囲気がある桜となっています。花の時期が2月～3月と長く開花しているのも特徴です。そんなに長く楽しめる桜も魅力的ですよね。

こうして見てきますと、桜にもそれぞれの地方で少しずつ特徴があることがわかってきますね。観賞している場所によって、少し桜の印象も異なるかもしれません。花の色の濃さや咲き方や咲く時期なども変わることがありますね。

そんな桜の木は、基本の品種は9種類ですが、変種は100種類以上も自生していると言われています。園芸品種は200種類以上もあると言われています。300種や分類の仕方によっては600種類もあると言われ、桜と一言で言ってもたくさんの種類が実は存在しています。

静岡県で有名な「カワヅザクラ」などもよく聞かれますよね。「カンヒザクラ」と「オオシマザクラ」などが掛け合わされたものと言われています。淡紅紫色の花がかわいくて人気の桜です。

静岡県の河津町での河津桜まつりは、有名ですよね。2月に咲く「カワヅザクラ」は「カンヒザクラ」と一緒の特徴を持ち、花の時期が1か月ほども続くため長く楽しめるのも魅力の自然交雑種です。

こうしてたくさんの桜の品種について調べてみると興味深いですね。基本の品種も15種類あるという話もあり、多くの品種があります。

それぞれの地方で楽しまれている桜の品種も様々です。花の時期が長く楽しめる桜もあるというのは、あまり知らないことでもあるのではないでしょうか。桜の花はすぐ散ってしまうと思っていますが、そうでない桜もあるのは発見ですね。

そうした新しい魅力の桜も楽しんでみたい気がします。桜の様々な品種について知って育ててみるのもいいでしょう。気候に合わせて育てられる品種も異なりますので、いろいろ調べて育ててみてはいかがでしょうか。