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被写体を大きく撮影できる望遠レンズ!大きなボケを活かしたい時にも便利!

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近くの被写体、遠くの被写体を大きく写したい時に便利なのが望遠レンズです。
望遠レンズがあると、被写体に近づかなくても、撮影できるようになります。
望遠レンズと一言でいっても、いろいろな種類があるため、初心者の方だと分かり難くありませんか?

今回の記事では、そんな望遠レンズの種類や用途、機能などについてご紹介していきます。

焦点距離60mm以上から望遠レンズ

望遠レンズとは、35mm判換算(注1)で焦点距離60mm以上のレンズのことです。
さらに焦点距離によって、次のような種類に分かれます。

・中望遠レンズ~135mm
・望遠レンズ135mm~300mm
・超望遠レンズ400mm超

注1:35mmフルサイズセンサー搭載のカメラで撮影した時の基準

△ポートレートやマクロによく用いられる中望遠レンズ
人物を被写体とするポートレートによく用いられているのが、中望遠レンズです。
標準レンズでも、被写体に近づくと歪みが生じることがあります。
被写体によっては歪みを活かした撮影も行いますが、ポートレートだと正確に撮影できないために困ることが多いです。
しかし、135mm以上の望遠レンズだとアップになりすぎてしまいます。
そんな時でも、100mmほどの中望遠レンズは歪みの少なさ、焦点距離が丁度よいです。

花などを大きくアップしたマクロ(接写)撮影にも、中望遠レンズがよく用いられています。
85mm~100mmほどの中望遠マクロレンズは、大きくてきれいなボケを活かしたい時にも便利です。
中望遠マクロレンズは画角が狭すぎず、広すぎず、丁度よくなっています。
マクロ撮影の入門用にも適しているでしょう。

△幅広い用途の望遠レンズ
135mm~300mmの望遠レンズは子供の運動会、動物、スポーツ、花、風景など、用途が幅広くなっています。
焦点距離が長くなるほど、望遠レンズが大きく重たくなるのが一般的です。
70mm-200mmの望遠ズームレンズは焦点距離の長さ、大きさ、重さのバランスが取れています。
望遠レンズの中では、比較的持ち運びしやすいです。

△小さな被写体や遠くの被写体に便利な超望遠レンズ
鳥などの小さな被写体、スポーツや電車などの遠くの被写体によく用いられるのが超望遠レンズです。
デジタル一眼レフカメラと超望遠レンズを併せると、かなり大きく重たくなります。
シーンによっては手持ちでも撮影できることがありますが、しっかりとした三脚を用意したいところです。

望遠レンズの手ブレ補正機能

焦点距離が長くなるほど、手持ち撮影時に手ブレが発生しやすいです。
特に大きく重たくなる望遠レンズで撮影する時には、手ブレが気になることでしょう。
望遠レンズによっては手ブレ補正機能が付いているため、手ブレを抑えることが可能です。

△手ブレ補正の機能はどの位?
この手ブレ補正機能では、いったいどの位の効果が得られるのでしょうか。
手ブレ補正機能の効果として、よく用いられるのがシャッター速度何段分といった表現です。
シャッター速度には、1/30、1/60、1/125、1/250、1/500など、いろいろな段があります。
1/125から1/60へとシャッター速度を1段落とすと、シャッターが開いている時間は2倍です。

シャッター速度1/500では手ブレしないが、1/500以下だと手ブレする状況で、手ブレ補正機能の効果をご説明していきましょう。

・シャッター速度1段分→1/250で1/500と同等の撮影ができる
・シャッター速度3段分→1/60で1/500と同等の撮影ができる

段数の多い手ブレ補正機能ほど、効果が高くなります。
最近では、シャッター速度5段分という高い効果を持つ手ブレ補正機能も登場しました。
ただし、あくまでも期待できる効果であり、必ず手ブレをゼロにできる機能ではない点には注意しましょう。

明るい超望遠レンズは非常に高価

望遠レンズを購入する時に気になるのが価格です。
明るい超望遠レンズともなると、非常に高価になります。
キヤノンの白レンズと呼ばれる超望遠レンズには、価格100万円以上というものがあるのです。
ロクヨン(600mmF4)の白レンズは、100万円から160万円ほどの価格が目安となっています。
レンズだけに100万円以上もかけられるアマチュアカメラマンの方は、少ないことでしょう。
ニーニッパ(200mmF2.8)の白レンズでも、20万円クラスです。
上を見ると金銭面の負担が大きくなるのが、望遠レンズの世界となっています。

△サードパーティ製なら価格が安い
メーカー純正の望遠レンズでは、価格的に中々手が出ない…。
そんな時に安く購入できるのが、シグマやタムロン、トキナーなどのサードパーティ製レンズです。
以前のサードパーティ製レンズは、価格は安いが画質が気になることがありました。
しかし、最近では画質の高いサードパーティ製のレンズが増えています。
サードパーティ製レンズでは、いろいろなマウントを用意しているため、手持ちのカメラのマウントにあったレンズを選ぶことが可能です。
150mm-600mmといった超望遠ズームレンズでも、サードパーティ製では10万円ほどの価格で手に入ります。

オートフォーカスでピントが合わない時は?

焦点距離の長い望遠レンズほど、被写界深度が浅くなるため、ピント合わせが難しくなります。
オートフォーカスなのに、ピントが微妙にズレている…。
そんな時はピントの合う位置を微調整してみると良いでしょう。
例えばキヤノンのデジタル一眼レフカメラには、AFマイクロアジャストメントという機能が付いているものがあります。
この機能では、オートフォーカスでも、ピントが合うように調整することが可能です。
サードパーティのシグマでは、USBドックというレンズアクセサリーを用意しています。
このUSBドックではピントの微調整や、ファームウェアのアップデートなどを行うことが可能です。

まとめ

望遠レンズについてご紹介してきましたが、如何でしたか?
いろいろな種類があるため、自分の用途にあった望遠レンズを選びたいところです。
初心者のうちは、価格の安い望遠レンズで練習するのも一つの方法です。
上達してきたら、憧れの白レンズを目指しても良いでしょう。

ペンネーム:はしくん
北海道在住、カメラ歴10年のアマチュアです。
旭川や美瑛、富良野、大雪山系などを主に撮影しています。
北海道らしい風景の他、キタキツネや蝦夷リスなど、動物も撮影するのが好きです。
現在使っているカメラは風景用に「SONY a7R」、動物用に「CANON EOS 7D Mark II」の2台体制。
富士フィルムの中判フィルムカメラ「GF670W Professional」もたまに使用しています。
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