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花言葉は「あなたの魅力に目を奪われる」 女性に贈りたいラナンキュラスの秘密

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ラナンキュラス」は、華やかで沢山の花の色もあり、最近では切り花としても人気です。シルクのドレスのような花びらとも言われ、女性に人気の花となっています。また、色合いも鮮やかで明るいきれいな色合いがどれも魅力的なのです。
そんな「ラナンキュラス」の魅力に迫ります。なぜそれほどまでに女性を魅了するのでしょうか。

「ラナンキュラス」のバラエティあふれる魅力とは

ラナンキュラス」は、キンポウゲ科で和名を「ハナキンポウゲ(花金鳳花)」と言います。その種類は500種類以上あると言われ、日本で人気なのはアメリカで改良された花を日本でさらに品種改良した「ビクトリアストレイン系」の花です。大きくて花びらが幾重にも重なった鉢植えタイプで、ホワイト、レッド、ピンクなど大輪で花色が豊富なのが魅力です。

他にも「ドリーマー系」と呼ばれる切り花に人気のオールドローズのような巨大な花が好まれています。

「サロニカの虹」などという白い沢山の花びらにかわいいピンクの縁取りがある虹のような美しさの「ラナンキュラス」もあります。また、アネモネと同じキンポウゲ科で、アネモネにも似た品種などもあります。

ラナンキュラス」の魅力は多彩なのですが、そのどれも華やかな花の印象を持っているのが特徴的です。

ラナンキュラスと十字軍

その花の魅力ゆえに古い歴史にも登場しています。フランスのルイ9世が13世紀に十字軍に参加した当時のことで、聖地エルサレムを奪回するために遠征した際にその帰国時に持ち帰った花が「ラナンキュラス」の花と言われています。

母が好きな「ラナンキュラス」をわざわざ持ち帰って喜ばせたという話が伝えられています。戦いに行ってその帰りに花を持ち帰るというのはなんとロマンティックな話なのでしょう。強い思いのもとに持ち帰られた「ラナンキュラス」には、それだけ貴重で珍重された美しさへの魅力があったのでしょう。

歴史上は16世紀になってトルコ宮廷で「ラナンキュラス」の品種改良が盛んになったとなっていますが、それ以前に珍しい「ラナンキュラス」の美しさは持てはやされて愛されていたということになりますね。史実が伝えてくれる「ラナンキュラス」の人気と言えます。

花言葉から素敵!

ラナンキュラス」の花言葉は、「radiant charm(晴れやかな魅力)」「I am dazzled by your charms(あなたの魅力に目を奪われる)」などと英語でなっていて、その華やかな花びらや色合いから花言葉が付けられています。

女性にプレゼントするには、花言葉もとても素敵な花ではないでしょうか。花の印象はバラを連想させるような雰囲気があり、その美しさには多くの女性ファンがいます。最近では切り花用も沢山開発され、結婚式のブーケや贈り物の花束にもよく使われています。ピンクや白などを中心としたブーケが多いようですが、白でもグリーンや黄色がかったものやオフホワイトなど様々なグラディエーションで楽しめます。そうした多彩な色が味わえるのも魅力です。また、花持ちも良くて「ラナンキュラス」の花束はおすすめです。

白い八重咲のバラのような「ラナンキュラス」を沢山丸いバスケットに詰め込んでアレンジしてみるのもとてもロマンティックでかわいらしく演出できたりします。

色別で異なる魅力と花言葉

沢山の花色があることでも人気な「ラナンキュラス」ですが、それぞれの花色によって花言葉もまた変わってきます。人気の白は「純潔」、ピンクは「飾らない美しさ」、赤は「あなたは魅力に満ちている」、紫は「幸福」、オレンジは「秘密主義」と言った具合で異なります。

それぞれの色のイメージから来るものでしょうが、「ラナンキュラス」の本来の花言葉からすれば赤の「あなたは魅力に満ちている」というのが一番「ラナンキュラス」らしいイメージになっているようですね。

こうして見ると、花の色や花の形によって様々なイメージを持つ多様な魅力を持つ「ラナンキュラス」です。そして、多様な魅力と言いましたが、「ラナンキュラス」の花はそのどれもが他のどの花にもない魅力を備えている気がします。「radiant charm(晴れやかな魅力)」「I am dazzled by your charms(あなたの魅力に目を奪われる)」と言った華やかな魅力をどの品種も備えているのが「ラナンキュラス」の魅力ではないでしょうか。

おそらくそのシルキーな花びらが放つ美しさから来るものなのでしょう。世界中に広がった「ラナンキュラス」はバラのような美しさを目指してもいますが、「ラナンキュラス」にしかない、艶やかな魅力がまた別にあるような気がします。

人を晴れやかな気分にする花、シルキーなドレスをまとったような花が花嫁のブーケやプレゼントにも喜ばれると言うのも頷けますよね。同系色のグラデーションで揃えたり、カラフルなきれいな色合いの花を集めたり、様々な印象の花束が作れます。最近では母の日のプレゼントにも好評で多くの女性を魅了し続けています。

ラナンキュラスには不思議なことがいっぱい!?

名前の由来はカエル?

ラナンキュラス」にはちょっと不思議なというか、疑問に思うようなことが多数あります。
例えば、その名前の由来ですが、この難しい名前は実はラテン語でカエルを意味する「ラナ」から「ラナンキュラス」という名前が付いたと言われています。
カエルがいるような湿地によく自生するという事で「ラナンキュラス」となっています。
乾燥させると葉っぱがすぐにしおれてしまうのが特徴で、かと言ってあまり過湿にすると球根が腐ってしまいますので注意も必要です。
また、葉っぱの形がカエルの足型に似ているとも言われていてそこから名前が由来したとも言われます。そんな事を聞いても「ラナンキュラス」の花からはカエルというイメージがあまり結びつきませんよね。ですが実は「カエル」と縁の深い花なのです。
また、原種は5弁の黄色の花でその咲いた様子がこんもりと花びらがして金色に輝く様子から「Buttercup(バターカップ)」とも英語で呼ばれています。確かに「ラナンキュラス」の光沢のある色合いは黄色であれば「バター」の色合いに似ていたかもしれませんね。

こうして、生育環境から「カエル」にちなんだ名前が付けられていたり、花の様子から「Buttercup(バターカップ)」と付けられたりするなど名前の由来も面白い花です。

「ラナンキュラス」として出回っているのは実は1種のみ?

そして、その「ラナンキュラス(キンポウゲ属)」は、ヨーロッパやトルコ、シリア、イランなど多くの場所に500種以上が分布していると言われています。

ところが、その500種が実はそのうちの1種「ラナンキュラス・アシアティクス」を原種としたものが次々と改良されていったものだと言います。

この「アシアティクス」と言う意味は「アジア産の」と言う意味があるそうで、「ラナンキュラス」は、歴史的にはトルコなどの西アジアから改良されていき世界中に広がったとされています。

トルコ宮廷で愛された「ラナンキュラス」!?

トルコ宮廷で「トルコ(ターバン系)」と呼ばれるものが改良され、その後、16世紀にヨーロッパへと導入されていきました。また、18世紀初めには「ペルシア系」がトルコからヨーロッパへ導入され、これが現在の「ラナンキュラス」の元となると言われています。その後はヨーロッパやアメリカ、日本でも様々な改良が行われていくのです。

こうした歴史をたどれば、トルコで早い時期に改良が行われて愛されていたという「ラナンキュラス」です。最初のこの時期のものは八重咲きの「ラナンキュラス」が多く、その華やかさがきっと人々を魅了したのでしょう。そして現在では大輪の花や花色が沢山ある「ラナンキュラス」が開発され、切り花としてもとても人気を博すようになってきています。

花言葉はシルクのような花びらからイメージ!?

そんな「ラナンキュラス」の花言葉は、「魅力的」「美しい人格」「晴れやかな魅力」「光輝を放つ」などが挙げられます。これらは光沢のある美しい花びらが幾重にも重なっている様子を輝かしいイメージで捉えたのではないでしょうか。シルクのドレスのような美しい花びらとも言われていて、トルコ宮廷で愛され、のちにヨーロッパでも盛んに品種改良され好まれていた様子がうかがいしれます。

一方で「魅力ある金持ち」や「名誉」「名声」などと言う花言葉もあり、花びらの多さ、八重咲きの華やかさを裕福や豊かさとしてイメージしたことに由来しています。

なんだか色々考え合わせると「カエル」から名前が由来した「ラナンキュラス」が「金持ち」や「名誉」「名声」と言った花言葉も持ち合わせているというのはなんだか不思議ではないでしょうか。そして「ラナンキュラス」のあの光沢のある花びらは、華やかなものとして愛され続けています。

毛が生えた球根

さて、そんな「ラナンキュラス」の球根も不思議です。球根で育つのですが根が肥大した形になった塊根の形をしています。その形は本当に変わっていて、太くて短い根がいくつもくっついた形で、そこに毛が生えた部分があり芽が出るようになっています。

市販では夏の終わりごろに乾燥した球根が出回りますので、それに給水処理をした上で球根を植えるという特徴的な植え方をします。ころんとした状態の塊根ですが最初は乾燥していた物が給水によって膨らむのは不思議な光景です。そして、球根の毛が生えている所から芽が出てくる姿も注目に値しますよね。

こんな不思議な球根の姿もあの美しい気品あふれる「ラナンキュラス」からは想像できないものではないでしょうか。4~5月に花が咲き、6月には球根を掘り出して乾燥させ、10~11月に球根を植え付ける「ラナンキュラス」は、ゆっくり球根に給水をして戻すことが植える際のコツです。いろいろな不思議を兼ね備えている「ラナンキュラス」は球根の育て方にも不思議があるのです。

「ラナンキュラス」の不思議な魅力

こうして見てみると、そんな不思議がいっぱいあることが「ラナンキュラス」の魅力と言えるのでしょう。16世紀ごろから多くの人々がこの不思議な球根を育て多くの品種改良を重ねてきました。八重咲や一重やカールになったもの、大輪や花色が多いものなどの多種が開発されています。鉢物や切り花用と様々に楽しめる「ラナンキュラス」はその華やかなシルクのような美しさ故に多くの人を魅了してきた花です。

ラナンキュラスの種類とブーケに似合う種類は? 

結婚式のブーケに「ラナンキュラス」のブーケを使う人も多くなるほど人気の「ラナンキュラス」です。最近人気の「ラナンキュラス」の魅力って何でしょう?丸くて可愛い花の形、何重にも花びらが重なった華麗な印象、そして色の種類もバラエティに富んでいるという多彩性などいろいろな魅力があります。

そんな「ラナンキュラス」でブーケを作ってみると、様々な印象のブーケを作ることができます。そんな魅力にあふれた「ラナンキュラス」のブーケをご紹介します。

白のラナンキュラスは光輝を放つ!

ラナンキュラス」の花言葉は「とても魅力的」「晴れやかな魅力」「光輝を放つ」などとなっていて、白い「ラナンキュラス」は「光輝を放つ」と言うイメージにぴったりです。何重もの白い花びらが重なりながら内側へ向けてグリーンがかっているのがなんとも言えない「光輝」かつ「高貴」なイメージのブーケの印象です。白とグリーンのグラディエーションをテーマにブーケを作ってみるのもおすすめで、淡い色彩の美しさを優雅に楽しみたいブーケですね。

バラと似ている花の形状のため、バラと合わせたブーケにするのもぴったりです。また丸い形が特徴の花は、丸いブーケを作るにも合っていてかわいらしくボリュームたっぷりのブーケができることもあって人気があります。

ピンクのバラの花びらのような美しさは魅力的!

ピンクの「ラナンキュラス」の大小の花を織り交ぜたブーケは花言葉で言えば「とても魅力的」な女性らしさにあふれたブーケと言えますね。小さい「ラナンキュラス」も大きなものも全部存在感があって、特に大きな花はバラのような優雅な雰囲気を出しています。

ピンクの大輪などは「オルレアン」などといった種類があり、その他にもバラのように咲く「ラナンキュラス」が実は一杯あります。大小の「ラナンキュラス」で組み合わせて色の濃淡も付けてみるのもおすすめです。「イカロス」などと言う種類は濃いワイン色で花の形も変わっているためアクセントになり、「ラナンキュラス」の花の多彩さがわかります。

「フェラン」のクリームピンクのグラディエーションを楽しんで

「フェラン」と呼ばれる種類の花は、花言葉で言えば「晴れやかな魅力」を持っている種類ではないでしょうか。クリームピンクと言った色のもので、ピンクの淡い色合いが何とも言えない美しさで、これでブーケを作れば優しくてまさに「晴れやかな」気分にしてくれます。

ラナンキュラス」の美しさは何重にも重なる花びらですが、そこにわずかな色合いのグラディエーションがあってそれが陰影ともなり美しさを引き立てている気がします。

パープルのエキゾチックなブーケも

まさにこちらは「エムパープル」などのパープルの「ラナンキュラス」を入れた個性的な「とても魅力的な」ブーケです。エキゾチックな魅力にもあふれたブーケですよね。こんなに華やかなパープルの花は他にはあまり見られないのではないでしょうか。幾重にも重ねられた花びらがレースのようなエレガントな雰囲気も演出しています。

「ポムロール」で作るブーケも個性的!

緑の「ラナンキュラス」はとても印象的ですよね。こんなに鮮やかに色を放つ花もあまりない気がします。「ポムロール」などのグリーンの「光輝」な花は、白い「ラナンキュラス」やピンクのものと合わせてブーケを作ればさらに美しさを放っておすすめです。緑を中心にした個性的なブーケも作ってみませんか。もちろん、アクセントカラーにもピッタリです。

ラナンキュラスのブーケの最大の魅力は?

こうして見てくると、花びらが重層となっていることが特徴的な美しさとなっていると言えます。優雅であり、華やかな魅力にあふれています。またピンクや赤やパープル、白、緑などの色が豊富で、それぞれに色がはっきりとした美しい花になっているのも特徴です。丸くなった花の形もかわいく、花びらの形状や花の色の多彩さが「ラナンキュラス」の魅力を作っているのではないでしょうか。

そして、組み合わせ次第で「ラナンキュラス」だけでもいろいろなバリエーションのブーケができる魅力もあります。花びらがモコモコしている「モロッコシリーズ」など花びらの形状も異なるものを加えるとブーケのアクセントにもなるでしょう。

いろいろな種類の「ラナンキュラス」を知って好きな物を集めて自分だけのブーケを楽しんでみませんか。

ラナンキュラスを咲かせて楽しむ。いつまでも見つめていたいラナンキュラス

カラフルな花色と繊細な花姿が可愛いラナンキュラスは、早春に開花株が園芸店の店頭に並びます。カップ咲きのバラのような可愛らしいコロンとした姿に花開き、次々とつぼみをつけて長く花を咲かせてくれるから、部屋中に幸せを運んでくれます。

ラナンキュラスは花期が長く次々と咲く

ラナンキュラスは日当たりの良い場所を好み、生育適温は5~20℃です。温度が15℃以上の場所では間延びしてしまいますが、霜が当たるようなところでは枯れてしまいます。

間延びする場合でも、失敗というわけではありません。花を早めに摘み取って、切り花にすれば、楽しみ方の幅が広がります。

ラナンキュラスは次々とつぼみが上がってきて、地域によっては気温が高くなる6月ぐらいまで花を咲かせてくれます。

ラナンキュラスの鉢植えを買って来たら

ラナンキュラス鉢植えを買って来たら、すぐに植え替えます。一緒に一回りか二回り大きい鉢を買ってくると便利です。鉢を外すと根が一杯になっていますが、この根はほぐさずにそのまま大きい鉢に植え替えます。

球根用の土か、草花用の培養土に植え替えましょう。下に向かって根が伸びるので、深さが少ないのであれば、鉢底石を入れずに植えつけます。

ラナンキュラスの開花株の管理

ラナンキュラスは霜の当たらない、日当たりの良い比較的涼しい場所で育てるのに適していますが、開花株は温室育ちなので、急に外に出すと枯れてしまうことがあります。日当たりの良い室内で管理し、3月以降にしっかりと気温が上がってきてから屋外に出すようにします。

花が次々と上がってくるので、茎のところから終わった花を切って花殻つみをします。終わった花をそのまま残しておくと、病気が出たり、種付けをして花を咲かせにくくなってしまうので、花が完全に傷んでしまう前に取り除きます。

葉っぱが黄色くなってきたら水不足のサイン

ラナンキュラスの水やりは、土の表面が乾いてきたら、鉢底から水が抜けるまで水やりし、鉢皿に水をためないようにして管理します。水が少ないと、すぐに蕾や花が首を垂れてしまうので水切れには注意します。

下の方の葉っぱが黄色くなってきたら、水がたびたび足りていない水不足のサインです。もう少し頻繁に水やりするようにしましょう。黄色くなった葉はリカバリーしないので取り除いておきます。

肥料は花が終わるごとに薄めた液体肥料を水代わりにあげるようにするか、株もとに緩効性化成肥料を一つかみ置くようにします。

ラナンキュラスは球根植物

ラナンキュラスの球根は、小型のこげ茶色のバナナの房のような形をしています。球根を束ねた房のような部分から芽が出てくるので、房の方を上に植えつけます。

ラナンキュラスの球根は気温が15℃を下回るようになった10月下旬~11月中旬頃が植えつけ適期ですが、球根をそのまま植えつけると腐ってしまう、ちょっと栽培が難しい上級者向けです。でも、うまく発芽できればそれからは難しくないので、ぜひ挑戦してみましょう。

ラナンキュラスの花は、6月ごろには終わってしまい、地上部が枯れてくるので、球根を掘り上げ、きれいに水洗いしてからしっかり乾かしておきます。風通しの良い冷暗所に保管しておき、また植えて育てることもできます。

球根を腐らせないためにも、梅雨の前に掘り上げ作業は終わらせておきましょう。

ラナンキュラスの球根の植えつけ方法

ラナンキュラスの球根は、そのまま植えてしまうと腐ってしまうので、植えつける前に時間をかけてじっくりと水を吸わせる必要があります。

いろいろな方法がありますが、おすすめは、あらかじめ水を吸わせておいたココピートやバーミキュライトに房の方を上にして球根を埋め込んでおく方法です。

表面の土が乾いてしまわないように、乾いてきたようなら霧吹きを掛けるなどして注意しながら1週間~10日ほど管理していると、発芽・発根してくるので、そっと取り出して、球根用の土か草花用の土を使って大きな鉢に植えつけます。

植えつけた後は開花株と同じように土の表面が乾いたらたっぷり水やりし、鉢皿に水をためないようにします。

ラナンキュラスは本当は屋外栽培向き

ラナンキュラスは暑いと蒸れて腐ってしまい、寒くて根が凍ると枯れてしまいます。品種によっても耐暑性・耐寒性は異なるので、どれでも大丈夫!とは言えませんが、霜が降りないような地域であれば、通年屋外栽培できる品種もあります。

日当たりと風通しの良い場所で、水はけの良い土に植えて育てます。霜が当たると枯れてしまうので、霜が降りる前に苗ドームをかぶせたり、支柱を立ててビニールで覆うなどの工夫をすれば越冬しやすくなります。

風通しが良いと言っても、北風が吹くところには向きません。寒冷地であれば、霜が降りる前に室内に取り込み、冬は屋内栽培して、春先に屋外に出すようにします。

切り花としても人気沸騰!ラナンキュラスの育て方のコツって?

最近切り花としても人気となっているのが「ラナンキュラス」です。その幾重にも重なった花びらと華やかな色合いが人気と言うのも頷けますよね。春に咲く「ラナンキュラス」は、パッと明るい雰囲気にしてくれる沢山の色が魅力というだけでなく、最近では様々な花の形のものも誕生しています。

ラナンキュラス」の花の魅力とその育て方のコツをご紹介します。鉢植えなどで育てることができる「ラナンキュラス」です。球根から花を咲かせてみませんか。

「ラナンキュラス」の名前の由来が不思議!

ラナンキュラス」という名前はラテン語から来ていてカエルを意味する「ラナ」から付いています。カエルが住んでいる湿地などによく見られるということで「ラナンキュラス」という名前が付いたという由来を実は持っています。

中近東からヨーロッパ南東部で育つ「ラナンキュラス」はカエルのいる湿地で育つ植物として捉えられているわけです。

こうした特性がある「ラナンキュラス」は、10~12月に球根を植え付け、3~5月に花を咲かせますが、花が終わるまでは土が乾いたらたっぷりと水を与えるのが育てるコツです。花が終わって5月下旬に黄色の葉になってきてからは乾かして育て水遣りもやめます。

また、この「ラナンキュラス」の日本名は「ハナキンポウゲ」と言われ、「キンポウゲ科」に属している花ですが、そのいろいろな花の形の登場も魅力となっています。

例えば、バラのような形の「ラナンキュラス」もあって「あまてらすラナンキュラス」という種類があります。低温でじっくり育てられるこの種類は茎が固く大きな花となるため切り花としてもインパクトが強いものです。バラのような華やかさ、優雅さ、丸い形が印象的ですよね。

モコモコのモロッコシリーズはエキゾチック!

こちらは、これが「ラナンキュラス」って思うような「モロッコシリーズ」の「ラナンキュラス」です。モコモコとした花びらにめしべが黒く、のようにも見えます。切り花に向く「モロッコシリーズ」と言われています。なんだかエキゾチックな雰囲気を漂わせていますよね。

また、「プードル」という種類もあり花びらがひらひらした可愛らしい種類で背が低いためこちらは鉢物に向いています。いろいろな「ラナンキュラス」の魅力がいっぱいです。

ラナンキュラスの育て方のコツって?

さて、そんな「ラナンキュラス」を育てるには少しコツがいります。球根で育てるのですが球根への「吸水処理」をする必要があります。

球根を植える前に一度事前に「吸水処理」というものをしてから植えるという特徴的な植え方になります。

バーミキュライト」と呼ばれる土壌改良材に一度植え付ける下処理をします。「バーミキュライト」は、酸化ケイ素、酸化マグネシウム、酸化アルミニウムが主な成分の鉱物となっていて雲母系の「ひる石」を700度以上で焼いて膨張させて作られた土壌改良材です。保水性が良く排水性もいいと言うものです。この「バーミキュライト」を軽く湿らせた所に球根を植え、ゆっくりと吸水するようにし、冷蔵庫に入れて1週間ほど吸水処理をしていきます。

こうすることで急に球根が多くの水を吸水することで腐ることから守ります。吸水処理をすると写真のように球根がふっくらと膨らむのがわかります。また球根の毛が生えている所から芽が出てきますのでそれも注目です。

また、日当たりのよい場所で凍結や霜に合わないようにまた風の当たらない所で育てるのがコツです。ただ冬は15度以上になるのもよくないため冬は窓際の日の当たる所が最適な場所と言えそうです。

かかりやすい病気については、春先からアブラムシが付いたりしますので薬剤を散布して駆除することも大事です。灰色カビ病も多湿だと発生しやすく、特に枯れた花や葉はきちんと取らないとそこから発生しますので要注意です。

ラナンキュラスを鉢植えで育ててみましょう!

こうしてコツを掴んだら、鉢植えなどで育ててみませんか。1株で沢山の花のつぼみを付けてくれる「ラナンキュラス」です。

また、球根なので多年草として楽しむことができ、花が終わって5~6月になったら、球根を分球して増やすことができます。沢山の花の色、黄色、白、赤、ピンク、オレンジ、紫、緑などいろいろな色を植えてみるのも「ラナンキュラス」の魅力が味わえるかもしれません。

もともとは黄色が原種だったそうですが、今ではこんなに沢山の花の色もあって魅力にふれています。これ以外にももっと不思議な色もある「ラナンキュラス」です。多彩な「ラナンキュラス」の魅力を味わってみませんか。

ラナンキュラスの種類とブーケに似合う種類は? 

結婚式のブーケに「ラナンキュラス」のブーケを使う人も多くなるほど人気の「ラナンキュラス」です。最近人気の「ラナンキュラス」の魅力って何でしょう?丸くて可愛い花の形、何重にも花びらが重なった華麗な印象、そして色の種類もバラエティに富んでいるという多彩性などいろいろな魅力があります。

そんな「ラナンキュラス」でブーケを作ってみると、様々な印象のブーケを作ることができます。そんな魅力にあふれた「ラナンキュラス」のブーケをご紹介します。

白のラナンキュラスは光輝を放つ!

ラナンキュラス」の花言葉は「とても魅力的」「晴れやかな魅力」「光輝を放つ」などとなっていて、白い「ラナンキュラス」は「光輝を放つ」と言うイメージにぴったりです。何重もの白い花びらが重なりながら内側へ向けてグリーンがかっているのがなんとも言えない「光輝」かつ「高貴」なイメージのブーケの印象です。白とグリーンのグラディエーションをテーマにブーケを作ってみるのもおすすめで、淡い色彩の美しさを優雅に楽しみたいブーケですね。

バラと似ている花の形状のため、バラと合わせたブーケにするのもぴったりです。また丸い形が特徴の花は、丸いブーケを作るにも合っていてかわいらしくボリュームたっぷりのブーケができることもあって人気があります。

ピンクのバラの花びらのような美しさは魅力的!

ピンクの「ラナンキュラス」の大小の花を織り交ぜたブーケは花言葉で言えば「とても魅力的」な女性らしさにあふれたブーケと言えますね。小さい「ラナンキュラス」も大きなものも全部存在感があって、特に大きな花はバラのような優雅な雰囲気を出しています。

ピンクの大輪などは「オルレアン」などといった種類があり、その他にもバラのように咲く「ラナンキュラス」が実は一杯あります。大小の「ラナンキュラス」で組み合わせて色の濃淡も付けてみるのもおすすめです。「イカロス」などと言う種類は濃いワイン色で花の形も変わっているためアクセントになり、「ラナンキュラス」の花の多彩さがわかります。

「フェラン」のクリームピンクのグラディエーションを楽しんで

「フェラン」と呼ばれる種類の花は、花言葉で言えば「晴れやかな魅力」を持っている種類ではないでしょうか。クリームピンクと言った色のもので、ピンクの淡い色合いが何とも言えない美しさで、これでブーケを作れば優しくてまさに「晴れやかな」気分にしてくれます。

ラナンキュラス」の美しさは何重にも重なる花びらですが、そこにわずかな色合いのグラディエーションがあってそれが陰影ともなり美しさを引き立てている気がします。

パープルのエキゾチックなブーケも

まさにこちらは「エムパープル」などのパープルの「ラナンキュラス」を入れた個性的な「とても魅力的な」ブーケです。エキゾチックな魅力にもあふれたブーケですよね。こんなに華やかなパープルの花は他にはあまり見られないのではないでしょうか。幾重にも重ねられた花びらがレースのようなエレガントな雰囲気も演出しています。

「ポムロール」で作るブーケも個性的!

緑の「ラナンキュラス」はとても印象的ですよね。こんなに鮮やかに色を放つ花もあまりない気がします。「ポムロール」などのグリーンの「光輝」な花は、白い「ラナンキュラス」やピンクのものと合わせてブーケを作ればさらに美しさを放っておすすめです。緑を中心にした個性的なブーケも作ってみませんか。もちろん、アクセントカラーにもピッタリです。

ラナンキュラスのブーケの最大の魅力は?

こうして見てくると、花びらが重層となっていることが特徴的な美しさとなっていると言えます。優雅であり、華やかな魅力にあふれています。またピンクや赤やパープル、白、緑などの色が豊富で、それぞれに色がはっきりとした美しい花になっているのも特徴です。丸くなった花の形もかわいく、花びらの形状や花の色の多彩さが「ラナンキュラス」の魅力を作っているのではないでしょうか。

そして、組み合わせ次第で「ラナンキュラス」だけでもいろいろなバリエーションのブーケができる魅力もあります。花びらがモコモコしている「モロッコシリーズ」など花びらの形状も異なるものを加えるとブーケのアクセントにもなるでしょう。

いろいろな種類の「ラナンキュラス」を知って好きな物を集めて自分だけのブーケを楽しんでみませんか。

ラナンキュラスを咲かせて楽しむ。いつまでも見つめていたいラナンキュラス

カラフルな花色と繊細な花姿が可愛いラナンキュラスは、早春に開花株が園芸店の店頭に並びます。カップ咲きのバラのような可愛らしいコロンとした姿に花開き、次々とつぼみをつけて長く花を咲かせてくれるから、部屋中に幸せを運んでくれます。

ラナンキュラスは花期が長く次々と咲く

ラナンキュラスは日当たりの良い場所を好み、生育適温は5~20℃です。温度が15℃以上の場所では間延びしてしまいますが、霜が当たるようなところでは枯れてしまいます。

間延びする場合でも、失敗というわけではありません。花を早めに摘み取って、切り花にすれば、楽しみ方の幅が広がります。

ラナンキュラスは次々とつぼみが上がってきて、地域によっては気温が高くなる6月ぐらいまで花を咲かせてくれます。

ラナンキュラスの鉢植えを買って来たら

ラナンキュラス鉢植えを買って来たら、すぐに植え替えます。一緒に一回りか二回り大きい鉢を買ってくると便利です。鉢を外すと根が一杯になっていますが、この根はほぐさずにそのまま大きい鉢に植え替えます。

球根用の土か、草花用の培養土に植え替えましょう。下に向かって根が伸びるので、深さが少ないのであれば、鉢底石を入れずに植えつけます。

ラナンキュラスの開花株の管理

ラナンキュラスは霜の当たらない、日当たりの良い比較的涼しい場所で育てるのに適していますが、開花株は温室育ちなので、急に外に出すと枯れてしまうことがあります。日当たりの良い室内で管理し、3月以降にしっかりと気温が上がってきてから屋外に出すようにします。

花が次々と上がってくるので、茎のところから終わった花を切って花殻つみをします。終わった花をそのまま残しておくと、病気が出たり、種付けをして花を咲かせにくくなってしまうので、花が完全に傷んでしまう前に取り除きます。

葉っぱが黄色くなってきたら水不足のサイン

ラナンキュラスの水やりは、土の表面が乾いてきたら、鉢底から水が抜けるまで水やりし、鉢皿に水をためないようにして管理します。水が少ないと、すぐに蕾や花が首を垂れてしまうので水切れには注意します。

下の方の葉っぱが黄色くなってきたら、水がたびたび足りていない水不足のサインです。もう少し頻繁に水やりするようにしましょう。黄色くなった葉はリカバリーしないので取り除いておきます。

肥料は花が終わるごとに薄めた液体肥料を水代わりにあげるようにするか、株もとに緩効性化成肥料を一つかみ置くようにします。

ラナンキュラスは球根植物

ラナンキュラスの球根は、小型のこげ茶色のバナナの房のような形をしています。球根を束ねた房のような部分から芽が出てくるので、房の方を上に植えつけます。

ラナンキュラスの球根は気温が15℃を下回るようになった10月下旬~11月中旬頃が植えつけ適期ですが、球根をそのまま植えつけると腐ってしまう、ちょっと栽培が難しい上級者向けです。でも、うまく発芽できればそれからは難しくないので、ぜひ挑戦してみましょう。

ラナンキュラスの花は、6月ごろには終わってしまい、地上部が枯れてくるので、球根を掘り上げ、きれいに水洗いしてからしっかり乾かしておきます。風通しの良い冷暗所に保管しておき、また植えて育てることもできます。

球根を腐らせないためにも、梅雨の前に掘り上げ作業は終わらせておきましょう。

ラナンキュラスの球根の植えつけ方法

ラナンキュラスの球根は、そのまま植えてしまうと腐ってしまうので、植えつける前に時間をかけてじっくりと水を吸わせる必要があります。

いろいろな方法がありますが、おすすめは、あらかじめ水を吸わせておいたココピートやバーミキュライトに房の方を上にして球根を埋め込んでおく方法です。

表面の土が乾いてしまわないように、乾いてきたようなら霧吹きを掛けるなどして注意しながら1週間~10日ほど管理していると、発芽・発根してくるので、そっと取り出して、球根用の土か草花用の土を使って大きな鉢に植えつけます。

植えつけた後は開花株と同じように土の表面が乾いたらたっぷり水やりし、鉢皿に水をためないようにします。

ラナンキュラスは本当は屋外栽培向き

ラナンキュラスは暑いと蒸れて腐ってしまい、寒くて根が凍ると枯れてしまいます。品種によっても耐暑性・耐寒性は異なるので、どれでも大丈夫!とは言えませんが、霜が降りないような地域であれば、通年屋外栽培できる品種もあります。

日当たりと風通しの良い場所で、水はけの良い土に植えて育てます。霜が当たると枯れてしまうので、霜が降りる前に苗ドームをかぶせたり、支柱を立ててビニールで覆うなどの工夫をすれば越冬しやすくなります。

風通しが良いと言っても、北風が吹くところには向きません。寒冷地であれば、霜が降りる前に室内に取り込み、冬は屋内栽培して、春先に屋外に出すようにします。

監修:きなりのすもも
16年前に趣味でバラ栽培をはじめたのをきっかけに、花木、観葉植物多肉植物
ハーブなど常時100種を超える植物を育て、弱った見切り苗や幼苗のリカバリー、
一年草扱いされている多年草の多年栽培などに取り組んでいます。

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