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バラの香りのハーブゼラニウムの仲間ローズゼラニウム!育て方は手間いらず!

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ローズゼラニウムはゼラニウムの仲間の中で葉や茎に芳香を持つハーブゼラニウム(センテッドゼラニウム)の代表的な品種です。
バラのような香り持つローズゼラニウムは、優しい香りとは裏腹に、寒暖や乾燥に強く育てやすい花です。忙しい方でも上手に育てることができます。

ローズゼラニウムはハーブゼラニウムの品種の一つ

淡いピンクの可愛い花を咲かすローズゼラニウムは、南アフリカ原産の葉や茎に芳香を持つハーブゼラニウム(センテッドゼラニウム)の代表的な品種です。
観賞のほかに葉や茎葉をハーブとして利用するゼラニウムの仲間です。アロマオイルやハーブティー、ジャム、お菓子に利用するほか、葉を乾燥させポプリとして楽しむことができます。
人間にはバラのような優しい癒しの香りですが、虫にとっては苦手な匂いらしく、虫除けの効果もある便利な花です。

■花期は3~7月
ローズゼラニウムの花期は3月~7月、春から夏にかける季節です。茎の上部の葉のつけ根に花序を出して3cmくらいの小さな淡いピンクの花を咲かせます。花弁は上側に少し大きめの2枚の花弁と、下側に少し小さめの3枚の花弁を持っています。
草丈は30~100cm。霜に注意すれば、戸外でも冬越しして株を増やすことができます。

ハーブゼラニウムの種類

ハーブゼラニウムは、どの種類も花には匂いはなく葉や茎に芳香があります。
ローズゼラニウムをはじめ、柑橘系のフルーツの香りがする種類、ペパーミントのような香りのする種類、スパイシーな香りのものなど色々な芳香を放つたくさんの種類があります。そしてそれぞれ花の色や草丈、葉の大きさなどが違います。花期はどの種類もほとんど同じ春から夏の季節に花を咲かせます。

■アップルゼラニウム
小さな白い花を咲かせ、葉茎にリンゴのような甘い香りがあります。横に広がって生長するので、ハンキングバスケットにおすすめ。耐寒性があるので育てやすいです。

■レモンゼラニウム
薄いピンクの花を咲かせます。花より小さい葉は1cmくらいの大きさです。小さいけれどレモンの強い香りがします。草丈は60cmくらいで直立性の種類です。こちらも耐寒性が高く育てやすいです。ローゼラニウムやアップルゼラニウムと同様に女性から好まれる香りを放つハーブゼラニウムとして人気です。

■ペパーミントゼラニウム
紫色の模様の入った白い小さい花を咲かせます。葉は大きく、葉や茎は軟毛や腺毛に覆われておりペパーミントの香りがします。葉は料理の香り付けやハーブティーに利用されます。園芸品種には葉の真ん中に茶色の斑のあるチョコレートミントゼラニウムなどという面白い種類もあります。

ローズゼラニウムの育て方

ローズゼラニウムは比較的耐寒性が高く乾燥にも強いの、育て方に手間はかからず、忙しい方でも上手に育てて楽しむことができます。人には心地よい香りでも虫には苦手な芳香を放つので、害虫の心配もありません。
種から育てることもできますが、一般的には苗から育て、挿し木で増やしていきます。苗の植え付けや鉢の植え替えの季節は春と秋、4~5月、9~10月が最適の季節です。挿し木も同様です。

挿し木をする場合は丈夫そうな茎を10cmくらいの長さでカットし、下に付いている葉をとります。ほかの植物では挿し木する場合、切った茎や枝を少しの間水に挿して水揚げしてから土に挿しますが、ローズゼラニウムの茎葉に水分が多いので水揚げの必要はありません。水揚げの代わりに一旦日陰で乾かしてから挿すと、発根しやすくなります。

■生長に最適の環境は基本的にはほかの草花と同じ!
一般的に草花を上手に育てる環境は、日当たりがよく風通しがよい環境で、水はけのいい場所で育てるのが最適ですが、これは基本的にはローズゼラニウムも同様です。見た目は可愛い花を咲かせて繊細そうに見えますが、耐寒性もほどほどに高く、乾燥に強い花なのでそれほど神経質になる必要はありません。ただ高温過湿には弱いため、根腐れしないように梅雨の時期は、鉢植えなら雨にあたらないに軒下に鉢を移動させて管理することをおすすめします。

■鉢植えの用土は市販の草花用培養土が便利!
ローズゼラニウムは鉢植えの用土や土壌を特別選びませんが、鉢植えの用土なら市販の草花用培養土を使用するのが無難です。赤玉小粒を使う場合は水はけをよくするために腐葉土を7:3くらいに配合した用土を使いましょう。地植えの場合も土壌に迷うことはありませんが、あえて言えばアルカリ性土壌を好むので、苦灰石灰を定植する土壌に撒いて耕しておくとよいでしょう。

また植え付けの用土や土壌には最初に元肥として緩効性化成肥料を混ぜておけば安心です。市販の草花用培養土にはすでに元肥が入っているので単品で使うので構いません。追肥は春と秋、そして植え替えの時に緩効性化成肥料を追肥します。追肥はすればなおよいという程度で、こだわりはありません。ただその年の気候によって、葉の状態が悪かったり、花の咲き方が少ない場合は追肥して様子を見ましょう。

■水のやりすぎには要注意!
過湿を防ぐために、ローズゼラニウムは乾燥気味に育てます。地植えのものは自然の降雨に任せるだけで、水やりはほとんど必要ありません。鉢植えのものも用土の表面がカラカラに枯れるくらいになったら、たっぷり水を施してください。水を控えすぎると葉が縮んだり、花が咲かなくなってしまうことがあるので、様子を見ながら水を与えます。冬は生育が止まるので乾いたら施す程度で大丈夫です。

■切り戻しして上手に夏越ししよう!
ローズゼラニウムは夏越しすると、翌年は株も大きくなり、さらに挿し木でどんどん増える丈夫な花です。ただ高温過湿は苦手で、蒸れると枯れやすくなり、夏越しも難しくなります。花が咲き終え一段落したら、草丈を1/2の高さに切り戻すことで風通しがよくなり、蒸れを防ぐことができます。水の与えすぎに注意し、風通しをよくすると上手に夏越しができます。

■冬越しは霜に注意せよ!
ほかの植物に比べると、耐寒性の高いローズゼラニウム。関東以南の暖地であるなら、戸外で管理するのでも問題ありません。寒冷地など霜が降りるほど気温が低くなるような場所では、鉢植えのものは軒下や玄関先に移動させたり、地植えのものも根元に藁をひくなど防寒対策が必要です。霜は根を凍らせ枯れてしまう原因になるので、霜に注意して上手に冬越ししましょう。

ローズゼラニウムの花言葉

バラの優しい香りを持ち合わせているローズゼラニウム。その香りはハーブゼラニウムの中でも女性から人気です。
ピンクの可愛い小花を咲かすローズゼラニウムは「恋煩い」「真実の愛情」「決心」「思いがけない出会い」「選択」などという花言葉を持ち合わせています。その由来ははっきり解明されていませんが、葉に触るとバラのような優しく華やかな香りがすることから「恋煩い」「思いがけない出会い」という言葉を持っているのではないかという説があります。

丈夫なローズゼラニウムは挿し木でどんどん増える丈夫な花。葉はハーブとして活用でき虫除けにもなるので、株分けしてプレゼントにしても喜ばれるお花です。花言葉を知り目に見えないメッセージを花に託して贈る花は、ちょっと粋なプレゼントになります。

ローズゼラニウムを育ててみよう

葉を乾燥させるとバラの香りのポプリにもなるローズゼラニウムは、ハーブゼラニウムの中でも人気の種類です。
育て方では管理の簡単な育てやすい花です。管理に手間がかからないので、忙しい方も鉢植えや庭に植えて楽しむことができるおすすめのローズゼラニウム!ぜひ育ててみてください。

監修:Toshie.s
植物の成長はあわただしい毎日を癒してくれます。
ビオラが店頭に並び始める時期になると、毎年購入して寄せ植えを作っていたけれど、ある年から種を採り春に種まきして増やし続け、今では自宅で育ったビオラでクリスマスの寄せ植えを作成。
種から育てた花々に植物の生命力を実感し、それが自分のパワーになっている今日この頃です。夏野菜のキュウリやトマト、冬は白菜、園芸って楽しいですよ。近年人気の多肉植物の不思議な成長にはあっぱれです。そんな園芸の楽しさを皆さんにお伝えできれば幸いです。

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