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知能は5歳児に匹敵!ヨウムは人生のパートナーになれるコンパニオンバード

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ヨウムは、オウム目インコ科の中型から大型サイズの鳥類です。
原産地はアフリカで、現在でも東部〜中央部〜西部にかけて、野生のヨウムが生息しています。全身グレーの羽毛で包まれていて、黒い風切羽と赤い尾羽が特徴的。
古代エジプトや古代ギリシャで飼われていたと考えられており、ペットとして実に古い歴史があります。

人間の言葉を丁寧に発音できる能力を持っており、知能の高さは5歳児に匹敵すると言われるほど優秀。
その優れた発音能力と知能を生かし、人間と言葉でコミュニケーションを行う個体が存在するほどです。
寿命が長く社会性が高いコンパニオンバードなので「一生のパートナーにしたい」と憧れる愛鳥家が増えています。
優れた知性と高い社会性を持つヨウムの魅力と、育て方のポイントについてご紹介します。

ヨウムの特徴と性格



◇丈夫で長生き!鳴き声が小さく飼いやすい

ヨウムの体は豊かなグレーの羽毛に包まれており、風切羽の黒と尾羽の赤がアクセントカラーになっています。
成鳥は基本的に丈夫な体質で非常に長生き。50年前後は生きるコンパニオンバードです。
ヨウムは、人生を共にするパートナーとして、真剣に考えた上で迎えるべきペット。シニア世代になってから迎える場合は、万が一のときに里親になってくれる人を決めておく必要があります。

ヨウムは鳴き声が小さく、大きめの鳥類によくある雄叫びを上げることはありません。
専用ケージを設置できるスペースがあり日光浴が可能ならば、一戸建てだけでなく、マンションなどの集合住宅でも育てることが可能です。
いずれの場合も、1日1〜2時間程度の放鳥で、運動不足やストレスを解消させられる環境づくりが必要になります。
体の大きさは、体長約33cm・体重400g程度。飼育下での平均寿命は40年〜60年くらいと長寿です。

◇人懐こくて穏やかな大人しい性格!知性的で社交性が高い

ヨウムはとても人に懐きやすく、穏やかで大人しい性格のコンパニオンバードです。
高い知能と社会性を兼ね備えており、人間の言葉をとても上手に喋ります。
インコ類はオスの方が喋るコンパニオンバードが多いのですが、ヨウムはオスもメスもお喋りが上手です。
人間の言葉に近いナチュラルな発声や、家電製品などの電子音まで真似るなど、お喋りは鳥類の中でNo.1の実力派。愛情をかけて育てれば、覚える単語がどんどん増えていきます。

ヨウムは5歳児に匹敵するという知能を持つと言われるくらい賢いインコです。
鳥が喋ることに対して「おうむ返し」という表現が使われますが、ヨウムの場合は意味を理解する個体も多く存在します。
人と親密にコミュニケーションしながら相手の様子を観察し、相手の言葉に適した言葉を返す能力もあるというのですから驚きです。
毎日言葉を使った訓練を楽しく続けていけば、言葉で意思疎通ができるペットに育てるのも夢ではありません。世界的に有名な天才ヨウムのアレックス君は、足し算とゼロの概念まで理解したそうです。

ヨウムをペットとして育てるには?

◇迎える前にヨウムの将来をきちんと決める

ヨウムは40歳〜60歳が平均寿命のコンパニオンバード。
生涯のパートナーとして迎えるくらいの覚悟が必要です。
大人になってから迎えるケースがほとんどなので、次の世代まで引き継げるかまで考えなければなりません。
飼い主の子供や孫まで、2世代以上で育てるのが望ましいペットです。
人間の子供を育てる期間よりはるかに長く、人生を共に生きる大きな存在になるということを心にとめておきましょう。

◇専用ケージと必要な設備を整える

ヨウムを育てるには、大型インコ(オウム)専用ケージを用意します。
体長の1.5倍〜2倍くらいの大きさで、羽を広げてもゆとりのある飼育空間が理想的です。ケージ内を自由に歩き回れるようにしてあげましょう。
中には、止まり木・エサ入れ・水入れ・おもちゃを設置し、20度〜28度くらいの室温に保ちます。餌入れは副食用を含めて数種類そろえてください。
ヨウムは知能がとても高い鳥類なので、頭を使って楽しめるフォージングトイ(知育おもちゃ)を与えるのがおすすめです。かじってストレス発散できる鳥用おもちゃも喜びます。

野生のヨウムは、種子類やフルーツを好んで食べます。
家庭でペットとして育てる場合は、栄養バランスの良いヨウム専用ペレットを主食として与えます。でも、ヨウムはグルメなのでペレットだけでは食べる楽しみが得られません。
副食として、大型鳥用のシードやフルーツを与えましょう。大好物なので喜びますが、食べ過ぎると太りやすいので適量を見極めていきます。

◇適度な日光浴と放鳥で心身の健康を維持

健康的な体を維持するためには、適度な日光浴と放鳥が欠かせません。
日光浴は、できれば毎日が理想的です。
気候的に難しい時期は、1週間に数日でも良いでしょう。放鳥は、毎日1時間〜2時間程度を目安に行います。
放鳥タイムは、ヨウムとの距離が縮まる絶好のコミュニケーションチャンス!人間の言葉や動作などを近くで観察することができるので、賢いヨウムにとっても楽しいひとときになります
。ストレス発散や肥満予防効果も高いので、飼い主や家族が協力して放鳥させてあげましょう。



ヨウムは、コミュニケーション能力が高く知性的な素晴らしいコンパニオンバードです。
寿命が長いので、人生のパートナーとして共に生きる喜びや楽しみも積み重ねていくことができます。
家族の一員として長い時間を共有できるヨウムを、あなたの家庭に迎えてみませんか?

監修:ソラノアンジュ
愛するペットと暮らす充実した幸せな人生。その素晴らしさをたくさんの人に伝えたくて、ペットライターの道を選びました。
長年の執筆経験で得た情報を元に、あなたの可愛いパートナーを探すお手伝いができれば幸いです。
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