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小さくても愛らしさ満点!ゴールデンハムスターはペット初心者にもおすすめ

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ゴールデンハムスターは、シリア北部のアレッポ市で発見された齧歯類で、別名シリアンハムスターと呼ばれている小動物です。
手の平サイズの小さな体に愛らしさ満点の仕草がキュートで、200年ほど前からペットとして飼われるようになりました。ハムスターの中で最もポピュラーな種類で育てやすく、初めてペットを飼う人や子供にも人気があります。
ノーマルは白とオレンジ系ブラウンの毛色ですが、品種改良により様々なカラーバリエーションが誕生しました。人慣れしやすく温厚な性格で、飼育環境さえ整えればあまり手間をかけず健康的に育てていくことができます。
小動物ペットの中で圧倒的な人気を誇るゴールデンハムスターの魅力と、育て方のポイントについてご紹介します。

ゴールデンハムスターの特徴と性質

◇ハムスターの中では大きめ!夜行性で繁殖力が強い

ゴールデンハムスターは手の平に乗るほど小さくて可愛いですが、ハムスター類の中では大きめの種類です。
動作がゆったりしていて扱いやすいので、初めてペットを飼う人にも向いています。ハムスターは夜行性なので、日中のほとんどを寝て過ごします。活動を開始するのは18時以降なので、帰宅した後の落ち着いた時間帯から世話や遊び相手をしてあげるだけで育てることが可能です。朝から夕方まで忙しい人にもおすすめの癒し系ペットと言えます。

ゴールデンハムスターの繁殖力は非常に強く、オスとメスのペアで飼育すると驚異的な速度で増えてしまいます。
縄張り意識が強いため、同性で多頭飼いするのもおすすめできません。ゴールデンハムスターを一般的なペットとして育てる場合は、単独飼育が原則です。どうしても多頭飼いしたい場合は、飼育ケースを頭数分用意し、散歩時間をきちんと分けましょう。体の大きさは、体長15cm〜20cm・標準体重85g〜150g程度。平均寿命は2〜3年くらいです。

◇ゆったりした仕草と人懐こい性質で愛らしさ抜群

ゴールデンハムスターの魅力は、ゆったりした癒される仕草や人懐こさです。
とても温厚で頭も良いので、むやみに噛みつくといった問題行動を起こすことは少ないとされています。警戒心はありますが、怖くても嫌でも攻撃することは少なく、じっと我慢する健気な心の持ち主です。迎えた直後は警戒していて飼い主に恐怖心を抱く個体が多いですが、慣れて安心すると体や手の平に乗ってくるようになります。
犬や猫のように甘えているわけではないのですが、つぶらな瞳で見つめてエサやオヤツを要求する仕草は愛らしさ満点。部屋の中をお散歩パトロールする姿もユニークで癒されます。

大きめケージでゆったり飼育!慣れさせるコツは?



◇大きめサイズのケージに必要な設備を整えよう

ゴールデンハムスターには、ゆったり育てられる大きめのケージを用意しましょう。
小型ハムスター用のサイズでは窮屈なので、余裕をもって生活できる飼育ケージがおすすめ。底60cm×45cm・高さ30cmくらいが理想的なサイズです。底の広さや高さが少々異なっても育てられますので、おおよその目安にしてください。

床材は、体にやさしく口に入れても安全な広葉樹チップがおすすめです。
小動物用ケージの敷材では針葉樹チップの方が安価ですが、アレルギーを発症する可能性が高くなると言われています。ゴールデンハムスターの一生は数年ほどと短いので、アレルギーを起こしづらい床材で住みやすい環境を作ってあげましょう。

他に必要な設備は、巣箱・餌入れ・給水ボトル・トイレ・回し車など。室温が20度を下回る場合はヒーターも必須です。これらのアイテムはゴールデンハムスターが生きるために大切なものなので、全て設置してあげてください。レイアウトは、ゴールデンハムスターを迎えたペットショップで教えてもらいましょう。非常に人気が高い小動物ペットなので、飼育本を手に入れて参考にするのもおすすめです。

◇餌と水の与え方とケージの掃除方法

ゴールデンハムスターは夜行性なので、ケージ内の掃除や餌の補充は夕方以降に1回で十分です。
頻繁にケージ内を整理するとストレスがたまるので気を付けましょう。餌はハムスター用ペレットをメインに、種子類・野菜・果物などのオヤツを与えます。飲み水は、置き水より給水ボトルを利用する方が清潔でおすすめです。

ケージ内は、フンや尿が付いている床材を新しいものに取り換え、週1回を目安に全部交換すると清潔に保つことができます。
月に1回程度ケージ内をしっかり掃除する必要があるので、床材の一部と一緒に別のキャリーやプラケースへ移動させるのがおすすめ。自分の匂いが付いたものが近くにある方が、安心感を与えます。ケージ内のアイテムが汚れているときは、中性洗剤で丁寧に洗浄し乾かした後に再設置してください。



◇人懐こい子に育てるコツは?

ゴールデンハムスターは温厚で人懐こい性質ですが、迎えて間もない頃は飼い主を怖がります。
1週間くらいは最低限のお世話程度にとどめ、徐々に慣らしていきましょう。特に、日中は寝ている時間帯なので、そっとしておいてあげてください。
最初は軽い声かけから少しずつスタート。とても賢い小動物なので、自分に危害を加えないことを認識するようになります。ケージ越しに見てくれるようになったら「おはよう」「可愛いね」など、やさしく声をかけてあげてください。

声をかけた後に逃げたり隠れたりしなくなったら、飼い主の匂いを覚えさせていきます。
好物のオヤツを手の平に乗せ、ゆっくりとケージに入れてください。でも、最初のスキンシップはここまで。無理に手の平に乗せようとすると嫌われるので気を付けましょう。手の平から美味しいオヤツが貰えることを覚えてくれたら、早ければ2週間くらいで懐いてくれるようになります。

少しずつ慣れてきたら、ケージから出たがっているときがコミュニケーションするチャンス。ゆっくり手を差し伸べてみてください。
逃げてしまったら次の機会を待ちます。あくまでも、ゆったり無理なく続けることが人懐こい子に育てるコツです。飼い主のことを「安心できる相手」だと認めると、室内のお散歩中にも体に上ってくるようになります。ここまで慣れると愛くるしさ満点なので、じっくり挑戦してみてください。

ゴールデンハムスターは仕草が可愛くて賢く、飼育方法も簡単な小動物です。ハムスターの中でも人慣れしやすいので、初めてペットとして飼ってみたい人にもおすすめです。小さくて愛くるしいゴールデンハムスターを迎えて、夜のひとときを一緒に過ごしてみませんか?

監修:ソラノアンジュ
愛するペットと暮らす充実した幸せな人生。その素晴らしさをたくさんの人に伝えたくて、ペットライターの道を選びました。
長年の執筆経験で得た情報を元に、あなたの可愛いパートナーを探すお手伝いができれば幸いです。
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