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未完といわれたサグラダファミリアが2026年完成って本当?

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サグラダファミリアの歴史

スペインで最も有名な観光スポットの一つであるサグラダファミリア。19世紀の天才建築家アントニオガウディが後半生を捧げた高さ170 mにも及ぶ世界最大級の大聖堂だ。サグラダファミリア(Sagrada Familia)とはスペイン語で「聖家族」という意味である。
聖家族とは、イエス・キリスト、聖母マリア、養父ヨセフのことで、教会建築そのものが聖書の内容を表現するように構想されている。この壮大な建設プロジェクトは完成までに長い年月を要し、1882年の着工からすでに140年以上の月日が経過した。
ガウディの没後100年である2026年の完成を目指して、今もなおバルセロナにて建設が進められている。

なぜ完成まこれほど長い年月がかかる?

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サグラダファミリアの建設が長期化した理由として、ガウディの死去、戦争や資金不足の問題が挙げられる。ガウディはプロジェクトに携わってからわずか12年後に市電に轢かれて事故死した。さらに不幸なことに、彼が書き残した設計図やスケッチなど多くがスペイン内戦により焼失した。これにより、後代の建築家は残った模型写真から復元、推測、解析しながら工事を進める必要があった。また、建設費は信者からの寄付や入場料でまかなっていたため、資金難の影響で工事がたびたび中断された。

前述したような理由からサグラダファミリアの建築には多大な時間を要した。現在では、コンピュター・3Dプリンターなど最新技術のおかげで、建設スピードが大幅に早まっている。

新型コロナウィルスの影響で完成が延期

建設現場を担当するグループの代表であるEsteve Campsは、「パンデミックの影響により、計画していた建設スケジュールを再考せざるを得なくなった。これは、2026年の建設完了は不可能であることを示している。」と述べた。延期について、新型コロナウイルスの感染拡大による工事中断や、観光収入の激減で建設費調達に支障が出ていることを理由として挙げた。

以前は、スペインで観光客が最も多い都市として知られていたバルセロナ。2023年現在は、新型コロナウィルスの観光制限が緩和され、コロナ前の活気を取り戻しつつある。建設費の多くは観光客の見学料で賄われているため、コロナが落ち着けば新たな完成時期が発表されそうだ。

サグラダファミリアの見所

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2021年12月8日に聖母マリアの塔が新たに完成した。現存する塔の中では一番高く、頂点には約5.5 トンの巨大な星が設置されている。

この他に、日本人彫刻家である外尾悦郎が手がけた愛徳の門や生誕のファサードの精巧で美しい彫刻も必見である。
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