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タイ伝統工芸、フルーツやソープカービングの美しさと技術

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果物や野菜、石けんにナイフ1本で美しい模様を彫る伝統工芸、タイカービング。
今回はタイで行われるフルーツやソープのカービングについて調べてみました。

タイのフルーツカービングとは

フルーツカービングとは、ナイフを使ってフルーツに草花などの模様を彫ることです。
野菜の場合は、ベジタブル・カービングといいます。タイ料理のレストランで、料理に付け合わせられた飾り切りの野菜を見たことがある人もいるでしょう。
これはベジタブルカービングの一例です。大きいものになるとパパイヤやスイカが使われ、花や鳥などの装飾的な彫刻が施されます。
ホテルやパーティー会場に飾られることも多く、タイの宮廷料理にも欠かせません。タイのカービングは食卓に彩りを添えるとともに、お客様をもてなす意味合いも持っています。

ソープカービングは、このフルーツカービングの技術を応用し発展しました。
フルーツや野菜の代わりに、ナイフで石けんに模様を彫ります。果物や野菜のように傷むことがないので、インテリアにしたり贈り物にしたりもできます。

フルーツカービングの歴史

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フルーツカービングの起源は約700年前のアユタヤ時代、またはスコータイ時代に遡ります。ある伝説によると、毎年11月に開催されるロイクラトン祭りの灯籠流しで、王のために、宮中の侍女の一人が果物に花の模様を彫ってランタンを飾りました。それを見た王は大層喜び、その後、宮中の女性はカービングの技術を身につけるようになったといいます。現在では多くの人がカービングを行い、小学校ではカービングの授業もあるそうです。

タイカービングを行うには

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カービングに使う道具は、鉛筆ほどの細いナイフだけですが、ナイフの刃と柄の長さ、その形状には多くの種類があります。
切る・剥く・削るなどの用途や、使う素材・彫り込む模様などに合わせ、ナイフを選びます。
初心者に精緻な模様を彫るのは難しいかもしれませんが、飾り切りの延長のようなものもあるので、カービング自体は取り組みやすいものといえるでしょう。
多くは皮に細工するため、フルーツや野菜の中身は食べられ、無駄にはなりません。

まとめ

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タイの宮中で始まった伝統工芸のタイカービング。初心者用のナイフがひとつあれば、スーパーで売られているフルーツや、余った石鹸を使って楽しむことができます。
カービングに興味のある人は、気軽に始めてみてはいかがでしょうか。
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