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ヘナタトゥーの発祥はどこ?消えるタトゥーを楽しもう

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近年、ファッションやアートに関心のある層を中心に注目を集める「ヘナタトゥー」をご存知ですか。針を使わずに植物由来の染料で肌に模様を描く"消えるタトゥー"であり、タトゥーをより自由な発想で楽しむカルチャーとして日本でも広がりを見せています。

この記事では、ヘナタトゥーの基本から5000年以上の長い歴史、初心者が施術を受ける際の注意点まで、詳しく紹介します。

ヘナタトゥーとは?体に負担の少ない原料「ヘナ」

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ヘナタトゥーとは、消えるフェイクタトゥー(ボディペイント)の一種で、ミソハギ科のヘナという植物を原料とすることから、その名が付けられました。
インドでは「メヘンディ」とも呼ばれ、ヒンディ語で「ヘナでデザインを描く」という意味があります。
ヘナの葉の粉末と水分で作ったペーストを、ケーキのデコレーションに使うようなチューブ「ヘナコーン」で肌に描いていきます。

ヘナに含まれる赤色色素のローソンが肌のタンパク質に絡みつくことで、赤褐色や茶色の模様が定着するのです。
肌は約2週間でターンオーバーするため、個人差はありますが約1週間から1ヶ月かけて自然にタトゥーが薄れていきます。
天然成分を使用していることから比較的安全性が高く、古くから肌装飾の1つとして親しまれてきました。

発祥はどこ?ヘナタトゥーのルーツに迫る

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実は、ヘナタトゥーの起源は特定されていません。それは、インド、アフリカ、エジプト、さらに中東といった広範囲の地域で、5000年以上も前から使用されていたためです。
ヘナタトゥーかは不明ですが、古代エジプトの壁画の人々の肌にはタトゥーのような模様が見られます。タトゥー以外では、ヘナはミイラの防腐処理に使われたり、古代エジプトの医学書「エーベルス・パピルス」で白癬病の治療方法として紹介されたりするなど、古代エジプトの生活において非常に重要なものでした。

そして、現在のヘナタトゥーの中心地・インドでは、ムガル帝国時代(1500年代頃)からヘナが重宝されていたという説があり、幸運や魔除けの象徴として、結婚式や祭り、宗教行事には欠かせない文化として今日まで受け継がれています。
現在では、その美しいデザインからファッションアイテムとしても人気を集めているのです。

ヘナタトゥーの疑問を解決!肌は痛くなる?ジャグアタトゥーとの違いは?

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ヘナタトゥーは肌の上に塗るだけで針を使うことはないため、施術自体での痛みは伴いません。
アレルギーや炎症に関しても、原材料となるヘナは一般的にリスクが低い、と言われています。
しかし、中にはヘナでアレルギーを発症する方もいるため、初めて施術する際は使用前にパッチテストを行いましょう。

また、黒色に染められる、通称「ブラックヘナ」と呼ばれる商品は、PPD(パラフェニレンジアミン)という酸化染料が含まれており、通常のヘナタトゥーよりアレルギーリスクが高いため、より注意が必要です。
同じ黒系統のフェイクタトゥーなら「ジャグアタトゥー」という選択肢もあります。ヘナタトゥーのルーツとは異なり、アマゾン部族の文化から広まったもの。こちらもゲニパアメリカーナというフルーツの果汁を原料とした、天然由来のフェイクタトゥーです。

肌を彩る!消える「ヘナタトゥー」でワンランク上のオシャレを

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肌を傷つけずに楽しめる一時的なタトゥーとして、注目を集める「ヘナタトゥー」を紹介しました。
宗教や祭事と結び付きが強く、ヘナタトゥーに使用されるデザインには様々な意味が込められています。例えば、「孔雀」は幸運、「蓮」は再生を象徴するなど、ポジティブな意味を持つモチーフが豊富にあり、願いを込めていれるのも楽しいでしょう。
気になる方は、手の甲や手首のワンポイントから、ヘナタトゥーに挑戦してみてはいかがでしょうか。
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