ピートモスとブルーベリーの関係って？

「ピートモス」は、土壌を酸性に変えてくれる土壌改良材として使われるもので、苔類が堆積し、炭化し固まったものから作られています。そして、それを乾燥し砕いたものが「ピートモス」です。

「ピートモス」と言えば、ブルーベリーと言われるほどに酸性の土が好きなブルーベリーを植える際には必ず準備したいものです。

また、ブルーベリーの種類によっても最適な酸性のPHが「ハイブッシュブルーベリー」はPH4.3～4.8、「ラビットアイブルーベリー」はPH4.5～5.3と「ハイブリッシュブルーベリーの方がより酸性が好きな種類となっています。覚えにくい場合はどちらもPH4.5ほどがいいと覚えておくといいと思います。

PH7が中性ですから、かなり酸性の土壌が好きなのがブルーベリーと言えますよね。ということで「ピートモス」を入れて土壌を酸性に変える必要があるというわけです。

PH計で測りながら「ピートモス」を土に混ぜて土がPH4.5になるように調整するのが理想とも言えます。

また、「ピートモス」は酸性にしてくれる以外にもブルーベリーが夏場でも水が切れないように保水性のある「ピートモス」が大切な役割を果たしていて、とてもいい関係なのです。

「ピートモス」を使う場合にも使い方によって有効な使い方か左右されます。「ピートモス」は乾燥させてある状態のために充分に給水させて使う必要があります。すぐに水に浸して使えるわけでなく、バケツの水に「ピートモス」を入れて、しばらく放置することが重要です。そして、十分水を吸ったものを軽く絞って使います。

また、土との混ぜ方も、ただ置くだけでなく、しっかり土に混ぜ込むことで土を酸性に変えるという効能を発揮することができます。よく混ぜ込み、鹿沼土なども入れ、ブルーベリーが好きなふかふかの土になるように混ぜ込みます。

そして、いよいよブルーベリーを植えるのですが、庭に植える場合は、直径・深さともに50ｃｍ程度の深さの穴を掘りそこに土壌改良した土を入れていきます。ちょっと盛り上がった位に土を入れていくのが理想と言われています。

また鉢植えの場合は、そのまま植えれば大丈夫です。これで「ピートモス」によって酸性に改良されたブルーベリーにいい土ができましたというわけです。

ブルーベリーを植える際には「ピートモス」の配合の割合にも悩みますが、「ピートモス：鹿沼土=1：1」の割合で植える人も多く、酸度未調整の「ピートモス」を土に5割以上配合するのがおすすめとよく言われます。保水性と言う意味でも「ピートモス」を5割以上入れるとブルーベリーには適した土壌になるようです。

鹿沼土は、関東ローム層で噴火した火山灰が風化して採取された軽石なので、排水性・吸水性のバランスがいいと言われていて、こういったそれぞれの土壌改良剤のいい所を組み合わせて「ピートモス：鹿沼土=1：1」などと言った配合はおすすめとされています。

また、こうした配合の割合に悩まなくて済むように「ブルーベリーの土」と呼ばれている物を買う方法もあります。最初からブルーベリーを育てるのにいい配合で専用の土が作られていますのでそのまま使え、あまり土の量もいらない鉢植えにはそのまま入れられるのでとても簡単で便利です。

ハイブッシュ系・ラビットアイ系どちらの系統でも共通して使える「ブルーベリーの土」も売ってありますのでそちらを購入されるのもいいでしょう。これだとPH値も調整してあり、肥料もあらかじめ入っているので何の心配もいらずすぐに植えることができますね。

初めてブルーベリーの鉢栽培をする人のための栽培セットなども売られていて、PH値の酸性度が調整されたブルーベリー用の土に肥料、プランター、そしてブルーベリーが2種類付いています。

ブルーベリーは異なった2種類を一緒に育てないと実がならないので最初からセットになっているのは嬉しいセットです。また、このセットでは、プランターに貯水機能が付いていてブルーベリーで気を付けるべき夏の水切れを予防してくれます。

ブルーベリーの特性を考えられたセットと言えますね。こんなセットなら誰でもすぐに始められます。

「ピートモス」がブルーベリーを育てる土作りに大事な役割を果たすことがよくわかって頂けたと思います。また、それと同時にどれだけ「ピートモス」が活躍してくれるかを考えることも大事なようですね。しっかり配合の割合を考え、「ピートモス」が十分に働けるようしっかり吸水させて、きちんと混ぜて土を改良していくという愛情ある作業が必要となるようです。「ブルーベリー」作りへの愛情を「ピートモス」を上手に使いながら一緒に築いてみませんか。