鉢植えでブルーベリーのかわいい実ができる？育て方は簡単！？

さてブルーベリーを育てるとなるといくつかの特徴的なことがあってそれを知っておくことが必要です。

ブルーベリーを育てているけれども実が付かないという人は1種類のブルーベリーしか育てていないことが多くあります。実はブルーベリーは同じ系統の2種類のブルーベリーを育てることで実をならすことができるという特徴があるのを知っていますか？

ブルーベリーには「ラビットアイ系」と「ハイブッシュ系」の2系統があってそれぞれに同じ品種で2種類ずつのブルーベリーを育てないと実がなりにくいので注意が必要です。

それは1本の木では受粉が上手くいかないからということからです。「ラビットアイ系」の場合は特にそう言え1種類では受粉しません。

「ハイブッシュ系」は「ラビットアイ系」と比べると同一品種でも実はつきますが、沢山の実をならせるためにはやはり2品種以上のブルーベリーの木が必要です。オリーブの木も同じような性格を持っていますが、この点には注意をしましょう。

特徴としてブルーベリーは、受粉が難しいということがあり、最近では世界的にミツバチが減少していて受粉自体もなかなか大変なことがあるようです。そんな際に人の手でブルーベリーに人工授粉させる方法もあります。

ブルーベリーの花は釣鐘状で細くて小さいので人工授させるために細い筆などを使います。それでチョンチョンと受粉作業をお手伝いしてあげます。同系の違う種類のブルーベリーの花粉を細い筆に付けて受粉作業を私達がやってあげます。

それが難しいと思う方は、とにかくミツバチなどの受粉を促すためにブルーベリーの花が咲いたら他の咲いている花もみんな周りに集めて受粉するように工夫するのもいい方法です。鉢植えだからこそできるミツバチを呼び寄せるいい方法ですよね。

「ラビットアイ系」と「ハイブッシュ系」の2系統に大きく分かれるブルーベリーですが、両者は暖地性と寒冷地性とに大きく分かれています。育ちやすい地域が異なり、関東ぐらいまでが「ラビットアイ系」で、東北、北海道となると「ハイブッシュ系」の育ちが良くなります。

基本的にはどちらの系統が育てやすいという基準は気温によって分かれると考えてもらえばいいようです。2系統にどんな種類があるのかをご紹介しますと、

・「ラビットアイ系」(暖地性)
ホームベル、ウッダード、ティーフブルー、ベッキーブルー、クライマックス

・「ハイブッシュ系」(寒冷地性)
ウェイマウス、コリンズ、ブルーレイ、アーリーブルー

といった種類があります。これを見られて同じ系列の中の2種の組み合わせを選んで一緒に育てることが大事です。ただし、鉢植えの場合などに一緒に植えるのではなく、別々に2つの鉢で育てることが大事となります。

また、ブルーベリーを育てる上の大きな特徴としては、ブルーベリーは酸性土壌が好きと言うことです。PHで測ると4.0～5.2位がいいとされ、土壌改良をした上で育てることが大事です。

「ブルーベリー専用の培養土」というものも売ってありますのでそれを買われてもいいですよね。土の配分内容としては「ピートモス4：鹿沼土3：腐葉土3」の割合にしてブルーベリー専用の培養土を作り上げます。

ブルーベリーを鉢植えで育てる際の育て方の特徴をご紹介しましたが、実際に育てるとなるとまずは苗選びが大切です。いいポット苗を選ぶにはやはり根をよく見て購入します。根がびっしりと張っていて根元から太い枝が出ている苗を選ぶことが大事です。11月～3月頃にいい苗を選んで鉢植えをしてみませんか。

半日以上日が当たる所に置くのがベストで、また特に「ハイブッシュ系」は乾燥にとても弱いブルーベリーとも言われていて、ブルーベリーの根は浅いので乾燥から守ってやる工夫も必要です。ブルーベリーの鉢の上を乾燥から守るために3～5ｃｍほど腐葉土や落ち葉、ワラなどを敷いて守ってあげるのはおすすめです。

また、「ハイブッシュ系」は土壌中の有機含有率を高くして多量の無調整ピートモス（pH3.8）を入れるといいようです。

こういった最初の工夫を鉢植えにしておけばブルーベリーのかわいい実がなった時の感動が大きいと思います。庭がなくてもぜひ鉢植えでブルーベリーを育ててみませんか。実がなるまでは葉っぱを楽しみ、実がなったらそのかわいさにきっと嬉しくなります。