伝統芸能の種類をご紹介 まつわる行事の在り方を垣間見る!

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日本では数多くの伝統芸能が存在しています。歌舞伎や能、和歌、舞踊など、その在り方はそれぞれ異なり、また、それぞれを催すものとして行事が存在しています。

例えば古都・京都府では、1年を通して様々な行事が行われています。観光客の方に人気のものであったり、地元に方にはおなじみのものであったりと、その在り方はさまざまです。ここでは、そんな伝統芸能の行事の内容などを詳しく紹介していきたいと思います。

日本の伝統芸能、どんなものがあるの?

まずは、日本で「伝統芸能」と呼ばれるものにはどんなものがあるのか、その種類や内容について見ていきましょう。そもそも伝統芸能とは、日本で発展した芸術と技量のことを指し、催事などのほか、大衆の娯楽や教養などで催されたもののことをいいます。

1. 歌に関するもの
まずは、和歌や俳句などの、「歌を詠む」ことに特化した伝統芸能について見ていきましょう。特に和歌の歴史は古いのですが、和歌から派生したものとして長歌や短歌、連歌など、さまざまなかたちのものが芸能として存在しています。

2. 演劇に関するもの
伝統芸能としての演劇に関するものとしては、歌舞伎や人形浄瑠璃、能楽、狂言などが値します。これらは今でも多くの役者たちがその演技を披露してるほど、現代にもなじんでいる伝統芸能でもあります。

3. 音楽に関するもの
雅楽や邦楽、浄瑠璃節、唄などは音楽に関するものに分類されます。多くは舞台の上でその歌を披露する形式がとられています。

4. 舞踊に関わるもの
日本舞踊に分類されるものはすべてこちらです。現在に至るまで、「日本舞踊」といってもさまざまな踊りや流派が存在しています。たとえば大衆に浸透している盆踊りや田楽のほか、神楽などもこちらの日本舞踊に分類されます。

5. 演芸や工芸など
講談や落語に代表される演芸や、陶芸や彫金などの工芸も日本の伝統芸能に分類されます。特に演芸に至ってはその範囲は広く、奇術や花火、曲ゴマなどもこちらに分類されるのです。

6. 芸道に関わるもの
茶道や華道など、芸道に関わるものも日本の伝統芸能のひとつとして換算されます。

このように、6つの分野に分けてもかなりの数の伝統芸能が日本にあることがわかります。これらは実際に、歴史あるものばかりで、古くから先人たちの手によって開発され、普及されてきたものなのです。

日本にあるさまざまな年中行事

日本では、毎年恒例となっている年中行事もいろいろなものがあります。たとえば神社やお寺などで催されているお祭りなどは、その地域にとっての年中行事として人々に親しまれているものが多いかと思います。続いては、そんな年中行事について、日本で催されているものの中でも大規模で代表的なものをいくつか紹介していきましょう。

1. 顔見世

顔見世とは、歌舞伎の世界で行われる年中行事の一つで、11月に行われます。これは1年に1回の歌舞伎役者たちの交代により、新しい役者たちで初めて行われる舞台や興行のことを指します。東京にある歌舞伎座では11月に行われ、その後は地方の巡業のさながら、京都の南座で12月に催されます。歌舞伎の行事の中でも特に重要なものでもあり、徳に京都で行われる顔見世公演は歴史が古いことでも有名です。

2. 三社祭

浅草神社で毎年5月に行われる例祭である三社祭には、毎年多くの方が訪れることでも有名です。名物でもある本社神輿は、お祭りの風物詩でもあります。

続いては、古都・京都で開催される年中行事をいくつか紹介していきましょう。

1.葵祭
葵祭は、京都府で毎年5月15日に開催されるお祭りです。京都市内にある下賀茂神社と上賀茂神社で行われる例祭でもあり、古くは貴族のお祭りとして親しまれてきました。京都三大祭りの一つでもあり、平安後期の装束を来た方々がつくる行列が見どころのお祭りとなっています。

2.白馬の節会
白馬の節会は、古来から受け継がれてきた年中行事のひとつです。1月7日に行われるもので、天皇が豊楽院に出御し、白馬を庭に引き出してから宴を催すといいった趣旨の行事で、京都で神事として行われています。

3. 祇園祭
京都で開催される有名なお祭りでもある祇園祭は、7月1日から一カ月かけて開催される大規模なお祭りです。葵祭と違い、古くは庶民のお祭りとして人々に愛され続けてきました。京都市内の八坂神社で催される祭礼でもある祇園祭は、明治時代に至るまでは御霊会として催されており、無病息災を願うものでした。
また、開催中は、旧家での屏風などの宝物が披露されたり、山鉾巡行としてきれいに飾られた山鉾が京都の街を行き来するため、なんとも目にも麗しいお祭りでもあります。高山祭、秩父夜祭とともに、日本三大美祭のひとつに数えられます。

日本にはさまざまな行事があります

いかがでしたか?日本では、伝統芸能に関する行事のほか、毎年恒例とされる年中行事も多くあります。それぞれ見どころも異なり、違った楽しさがありますので、ぜひ興味のあるものへ足を運んでみてください。

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