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日本三大弁財天の1つ「江島神社」で女神様たちのパワーをいただこう!!

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神奈川県藤沢市にある陸続きになった島・江の島。
古くから観光地として人気がある江ノ島の中に、江島神社があります。 江島神社には海を見守るように、3姉妹の女神様が祀られています。 その歴史は古く、たくさんの名僧や武将から信仰を集めてきました。 今回は日本を代表する観光地・江の島に鎮座するこの3柱の女神様や歴史、名所をご紹介します!

3姉妹の女神様は、なぜ江ノ島に?

江島神社のご祭神は、多紀理比賣命・市寸島比賣命・田寸津比賣命です。 島内にある奥津宮には多紀理比賣命、中津宮には市寸島比賣命、辺津宮には田寸津比賣命が鎮座しています。

日本最古の歴史書・古事記や日本書紀では生まれた順番は違うものの、3姉妹だと伝えられています。 3姉妹の女神たちは、日本の最高神・天照大御神とその弟神・須佐之男命が誓約した時に生まれました。 神話の中で須佐之男命は父から神々のいる世界を追い出され、死者の国にいる母に会いに行こうと思い立ちます。 その前に姉の天照大御神に挨拶に行こうと訪ねました。

ところが、暴れん坊で父も手を焼いていた須佐之男命が来たと知った天照大御神は、自分がいる場所を奪われると思い、武装して立ちはだかったのです。 ただ挨拶しにきただけの須佐之男命は、姉に突き放されショック! 身の潔白を証明するために、誓約と呼ばれる占いをするように持ちかけたのです。 天照大御神は須佐之男命の剣を、須佐之男命は天照大御神の勾玉をそれぞれ噛み砕き、互いに息を吹きかけました。 すると、天照大御神から3柱の女神が生まれ、須佐之男命から5柱の男神が生まれました。 須佐之男命は「俺の心がキレイだから、俺の剣から女神が生まれたんだ!」と、誓約の勝利を宣言したのでした。

さて、この3姉妹の女神たちはなぜ、江島神社のご祭神になったのでしょうか。
それは欽明天皇13年(552年)、欽明天皇の勅命により島の洞窟(現在の岩屋)に神様を祀ったのが始まりだと言われています。 古くから『江島明神』と呼ばれ、仏教が伝来すると神仏習合で弁財天と同一神と崇められるようになりました。 そして、江の島は古くから修行の場所として、役小角から弘法大師、日蓮などたくさんの名僧たちが訪れました。 寿永元年(1182年)には、源頼朝の命により真言宗の僧侶・文覚が弁財天を勧請しました。 頼朝自身も江の島の岩屋(御窟)に参籠して、奥州の藤原秀衡調伏祈願を行ったことがあり、その後に鳥居と八臂弁財天を奉納しました。 以降、江の島の弁財天は歴代の鎌倉幕府将軍や執権、武家などから勝運守護の神様として広く信仰を集めました。 江戸時代に入り、太平の世になると、次第に江島神社は『芸能の神様』『福徳財宝の神様』として信仰されるようになりました。 明治初年(1868年)の神仏分離により仏式を全廃しましたが、現在でも江島神社は『芸事上達の神様』として、また『水の神様』『海の神様』『幸福財宝の神様』として、地元の人のみならずたくさんの人々から信仰を集めています。

そして、安芸の宮島(広島県)・近江の竹生島(滋賀県)とともに『日本三代弁財天』の1つに数えられるようになりました。

弁財天を拝むには『奉安殿』へ!!

先ほどご紹介した弁財天の像を公開している場所が『奉安殿』です。 奉安殿は辺津宮の左側にあり、八角の形をしたお堂です。 頼朝が奉納した『八臂弁財天』と日本三大弁財天のひとつになっている『妙音弁財天』が安置されています。 『妙音弁財天』は琵琶を抱えた全裸の弁財天で、大変珍しい姿です。 ぜひ、美しい姿を生で見てみてくださいね!

拝観時間:午前8時30分~午後4時30分
拝観料:大人150円 中高生100円 小人50円(25名から団体割引あり)

銭洗白龍王が見守る銭洗い池で、大金持ちに!?

江島神社には、龍に関する場所がたくさんあります。 伝説によると、鎌倉には悪さばかりして人々を困らせる5つの頭を持った龍がいました。 そこに天女が降り立ち、出現したのが江の島と言われています。 そして、龍は天女に一目惚れ。妻になってほしいとお願いをしますが、悪さばかりする龍に天女は「悪さばかりしている自分の身を振り返りなさい!」と諭しました。 それから龍は改心し、人々とために尽くしました。 ところが、次第に体は衰え、龍は山に姿を変えて江の島を見守るようになりました。それが江の島の対岸にある龍口山です。 龍神と江の島は切っても切れない関係なのですね。

そして、江島神社の境内には龍宮城を模した『瑞心門』や、奥津宮の隣にある『龍宮』があります。 特に有名なのが、辺津宮の向かい側にある『銭洗白龍王』です。
池にいる白い龍がお出迎えしてくれます。 『銭洗』の通り、この池の霊水で心とお金を洗ってお参りするのです。お金を洗う用にざるも置かれています。 また、白龍王の前にはお賽銭箱があり、誰が始めたのかは分かりませんが、参拝者の方々はお金を投げてお参りしています。

不浄の心を洗い流し、金運アップを祈願しましょう!

いかがでしたか?
江島神社は1000年以上前からたくさんの人々の信仰を集めた神社です。 武将はもとより、漁師さんや芸能関係者も多く訪れ、その賑わいは現在でも続いています。 そして、江の島は海の眺めが最高で、海の幸も豊富です。 一生に一度は訪れたい日本を代表する観光地なのです!

ぜひ、江の島へ遊びに行ってくださいね。

■所在地
〒251ー0036
神奈川県藤沢市江の島2ー3ー8
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