同床異夢
関連キーワード
仲良く見えて、裏では別の思惑があること。
もともとは同じ布団に寝ていても、同じ夢は見ることはできないという意味からです。
もともとは同じ布団に寝ていても、同じ夢は見ることはできないという意味からです。
由来
訓読すれば「床を同じうして夢を異にす」となります。同じベッドに寝ていながら違う夢を見ているということです。「同床各夢」ということもあります。
用例から言えば「各夢」の方が古く、12世紀に南宋の陳亮の書簡文に「同床各夢をなす」という表現が見られ、少し時代が下って清の銭謙益の詩に「同床異夢各知らず」とあります。
原文は、「同床各做梦 周公且不能学得 何必 到孔明哉」で、意味は「同じ床に寝て各々で別の夢を見るなら、周公且だろうと相手を理解はできないし、諸葛孔明を持ち出すまでもない」となります。
用例から言えば「各夢」の方が古く、12世紀に南宋の陳亮の書簡文に「同床各夢をなす」という表現が見られ、少し時代が下って清の銭謙益の詩に「同床異夢各知らず」とあります。
原文は、「同床各做梦 周公且不能学得 何必 到孔明哉」で、意味は「同じ床に寝て各々で別の夢を見るなら、周公且だろうと相手を理解はできないし、諸葛孔明を持ち出すまでもない」となります。
意味合い
協力して一つの仕事をしていても、内心はそれぞれ別のことを考えている。そういうことは特に珍しいわけではありません。時には違う夢どころか、その仲間を陥れてやろうとひそかにたくらんでいることもあるかもしれません。
同じような否定的な意味で取ると、同じ会社で働いていてもみんなの目的や目標がバラバラという状態です。
ただし、肯定的にとる場合もあります。たとえば山に登る一団のメンバーがそれぞれ思っていることは違うかもしれません。ある人は自分の力試しかもしれません。またある人は山にロマンを追い求めて登っているのかもしれません。中には山の景色が好きだから、みんなと共に山を登るという行為自体が目的なのかもしれません。このように思いが違っていることは決して悪いことではないのです。
同じような否定的な意味で取ると、同じ会社で働いていてもみんなの目的や目標がバラバラという状態です。
ただし、肯定的にとる場合もあります。たとえば山に登る一団のメンバーがそれぞれ思っていることは違うかもしれません。ある人は自分の力試しかもしれません。またある人は山にロマンを追い求めて登っているのかもしれません。中には山の景色が好きだから、みんなと共に山を登るという行為自体が目的なのかもしれません。このように思いが違っていることは決して悪いことではないのです。
使用法、使用例
この言葉からまず思い浮かぶのは政党の間の連立とか協力ではないでしょうか。仲良く一緒にやっているように見えても、裏では党利党略の駆け引きが渦巻いています。たとえば地方選挙などでは複数政党が同じ候補者を共同推薦ということも少なくないのですが、各党それぞれの思惑や計算があってのことで、まさに同床異夢という言葉がぴったり当てはまります。現実的にはこのように悪い意味合いで使われることの方が多いようです。
また単純に良い意味でも悪い意味でもなく、「人の考えはそれぞれ違っているがそれは当り前だ」という意味合いで使うこともあります。
また単純に良い意味でも悪い意味でもなく、「人の考えはそれぞれ違っているがそれは当り前だ」という意味合いで使うこともあります。
逆の意味のことわざ
「異榻同夢」(いとうどうむ)・・・それぞれ異なる腰掛(イス)に座っているけれでも、同じ夢を見る、というものです。
それぞれが違う環境下に置かれていても思いは一つといったところでしょうか。
それぞれが違う環境下に置かれていても思いは一つといったところでしょうか。