一生懸命の意味・使い方
関連キーワード
意味
何かものごとに全力で取り掛かっている様子。
命がけで熱心に対応すること。
命がけで熱心に対応すること。
由来
もともとは「一所懸命」という言葉でした。この考え方は日本に由来しているものです。
鎌倉時代の武士たちは将軍との間に「御恩と奉公」という結びつきがありました。これは武士たちが何かあった際には幕府のために命がけで働きます。これが奉公です。
そうして働いた成果に応じて新しい土地を将軍からもらったり、先祖代々から受け継がれた土地の所有をはっきりと認められたりしていたのです。これが「御恩」です。
つまり、中世の武士たちは現金や宝物を褒美としてもらっていたのではなく、仲立ちしていたのは「土地」であったのです。武士たちはその土地から得られる収益で生活していたのです。
そのため武士たちは自分の土地を命がけで守りました。土地を失った武士は何の力もないようになってしまうからです。その土地、所領を命がけで守ることから「一所懸命」という言葉ができたのです。
鎌倉時代の武士たちは将軍との間に「御恩と奉公」という結びつきがありました。これは武士たちが何かあった際には幕府のために命がけで働きます。これが奉公です。
そうして働いた成果に応じて新しい土地を将軍からもらったり、先祖代々から受け継がれた土地の所有をはっきりと認められたりしていたのです。これが「御恩」です。
つまり、中世の武士たちは現金や宝物を褒美としてもらっていたのではなく、仲立ちしていたのは「土地」であったのです。武士たちはその土地から得られる収益で生活していたのです。
そのため武士たちは自分の土地を命がけで守りました。土地を失った武士は何の力もないようになってしまうからです。その土地、所領を命がけで守ることから「一所懸命」という言葉ができたのです。
意味の変遷
この一所懸命という言葉がいつのまにか「一生懸命」という言葉に転じていったのです。
一所懸命は「土地を命がけで守る」というもので、一生懸命は「全力で、命をかけて取り組む」というものですので、近い意味ではあります。そうしてできた言葉ですが、いつのまにか「一生懸命」の方が有名になっていき、逆に土地を仲立ちにした主従関係がなくなっていくと「一所懸命」という言葉は使われなくなっていきました。土地は主人から褒美として与えられるものではなくなったのです。
現在では「一生懸命」に取り組むことはほとんどの場合において良い意味で使用されています。このように手を抜かずに熱意を持って取り組む姿勢はビジネス、勉強、スポーツを問わず称賛されています。
一所懸命は「土地を命がけで守る」というもので、一生懸命は「全力で、命をかけて取り組む」というものですので、近い意味ではあります。そうしてできた言葉ですが、いつのまにか「一生懸命」の方が有名になっていき、逆に土地を仲立ちにした主従関係がなくなっていくと「一所懸命」という言葉は使われなくなっていきました。土地は主人から褒美として与えられるものではなくなったのです。
現在では「一生懸命」に取り組むことはほとんどの場合において良い意味で使用されています。このように手を抜かずに熱意を持って取り組む姿勢はビジネス、勉強、スポーツを問わず称賛されています。
さらに派生した言葉
一時期、自分が勤めている会社のために全力を尽くすことを「一社懸命」と言いました。
これはすべてをなげうって会社のために働くことで、自分を犠牲にすることを良しとしたものです。しかし近年はこういった考え方は古いとされることもあり、会社第一優先主義ではなくなってきている風潮があります。
これはすべてをなげうって会社のために働くことで、自分を犠牲にすることを良しとしたものです。しかし近年はこういった考え方は古いとされることもあり、会社第一優先主義ではなくなってきている風潮があります。
似た意味のことわざとの比較
「一意専心」「無我夢中」「一心不乱」などが「熱意を持って全力で取り組む」というところから近い意味であるとされています。
使用法、使用例
「本当に君は自分の趣味に関しては一生懸命取り組むよね」
「いま話しかけないでくれ。ゲームで強敵と戦っているんだ!」
「いま話しかけないでくれ。ゲームで強敵と戦っているんだ!」