慇懃無礼の意味・使い方
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意味
言葉や行動が表面的には丁寧であるが、内心では相手を見下していること。
言葉や行動が丁寧すぎて、それがかえって相手に対して失礼に当たること。
言葉や行動が丁寧すぎて、それがかえって相手に対して失礼に当たること。
由来
「慇懃」という言葉は「丁寧である」「礼儀正しい様子」という意味があります。「無礼」はそのままで「無礼なこと」「礼を欠くこと」という意味です。つまりそれらが組み合わさってできたのが「慇懃無礼」で、「丁寧ではあるが本当は失礼なこと」というものなのです。
これは特に説話などが元になっている言葉ではありません。
これは特に説話などが元になっている言葉ではありません。
実用例が多い熟語である
丁寧なのに失礼に当たるというのは一見不思議なようですが、実際には非常に見る機会が多いものでもあります。
例えば、
「いつも乱暴な言葉遣いの先生が異常なまでに生徒に向かって敬語でしゃべる」
「お店にクレームを伝えたが丁寧な言葉遣いでテンプレートのような返事を返された」
「相手の方が立場が上なのに度を超えた敬語で最初から最後まで話をされた」
「仲が良かったクラスメートが敬語で話をしてきた」
というシチュエーションを考えてみてばわかると思います。
敬語は社会生活を行っていく上では非常に重要なものですが、「二重敬語」や「敬語の使いすぎ」は相手に対して失礼に当たることがあるのです。丁寧に話しかけられているはずなのに何か馬鹿にされたような気分になるということです。
例えば、
「いつも乱暴な言葉遣いの先生が異常なまでに生徒に向かって敬語でしゃべる」
「お店にクレームを伝えたが丁寧な言葉遣いでテンプレートのような返事を返された」
「相手の方が立場が上なのに度を超えた敬語で最初から最後まで話をされた」
「仲が良かったクラスメートが敬語で話をしてきた」
というシチュエーションを考えてみてばわかると思います。
敬語は社会生活を行っていく上では非常に重要なものですが、「二重敬語」や「敬語の使いすぎ」は相手に対して失礼に当たることがあるのです。丁寧に話しかけられているはずなのに何か馬鹿にされたような気分になるということです。
機械的に捉えられることがある
クレーム対応の店員や、近年急激に進化しているAIの会話などもこれに当たるとされています。AIはその場に応じて丁寧な言葉遣いで話しかけてきますが、それがどうしても機械的な棒読みのようになってしまうという課題があります。こちらが感情的になって話しかけても、あちらが無感情に敬語で話すために余計にそう感じてしまうのかもしれません。
「機械だから当然だ」と言われればそれまでですが、この機械的な敬語が慇懃無礼であると捉えられているのです。
これは直接会話しなくてもメールのような文章でも同様です。企業などに対してメールでクレームや質問を送った際に、決まったように敬語で決まり文句が返信されてくることがあります。
文章自体は丁寧なのですが、あの決まり文句の返信を受けて納得したり良い気分になる人はまずいないでしょう。これも慇懃無礼に当たると考えられています。
「機械だから当然だ」と言われればそれまでですが、この機械的な敬語が慇懃無礼であると捉えられているのです。
これは直接会話しなくてもメールのような文章でも同様です。企業などに対してメールでクレームや質問を送った際に、決まったように敬語で決まり文句が返信されてくることがあります。
文章自体は丁寧なのですが、あの決まり文句の返信を受けて納得したり良い気分になる人はまずいないでしょう。これも慇懃無礼に当たると考えられています。
似た意味の熟語との比較
「慇懃尾籠」という言葉があります。「尾籠」とは、「失礼である」「不作法である」という意味であり、慇懃無礼をほぼ同じ意味で使用されています。