種類豊富なフロックスの楽しみ方は？

フロックスは67種類あると言われ、宿根草と言われますが、一年草もあれば多年草もあり様々です。草丈も5cmの岩場に張り付くようなものから1ｍを超える大きなものもあります。
花が美しくまとまってたくさん咲くのが人気となっています。原産地は、北アメリカや北東アジアなどで、育て方も種類によってそれぞれです。
人気の品種は、一年草の「キキョウナデシコ（ドゥラモンディ種）」や多年草の「クサキョウチクトウ」や「オイランソウ（パニクラータ種）」「芝桜（スブラタ種）」などで、おなじみの芝桜もこの種類に入ります。芝桜は宿根草として花も一面にたくさん咲き誇り、かわいらしいので最近では芝桜ガーデンなどが人気ですよね。

種類がたくさんあるだけに栽培環境もそれぞれですので、自分が育てたい環境にあったものを選ぶことができるのも大きな魅力です。
例えば「芝桜（スブラタ種）」の品種は、多年草で草丈が低いためにグランドカバーで最近はよく植えられているのを見かけます。春になると芝桜の名所がよく紹介されていますよね。
「芝桜（スブラタ種）」は、斜面やロックガーデンなどでも育つなどあまり環境を選ばずに丈夫に育つのが魅力のひとつです。乾燥に強く過湿は苦手な品種です。あんな可憐な花なのに丈夫な性質を持っている花です。
ただ日向が好きですので日のよく当たる所で育てるのがコツです。毎年広がっていきますのでいつの間にかたくさん咲くようになり、春の花の時期が楽しみになります。小さく育つ「芝桜（スブラタ種）」や「パニクラータ種」といった種類はよく育ち、株が大きくなるのが特徴です。
乾燥に強い「芝桜（スブラタ種）」に対し、水持ちのよい環境が好きなのが「ツルハナシノブ」などの「ストロニフェラ種」です。常緑のつる性の種類で、横に広がって這うように育っていきます。何株か植える際は間隔を置いて植えるように注意をしましょう。
また、「キキョウナデシコ（ドゥラモンディ種）」は日向に育てるのが良く、厚さや寒さに少し弱い特徴がありますので特に冬は気を付けてあげることが必要です。1年で枯れる1年草のタイプのフロックスとなっています。
これらの性質をよく知ることで自分が育てやすいフロックスを楽しんでみてはいかがでしょうか。花の色も白、赤、ピンク、オレンジ、黄色、紫、青や複色のものとカラフルに楽しむことができますので自分の好きなフロックスを必ず見つけることができそうです。

「クサキョウチクトウ」といった品種もあり、多年草で丈夫ですので植えっぱなしでもよくておすすめです。別名「オイランソウ」とも呼ばれ、草丈は1ｍを超える大きなものになりますので花壇の後ろの方に植えるのに向いています。
真夏の暑い時期にたくさんの花を次々に咲かせ長く楽しむことができるのが特徴です。「オイランソウ」という名前は、おしろいのような香りがすることから由来していると言われています。大きくて花もたくさん咲き豪華ですので夏に色と香りを楽しむ花として植えてみるのにいいでしょう。香りだけでなく華やかさも花魁のように思えるかもしれませんね。
そんな「オイランソウ」の花を楽しむコツは、花が咲き終わったら、切っておくことが大切です。わき芽からまた花がたくさん咲くようになります。多年草ですが、冬に寒くなると地上部は枯れますので枯れてしまったら少しだけ残して切ってあげましょう。
暖かくなって春になったら新しい芽が出てきますのでそれまで切ってあげるのがおすすめです。新しい芽も15cm位に伸びたら一度摘み取ることでたくさんの茎に花もいっぱい咲くようになります。

種類豊富なフロックスでは、春にかわいらしく咲く芝桜のようなものもあれば、真夏に華やかに咲く「クサキョウチクトウ（オイランソウ）」のようなものもあります。
フロックスだけでもいろいろな色や大きさを楽しむことができ、季節を通じていろいろな種類のクロックスで楽しむことが可能です。
また、宿根草で多年草のフロックスを選ぶことでずっと楽しめるようにもなります。それぞれのフロックスの性質をよく理解して、たくさんのフロックスを上手に育ててみるのはいかがでしょうか。
たくさんの花を咲かせ、長く楽しむことができるのがフロックスの魅力です。小さなフロックスと大きなフロックスを植えるなど豊富な魅力を楽しんでみてはいかがでしょうか。