景勝地

幻想的な水のカーテン、鍋ヶ滝

関連キーワード

熊本県最北端の小国町にある鍋ヶ滝は九州随一のパワースポットとして知られています。落差9m、幅20mのこの滝はカーテン状に滴り落ちる水が見どころとなっており多くの観光客が訪れます。

日常生活ではお目にかかることのできない、神秘的な光景が私たちを惹きつけてきます。

もともとは地域の人にしか知られていないマイナーな観光地でしたが、「おーいお茶」や「生茶」のCMのロケ地になったことから知名度を高めました。

名前は知らなくてもその景色を思い出せる方も多いのではないでしょうか。

流れ落ちる滝は二つに分かれており、決して大きな滝とはいえないですが造形の美しさは全国の滝の中でもトップクラスと言えます。

幻想的な水のカーテンは見るものに癒しを与えてくれます。

鍋ヶ滝周辺には観光地が数多くあるので、セットで訪れるとより一層楽しむことができるでしょう。

道の駅小国から車で10分の場所にこの滝はあります。電車からのアクセスはJR豊肥本線阿蘇駅から産交バスで杖立温泉行きに乗り、ゆうステーションで下車後タクシーに乗ります。バスの本数は少ないため、帰りのバスに乗ることができるよう時間には余裕を持って訪れるのが好ましいです。駐車場があり、滝まで遊歩道も整備されていて、杖を持って歩くこともできます。入場料は200円です。遊歩道は滑りやすいので歩くときは注意しましょう。スニーカーなどの歩きやすい靴を履くのがベストです。

交通アクセスは決して良好とはいえませんが、それでも訪れる価値があること間違いなしです。

鍋ヶ滝はゴールデンウィークの期間中はライトアップされ、一年で最も滝が幻想的に映る_時期となります。

虹色に輝く滝の姿はまるで異世界のような雰囲気です。

ライトアップは18:00〜21:00に行われますが、昼間と比べて滝へ向かう道が暗くて見にくくなっているためご注意ください。

滝を間近で観察できる「裏見の滝」

滝の裏側に入ることができるのも鍋ヶ滝の魅力の一つです。裏側に入ることができる滝は全国でも数箇所しかなく、貴重な体験となるでしょう。

滝壺が侵食を受け、横方向の柔らかい地層を削りとってできたのが「裏見」の空間となっています。

滝上部の硬い岩盤や滝の裏の柔らかい地層は現在も侵食作用を繰り返していて、今後も形が変わり続けています。

まるで洞窟のようにえぐられた滝の裏側は、想像してるよりも広く感じられ、滴り落ちる水を最も間近で眺めることができます。

大自然に囲まれた景色と滝の音が奏でるハーモニーは癒しを与えてくれるでしょう。

この「裏見の滝」こそ鍋ヶ滝が絶景として知られる由縁となっています。

滝の内部はひんやりとしているため、夏は避暑に訪れるのがおすすめでしょう。

また秋は紅葉、冬は雪やつららとの共演が楽しめるのも鍋ヶ滝の見所として知られています。

季節に応じて異なった姿を見せるため、年間を通して観光のベストシーズンなのも嬉しいですね。

秋から春先にかけては滝周辺は寒くなるため、一枚羽織るものを着るのが好ましいです。

鍋ヶ滝に立ち寄ったら訪れたい温泉スポット

鍋ヶ滝がある小国町周辺には観光スポットがあります。

火山が有名な阿蘇地域であるため、温泉地として全国的に有名です。

黒川温泉は鍋ヶ滝から車で30分ほどの距離にあり、風情のある温泉郷として知られています。

全国のみならずその名は世界にも知れ渡り、海外からの_観光客も後を絶ちません。2009年にはミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで温泉地としては異例の二つ星で掲載されました。

「街全体が一つの宿 通りは廊下 旅館は客室」がキャッチフレーズのこの温泉街は、情緒ある町並みが特徴でありこじんまりとした和風旅館が立ち並んでます。

旅行者は「入湯手形」を購入することで、3箇所を選んで入湯することができます。

温泉巡りをしながらゆったり散策するのにお勧めの観光地です。

杖立温泉は鍋ヶ滝から車で20分ほどの場所にあり、ノスタルジックな古い町並みが魅力的です。

ゆったり温泉につかりたいのであればお勧めの温泉地です。

町中には湯煙が上がっており、野菜や卵などを蒸すことができる「蒸し場」があちこちにあります。

鍋ヶ滝がライトアップされるゴールデンウィークのシーズンは鯉のぼり祭が開催され、川の上に3500匹の鯉のぼりが泳ぐ姿を眺めることができます。その姿は壮観です。

天ヶ瀬温泉は鍋ヶ滝から車で45分の場所にあり、別府・湯布院と並んで豊後三大名湯のひとつに数えられます。

歴史は古く奈良時代にさかのぼり、玖珠川の河川敷には5つの共同露天風呂と数箇所の露天風呂があります。露天風呂は混浴ですのでご注意ください。

温泉街の真ん中に露天風呂があり、眺めが素晴らしいです。共同露天風呂は100円とリーズナブルであるため、気軽に立ち寄って入浴することができます。

旅の疲れを癒すのに、温泉に立ち寄るのはいかがですか?
  • Facebook
  • Twitter
  • hatena

    ▲ページトップ