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室内栽培でもカイガラムシはつく? カイガラムシを撲滅するために

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カイガラムシは屋外の植物につくもので、室内栽培していると付きにくいと考えがちですが、室内栽培している植物にもつきます。
室内栽培している植物には風が通りにくく、雨に当たることがないために、カイガラムシにとっては居心地がいいようです。
観葉植物の周りに蜜がついてべたべたしたり、葉色が急激に悪く成ってきた時は、葉っぱの裏や枝を確認し、病害虫がはびこっていないか確認が必要になってきます。

カイガラムシ以外の病害虫の時もありますが、室内栽培している植物カイガラムシが付いたときの駆除していく手順をご紹介しましょう。

室内栽培なのにどうしてカイガラムシが付くの?

カイガラムシは世界中に7300種以上存在し、国内では400種ほど確認されていますが、数が多すぎ、すべてが把握されているわけではありません。

カイガラムシの成虫の雌は植物にくっついて動かないものがほとんどですが、風に乗って卵や幼虫が飛んできても繁殖してしまいます。
室内外を出入りせず無菌状態に保つことはできないので、人間の体にくっついて室内に侵入させてしまうことや、空気を入れ替えたときに入ってきてしまうこともあります。

カイガラムシの被害が拡大しやすいのは春から秋にかけてですが、室内栽培の場合、暖房器具の普及により、冬でも休眠して全く被害が拡大しないということはないので、絶えず注意を払っておく必要があります。

カイガラムシは植物に咥えついて樹液を吸う

カイガラムシ植物にしっかりと咥えついて樹液を吸うので、カイガラムシが付くと葉っぱが変形し葉色が悪くなり、生育を阻害します。
アリやアブラムシなどを呼び寄せる蜜を出すために病害虫の巣になるばかりか、周りがべたべたになります。
すす病などの病気も併発し、繁殖力が強いため、早期発見しないと、あっという間に広がってしまいます。

カイガラムシは体の周りを殻や綿・ロウなどで覆っているため、薬剤が効きにくく、成虫に薬剤が効いても卵には効かなくて、死んだ成虫の持っていた卵からも幼虫がかえり、はい出してまた繁殖する、と言った悪循環も容易におこります。

カイガラムシをこそげ落とすときの注意点

カイガラムシのセオリー通りの除去方法として、歯ブラシなどでこそげ落とすのが一番効果的と言われていますが、カイガラムシは柔らかい上の方の葉っぱなどに好んで巣くうため、強くこすると葉っぱがダメになってしまうこともよくあります。
葉を傷つけないよう気を付けてこそげ落とすようにしましょう。

取り落ちたカイガラムシが卵を持っていて、そこからまた幼虫がはい出てくることがないように、周りにカイガラムシの残骸が飛び散らないよう注意し、落ちた残骸もできる限り回収しましょう。

上の方の葉っぱの被害があまりにひどいときは、カイガラムシがついている枝ごと切り落とし、ビニール袋に密封して処分する方が、こそげ落とすよりかえって簡単かつ確実に、大量に取り除くことができます。

室内栽培の場合は、屋外栽培よりも身近で日々植物に接しているため、恐ろしいほど繁殖する前に気が付きやすいのですが、カイガラムシは繁殖力が強いので、気づいたらすぐに手を打つようにしましょう。

カイガラムシは水が苦手

カイガラムシを乾燥した状態でこそげ落とそうとするとなかなか落ちませんが、水気に弱いため、強い水流のシャワーで枝や葉の両面を洗うなどすると、ぽろぽろ落ちてくれる性質があります。

しかし、強い水流のシャワーだけでは完全には取り除けないため、そのままにしていると、またカイガラムシが繁殖してしまいます。

カイガラムシが繁殖してしまった植物を、強い水流のシャワーでしっかりと洗い流し、葉が乾いてきたら上の方のカイガラムシが多く繁殖している枝を切り落とし、下の方のまだ残っているカイガラムシを水で濡らしたティッシュで一つ一つ拭い去っていくと、きれいにカイガラムシが取り除けます。
切り落とした枝やティッシュはビニール袋に密閉してごみに出します。

完璧に取り除くのは難しく、一つでも残っているとすぐに繁殖してしまうため、しばらくするとまたカイガラムシが見つかるので、強い水流のシャワーで洗い流し、ひどいところは切り落とし、濡れティッシュで一つ一つ拭い去る作業をまた繰り返します。

何度も繰り返しているうちにだんだんと繁殖数が減ってきて、いずれは駆除できるので、あきらめずに根気よく除去作業を繰り返します。

カイガラムシは混み枝や風通しの悪いところが好き

室内栽培の植物の場合は、屋外栽培と違って雨風に当たらないため、カイガラムシが一気に広がるのに障害がないので、見つけたらすぐに手を打たないと、その植物をあきらめるばかりか、他の室内栽培の植物に被害が拡大してしまいます。

カイガラムシが巣くいやすいのは、枝が混みあっているところや、風通しの悪いところに置いている植物なので、混みあった枝は時々剪定し、葉っぱが埃っぽくなってきたらシャワーで葉の裏表を洗い流してカイガラムシが巣くいにくい状態を作っておくのもおすすめです。

また、普段目にするところの反対側に巣くうことが多いので、時々鉢を回したり、裏を確認して、目立たないところに繁殖していないかチェックしておき、見つけたらすぐに対策をおこなうようにしましょう。

カイガラムシの駆除は難しい?どうしたらいい?

カイガラムシ」が付いてしまったという話はよく聞く話ですよね。枝や葉っぱにびっしりと付いた様子は気持ち悪くどうしようかと困ってしまいます。

カイガラムシ」にもいろいろな種類があり、白い綿が付いたようなものなどもあります。「カイガラムシ」が沢山発生したらどうしたらいいのかという解決策についてご紹介します。

よく言うカイガラムシってどんな虫?

カイガラムシ」の種類は実はとても多く世界に7300種類ほどもいます。日本だけでも約400種類はいると言われ、特に果樹や観葉植物などの樹木に付くことが多く、草本類にはあまり被害がありません。

よく木の枝や葉っぱの裏にびっしり付いているという事がありますよね。体長2~10mmの小さな虫なのですが、何が気持ち悪いかというと「カイガラムシ」の見かけとその生態にあります。

葉っぱや茎から口ばしで樹液を吸っているためびっしりとくっついている見た目が気持ち悪さを感じさせます。また排泄物がベトベトしているというのも嫌ですよね。

そしてこの排泄物の甘いにおいに誘われて別の虫や菌が寄ってきて「すす病」などという葉っぱの表面が黒っぽくなる病気にかかったりするのも厄介です。こちらも黒くベタベタした感じになっていきます。

カイガラムシは幼虫の時期と成虫で駆除方法が異なる!

カイガラムシ」はじっと樹液を吸うために植物に寄生するのですが、最初の幼虫の時期と大きくなった成虫の時期では駆除方法が異なるので注意が必要です。

幼虫の頃は、「カイガラムシ」の体は何にも覆われていないので農薬や殺虫剤が有効的となります。

ただ、成虫になると自分の余分な栄養や排泄物が体に蓄積して体を覆う殻になります。殻を持っているので「カイガラムシ」と呼びます。この殻が作られると残念ながら農薬や殺虫剤が効かなくなってしまうということにもなります。

では成虫はどう駆除したらいいかですが、ブラシなどでこすり落とすしかありません。できれば、そうなる前に幼虫の時に早めに駆除しておきたいものです。

幼虫と成虫の違いや様々なカイガラムシを知ってみませんか?

カイガラムシも種類が沢山ありますので一概にご紹介できないのですが、「タマカタカイガラムシ」などでは上記の写真のように幼虫が沢山うごめいています。
上の写真の枝についている茶色くて丸くて大きい玉状のものがメスの成虫となっています。屋外に多いタイプの「カイガラムシ」です。オレンジ色の細かな幼虫と一緒になっていますが、幼虫と成虫の違いもわかりますね。
また、観葉植物にこんな白いフワッとした物が付くことがあります。これも「カイガラムシ」の一種で、こちらは乾燥した場所で発生しやすいもので、葉水で防いでいきます。
新芽や、葉の付け根などに発生しやすいものです。「コナカイガラムシ」と呼ばれるもので、白色の粉で覆われた中に長さ2~3mmのワラジ状の虫がいっぱい寄生しています。周りに伝染しないように注意することが大事です。
ソテツに発生しているのは、白い綿を被ったカイガラムシの「キイロワタフキカイガラムシ」で、1cmほどの綿を被った物もあり、沢山繁殖していますね。
多肉植物にも付く「カイガラムシ」は要注意です。気を付けてみてあげましょう。多肉植物だからと言って安心は禁物です。しっかり見てあげることも大事です。

カイガラムシの被害はどんなもの?

カイガラムシの被害については、植物の樹液をカイガラムシが吸う事で成長に害が出たり、新しい枝や葉の成長が悪くなって枝を枯らしたり弱らせたりします。また先ほど言った「すす病」を発症させたりもしてしまいます。もし「すす病」になっていたら「カイガラムシ」が原因だという事も考えて下さい。

カイガラムシはどんな時に注意する?

また、「カイガラムシ」の活動時期はいつなのかと言うことになりますが、1年中活動していますが、特に暖かくなるにつれ、5~7月に特に繁殖が盛んになります。冬は休眠状態と言えます。ということで特に5~7月は特に注意を払う必要があります。

それではまた、どうやって「カイガラムシ」が付いてしまうのかというと、風に運ばれて植物に付いたり、洋服に付いて部屋に持ち込まれ植物に付いたりすることから大量発生に至ったりします。

注意することとしては、風通しが悪かったり、ほこりっぽい場所、暗い場所などを好みますので、弱っている植物や室内で置きっぱなしの植物には注意が必要です。つまり、風通しが悪いほこりっぽい植物などに大量発生することがあるということです。

環境的には風通しのいい清潔な環境を植物に与えてあげるということが大事と言えそうですね。

風通しのいい環境で未然に予防!

人と一緒ですよね。空気の入れ替えなどをしないで部屋に閉じこもっていたら風邪を引いたりもしやすくなりますよね。新鮮な空気を入れ替えて換気をしてあげたりすることも大事ということですね。

また気持ち悪い害虫と言えば、「ハダニ」などの害虫にも困ったりするのですが、「ハダニ」の場合は、葉水をよくかけてやると駆除できます。「カイガラムシ」の場合はそれでは駆除できないのが多くの人を悩ませている点です。

早めに発生しそうだと思ったら農薬や殺虫剤を散布したり、成虫が発生してしまったら手作業で地道にこすり落とすという方法が一番いい方法です。

まずは環境的にいい環境を作ってあげて風通しのいい環境を作ってあげることが予防策です。幼虫ならば早めに薬剤を散布し、成虫ならば手作業で駆除をしてあげるのが最も有効な方法です。気持ち悪いという状態にならないように、早め早めの対策を取ってあげるようにしたいものです。

監修:きなりのすもも
16年前に趣味でバラ栽培をはじめたのをきっかけに、花木、観葉植物多肉植物
ハーブなど常時100種を超える植物を育て、弱った見切り苗や幼苗のリカバリー、
一年草扱いされている多年草の多年栽培などに取り組んでいます。

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