キルティング

なぜキルティングなの?入園・入学用バッグに最適な生地の選び方

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入園・入学準備として必要になる袋物の中で特にサイズが大きなレッスンバッグ(絵本バッグ)。
厚手でダイヤ型にステッチの入ったキルティング生地が使用されることが多いですが、柄に選択肢が少なく子供の好みに合わせるのが難しいことも少なくありません。
なぜ入園準備で用意するバッグはキルティング生地が多く使われるのでしょうか?
キルティング以外の生地で作るのとは何が違うのでしょうか?
今回は、そんなちょっと気になる素朴な疑問にお答えします。

レッスンバッグにキルティング生地が使用される理由

キルティング生地(キルト生地)とは、2枚の布の間にキルト芯という綿を挟んでミシンなどで縫い止め、1枚の布として使用できるようにした生地のことです。
キルト芯が挟まれることによって生地がふかふかとしてクッション性が出るので、中に入れた荷物を衝撃から守ることができます。
小さな子供はまだまだ物の扱いが悪くすぐにぶつけたり引きずったりしてしまうので、子供用レッスンバッグの生地として採用されることが多いです。
最初から表布と裏布が縫いとめられた状態なので自分で2枚の布を重ね合わせる必要がなく、手芸に馴染みのない初心者さんでも簡単にバッグを完成させられるのも大きな魅力でしょう。
入園・入学準備が本格的に始まるシーズンになると、手芸店には人気キャラクターをあしらったものなど様々なキルト生地が並びます。

園によってはキルティングNGの場合も

小学校にもなるとレッスンバッグをはじめとする袋物について生地を指定されることはまずありません。
しかし、幼稚園や保育園ではキルティング生地は使わないでと言われることが少なからずあります。
キルティング生地は丈夫で扱いやすく子供の喜ぶキャラクターもののデザインも豊富である一方、厚みがあって折りたたみにくくかさばってしまうことや、雨などで濡れるとなかなか乾かないからということが主な理由です。
また、キャラクタものに興味のない子供や年齢が上がって子供っぽいものを好まなくなってきた子供、長く使える飽きのこないデザインを希望する親にとっては、デザインのバリエーションが偏っていて使いたいと思える生地がなかなか見つからないということもあるでしょう。
「必ずキルティング生地で」と指定されているのでなければ、そんなときは、キルティング生地以外のものを使って丈夫なレッスンバッグを作るほうがおすすめです。

キルティング生地を使わない丈夫なバッグの作り方

キルティング以外の生地を使用してレッスンバッグを作る場合、表布と裏布の2枚を重ね合わせることで強度を出します。
使用する生地はオックスやブロード、シーチングがおすすめですが、薄手で折りたたみやすいデニム生地を使ったり、キルティング生地が禁止されていない場合は両面接着芯を間に挟んでも良いですね。
ただし、子供が自分で綺麗に折りたたむことができ、畳んだ状態をキープできることを確認しておきましょう。
レッスンバッグの作り方はたくさんのメーカーや個人がWeb上で公開しているので、それを参考にすると良いでしょう。
園や学校からサイズが指定されている場合は、それを参考にアレンジください。
特に指定がない場合、概ね横40cm×縦30cmほどのサイズが一般的なので、そのくらいのサイズの作り方を探すか、作りたいサイズに合わせてアレンジします。
特にわかりやすくておすすめのページは、以下の通りです。

入園&入学おめでとうのレッスンバッグ
https://atelier.woman.excite.co.jp/creation/12809.html?_s=2ooj4qicf6dqkjh7sibl7ii0c4
カバンの内側にポケットがついたシンプルなデザインのレッスンバッグです。
ポケットを縫い付ける場所を変えれば、表側にポケットをつけることもできます。

入園入学グッズをつくろう
http://www.clover.co.jp/recipe/detail/post_62.html
手芸メーカー・クロバーのサイトです。
簡単なお弁当袋の作り方もレッスンバッグと合わせて作れるようになっているので、同じデザインでいかがですか?

レッスンバッグe 作り方(切替あり裏地あり)
https://love-craft.net/lesson_bag_e_photo.html
切り返しのついたレッスンバッグです。
切り返し+ポケットも欲しいという場合は、上で紹介した作り方を参考にアレンジしてみましょう。

ちょっとだけ頑張ってレッスンバッグを作ってみよう

入園・入学準備では用意しなければならないものが多いので、袋物はつい既製品を購入したくなってしまいますよね。
確かに既製品の方がデザインも縫製も美しく作る手間も省けるので、仕事に家事に育児にと時間に追われている親にとっては心強い味方です。
ですが、自分のために手作りしてもらったバッグは、一人で新しい環境に飛び込んでいく子友達にとって大切な心の支えになります。
レッスンバッグは、袋物の中でもお弁当袋や巾着のようにマチを作ったり紐を通す場所を作る必要がなくミシンの直線縫いだけで作ることができるので、手芸やミシンの初心者さんでも比較的簡単に完成させることができるアイテムです。

他の袋物は既製品を買ってレッスンバッグだけ手作りしてみるなど、ぜひできる範囲で手作りに挑戦してみてください。
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