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植物を育てる上で間引きはどんな意味がある?間引きのコツは?

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植物を育てる際に、種から育てた場合に植物を間引くとよく言われますが、間引きには一体どんな意味があるのでしょうか。
また、間引きのコツがあるとしたらどうしたらいいのでしょうか。詳しくみていきます。

間引きにはどんな意味がある?

植物を間引くという作業はどうして必要になるのかを考える前に、まず間引くということはどういうことなのかを考えてみたいと思います。

間引くとは、種から育てる場合にたくさんの芽が出た場合に、その中から間引いて育てていくことを表します。最初から間引かないでいいように種を蒔けばいいのではという疑問もわきますが、種の発芽率は植物によって100%に近いものもあればあまり発芽しないものもあります。どの植物も種は多めに蒔くのが普通となります。特に細かな種などは通常たくさん蒔きますよね。その中からどれだけ発芽するかも実際に心配ですよね。

発芽率がいいとそこから芽がたくさん出てきますが、それではその芽を全部育てたらいいのではとも思うでしょう。ただ、たくさん芽が出た状態はとても密集している状態でいい環境とは言えません。そこからさらに大きくなるスペースがなく、間引きの作業が発生するようになるわけです。

また、間引きをしたくないからと最初から間をあけて種を蒔くと、今度は苗が丈夫に育たないということも生じます。例えば、ニンジンの場合は、乾燥すると発芽しにくいため、最初は密集した状態で育つ環境が大切です。そんな場合もありますので種を密集して蒔くことも必要なこととなります。

間引きを行うタイミングはいつ?

間引きは、植物の間をちょっと取ることで風通しをよくし日当たりをよくし、肥料もいきわたるようにする効果があります。少し芽を減らすことで植物が育ちやすくしていることになります。

また、間引きを行うタイミングの時期としては、発芽直後だけでなくいろいろなタイミングがあります。本葉が1~2枚になった時や3~4枚になってきた時などです。

発芽直後の間引きは、新芽の小さな葉が重なってきたら間引いて株の間が数センチあくようにします。小さな芽ですので手で抜いて無理をする場合はピンセットを使って根元から間引くのもいい方法です。

本葉が1~2枚になった時も大きな本葉になりますから葉と葉が重なってきたら手で抜きましょう。

また、本葉が3~4枚に増えてきた時も生長の度合いがそれぞれの株で異なってくる頃ですので生長が遅いものや病害虫の被害がありそうなものを見つけて間引きます。基本は手で引き抜き、取れない場合はハサミで根元を切ったり、スプーンで取ってしまったりするのがいい方法です。

間引きのコツは?どんなものを間引く?

それでは間引きのコツというものはあるのでしょうか。単純に数を減らせばいいだけでしょうか。どんな苗を間引いたらいいかですが、丈夫な苗を残して間引きます。葉の色に艶があり、茎がしっかり立っているもの、葉もしっかりしている苗は生長がいいと言えます。そうした株でない苗を間引きましょう。

また、生長の状態を揃えるという意味もありますので、他のより極端に大きく育っているものも他の生長を妨げる可能性があり間引きの対象になります。もったいない気もしますが、生長を揃えることが大切です。

一般的には、他よりも遅く芽が出て生長したものや小さくて茎もやせているもの、葉の色が薄く艶がなかったり変色したりしているものなどが間引きの対象です。葉の形が悪く欠けているものなども間引きます。

間引きのいろいろな意味について

こうして考えますと単に発芽率が悪いから最初にたくさん種を蒔いてあとで間引くというだけでなく、間引きにはいろいろな意味がありますね。

育っていく中で植物は同じように育ちませんから、生長が異なっていきます。それを何回かに分けて間引いていくことで生長を揃えていく意味が間引きにはあります。

野菜作りなども病気や害虫にやられたりするものが大体出てきてしまいますので、それらを間引くことで健康な野菜に揃えてそれらを守っていくことができます。自然の中ではいつかはそうした強いものが生き残るようになるわけですが、それを少し人の手で先に間引きをしてあげます。同じ生長をしているものに揃えることになって育てやすくなりますので大切な作業です。

こまめな間引きで丁寧なお世話を

ただ、実際に間引くとなると意外と細かくやらなければいけない作業ですので面倒だと思う人もいるでしょう。一気にたくさん間引いてしまう人も中にはいます。

一気に間引いてしまうと野菜などの場合は一気に収穫量が減ってしまったという失敗談もあります。あまり一度に間引いて数を減らしてしまうと最初は元気だったものが弱ってしまった時に数が減ってどうしようもなくなります。

少しずつ何回にも分けて株の生長の都度、間引いていくのが面倒かもしれませんが一番いい方法です。家庭菜園で野菜を育てる場合で間引く際にも収穫量のことを考えてこまめに間引いて育てていくのがおすすめです。

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