ご当地グルメ

三重県の定番お菓子「赤福餅」 その歴史と魅力に迫る

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(写真提供 インスタグラムID:asami08060806)



三重県伊勢市にある老舗和菓子屋「赤福」の名物、赤福餅。伊勢神宮の内宮前にあるおかげ横丁に本店があることから、伊勢神宮を参拝した際は必ず赤福に立ち寄るという方も多いのではないでしょうか。今回はそんな赤福餅の歴史や魅力を紹介していきたいと思います。

1707年創業、老舗の和菓子屋「赤福」

赤福は1707年創業の老舗の和菓子屋です。おかげ横丁に構えている本店はおよそ130年もの歴史を持つ建物で、伊勢らしい切妻屋根と正面に掲げている、金色で「赤福」と書かれた大きな看板が風情を感じさせてくれます。

そんな赤福で今に至るまで名物お菓子となっている赤福餅は、創業以来続く伝統の一品です。ひと口大のお餅にこしあんを載せたお馴染みの赤福。その名前の由来は、「赤心慶福(せきしんけいふく:嘘偽りのない真心を持って自分や他人の幸せを願う)」という、伊勢神宮の参拝者の心のありようを表した言葉に由来しています。また、その形は伊勢神宮の神域を流れている五十鈴川のせせらぎをモチーフにしているそうです。例えばお餅一つ一つにつけられている3本の筋は清流をかたどっているほか、白いお餅は川底の小石をイメージしていると言われています。

赤福本店には人気の期間限定スイーツも!

(写真提供 インスタグラムID:na_si_30)



赤福本店では、赤福餅を購入するのはもちろんのこと、できたての赤福餅をその場でいただくこともできます。店内は畳敷きのお座敷と五十鈴川に面した縁側が設けられており、地元度会産の番茶を焙じている香ばしい香りでいっぱいです。テーブルや椅子の席の用意はないので、敷物の上に座り、運ばれてくる番茶と赤福餅を楽しみます。

赤福餅をメニューとして出している喫茶はほかにもありますが、出来立ての赤福餅をその場でいただけるのは赤福本店だけです。ぜひ出来立てならではの赤福餅の柔らかい食感を一度味わってみてください。

また、赤福本店や直営店では毎年夏と冬で季節限定メニューも展開しています。まず夏に御目見えするのは、上品な甘さの抹茶味のかき氷の中に、赤福餅のこしあんとお餅が別々に入っている「赤福氷」です。不思議と冷たい氷の中でもお餅が硬くならないので、最後まで赤福餅と抹茶氷という和スイーツの最高のコラボレーションを楽しめます。

また、冬には「赤福ぜんざい」がメニューにお目見えします。暖かくて上品な甘さが感じられるあんこのお汁に焼きたてのお餅が入っている「赤福ぜんざい」は、冬場に冷えた体を温めてくれること間違いなしです。

香ばしい番茶の薫りにひと足を止めて、お伊勢参りの楽しみを増やしてみては

お伊勢さんでは、通年、朝の5時からお参りができます。赤福本店も毎朝5時には開店します。店内の縁側から朝熊山や神路山緑の山並見渡しながらお番茶と共にいただく赤福餅。こし餡の優しい甘さと柔らかなお餅が旅の疲れをほっとほぐしてくれます。
これからお参りに向かう方もお参り帰りの方も、朱塗りのかまどから立ち昇る湯気と香ばしい番茶の薫りにひと足を止めて、赤福本店で、お伊勢参りの楽しみをひとつ増やしてみてください。

毎月1日に販売する「朔日餅」もぜひ!

いかがでしたか? 実は赤福には定番のこしあんとお餅の餅菓子以外にも、人気のお菓子があります。それが「朔日餅(ついたちもち)」です。「朔日餅」とは元旦を除く毎月1日に、赤福本店で販売している、毎月趣向が異なる季節の餅菓子のことです。
普段より早く起きて毎月1日に伊勢神宮に参拝するという「朔日参り」というならわしのために作られたお菓子で、販売日は「朔日餅」目当てに長い列ができるほどの人気商品となっています。赤福好きの方は、ぜひ「朔日餅」もチェックしてみてください。

赤福本店
住所:三重県伊勢市宇治中之切町26番地
電話:0596-22-7000
営業時間:5:00〜17:00(繁忙期時間変更有)
定休日:無休
公式HP: http://www.akafuku.co.jp/about/honten/
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