ご当地グルメ 佐賀の郷土料理・だご汁は野菜たっぷりで具だくさん! 素朴で優しい味に舌鼓
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佐賀県には柿の葉寿司やがめ煮など、現地に住む人々に愛され続けてきた郷土料理が多くあります。そのなかでも、だご汁は佐賀県で古くから伝わる郷土料理で、ご当地グルメとしての知名度も高い人気の料理です。
もちもちとした“だご”とたっぷりの野菜が美味しい汁物
だご汁の“だご”とは小麦粉と水を混ぜ合わせてこねたもののことで、“だんご”がなまってこのように呼ばれるようになったそうです。“だご”は地域によって形が異なるのが特徴で、うどんのように麺状にした「のべだご」や手でちぎって作る「つんきりだご」などがあります。
この“だご”をゴボウやニンジンなどの根菜やシメジ、豚肉などと一緒に煮込み、味噌や醤油味に仕立てたものがだご汁です。味噌味のほうが主流のようですが、地域や家庭によっては醤油で味付けするところもあるのだとか。
野菜の優しい旨みと“だご”のもちもちとした食感がどこか懐かしい、素朴な美味しさが詰まっただご汁。具だくさんなので食べごたえも抜群ですし、寒い時期に食べれば身も心も温まります。
野菜の優しい旨みと“だご”のもちもちとした食感がどこか懐かしい、素朴な美味しさが詰まっただご汁。具だくさんなので食べごたえも抜群ですし、寒い時期に食べれば身も心も温まります。
突然の来客のもてなしや慶事の宴会の席の定番料理
だご汁はもともと、農作業が忙しいときにササっと作って食べられる料理として広まったといわれています。確かにお肉、野菜、小麦粉で作った“だご”を煮るだけなので簡単ですし、腹持ちも良く忙しいときのエネルギー補給にはピッタリかもしれません。
そもそも佐賀県では、もともと麦作が豊富だったため、だご汁は白米や茶粥などがないときの代用品としても食べられていたといわれています。当時は豚肉ではなく、唯一のたんぱく源だった鯨肉やねぎなどをいれた質素な汁物だったそうです。
そもそも佐賀県では、もともと麦作が豊富だったため、だご汁は白米や茶粥などがないときの代用品としても食べられていたといわれています。当時は豚肉ではなく、唯一のたんぱく源だった鯨肉やねぎなどをいれた質素な汁物だったそうです。
佐賀県では今でも、突然の来客時のもてなしや慶事の席の定番料理として、だご汁を振る舞う習慣が根付いています。ちなみにだご汁は佐賀県以外に、同じ九州の熊本県や大分県でもよく食べられている郷土料理で、特に熊本の阿蘇市を通る国道57号線周辺には、だご汁を出すお店が多いことから「だご汁街道」と呼ばれているところがある。同じだご汁でも地域や家庭で味や具材が異なるので、九州へ旅行の際はいろいろなお店を巡って、だご汁の食べ比べをしてみても楽しいかもしれません。
また、ご当地グルメに関しては下記のような記事もありますので、あわせてお楽しみください。
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