ご当地グルメ

フィッシュ&チップスの日は金曜日?!歴史を探ってみよう

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イギリスの代表的な料理、フィッシュ&チップス。イギリスでは金曜日がフィッシュ&チップスの日とされています。なぜ金曜日になったのか、その起源を探ってみましょう。

イギリスの国民的料理、フィッシュ&チップスとは

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イギリスの街角のあちこちで見かける、フィッシュ&チップスのお店。フィッシュ&チップスは、タラやハドックなど白身魚の切り身に衣をつけて油で揚げ、フライドポテトを添えたものです。ビネガーや塩をふりかけて食べるのが一般的で、グリーンピースをつぶしたマッシュピーが付け合わせの定番です。
ちなみに、イギリスのチップスは薄切りでなく、棒状のフライドポテトを指します。全国フィッシュフライヤー連盟によれば、イギリスには約10500軒のフィッシュ&チップス店があり、これはマクドナルドの1200店舗の約9倍にあたるとか。国民の生活に根ざしているのがわかりますね。

ユダヤ移民が持ち込んだ魚のフライ

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フィッシュ&チップスに使われる魚のフライの起源は、15世紀前後に遡ります。
その頃、スペインやポルトガルを含むイベリア半島に定住したユダヤ人たちは、金曜日に揚げた魚を食べていました
。ユダヤ教では金曜の日没から土曜日の日没までが安息日とされ、働くことや火を使うことが禁じられています。ユダヤ教徒はこれを守るために、金曜日の日没前までに食事の支度を終え、土曜日の日没までその料理を食べていました。
魚のフライは保存が効き、冷めても美味しく食べられるため、安息日に食べる料理として定着したようです。
その後、ポルトガルやスペインからユダヤ人が移住し、イギリスでも魚のフライが広まりました。

フィッシュ&チップスの誕生

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一方のフライドポテトの発祥地はベルギーと考えられ、こちらも移民によってイギリスに持ち込まれました。
魚のフライとフライドポテトを組み合わせて売るようになったのは1860年頃のようです。
カトリック教徒の人たちは、イエス・キリストが処刑された金曜日に肉を食べませんが、魚は食べてもよいとされていました。
その習慣が影響し、イギリスでは金曜日がフィッシュ・アンド・チップスの日として定着していったのです。

まとめ

イギリスでフィッシュ&チップスが金曜日に食べられるのは、宗教的な意味合いが強いことがわかりました。
イギリスに行くことがあれば、ぜひ本場のフィッシュ&チップスを金曜日に味わってみたいですね。
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