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ツワブキとフキはどう違う?

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ツワブキとフキは一緒のように考えられがちですが、いろいろな違いがあります。ここでは、その違いについて詳しく見ていきたいと思います。どこで見分ければいいのかも細かく見ていきましょう。

ツワブキとフキの違いは何?

ツワブキは、キク科ツワブキ属で、フキはキク科フキ属です。同じキク科ではあるのですが、異なる種類です。葉っぱや葉柄などに大きな違いがあります。ツワブキの葉は光沢があってツルツルした緑色をしています。それに対して、フキの葉はザラザラとした感じで、光沢がないのが特徴です。

また、私たちがよく料理で食べているのは茎ではなく、ツワブキやフキの葉柄の部分です。フキはよく食べる時に葉柄の筋を取って調理しますが、ツワブキの葉柄には筋がないのも特徴です。そして、フキと同様、ツワブキも煮物や佃煮などで美味しく食べることができます。ただし、フキもツワブキもあくがあるために、あくを抜くことが食べるために必要な作業となります。

ツワブキとフキの育つ環境が違う?

ツワブキとフキは、違う仲間で、葉や葉柄が違いますが、育つ環境はどうなのでしょうか。ツワブキは、海辺に自生する植物で、秋に黄色などの花を咲かせます。一方、フキは春の植物として有名で、春に白や黄色の花が咲き、山の中の水辺などに自生しています。

それぞれについて詳しく調べてみますと、ツワブキは、東北より南の地域に自生しています。海辺以外にも低地や山の日陰などにも自生しているのが見かけられます。「ツワブキ」という名前も、海辺に育ち潮風から身を守るために艶やかな葉っぱで葉を守っていると言われています。きれいな緑色の葉っぱをしていて、花と葉の両方が観賞用にも植えられているのがツワブキです。

葉っぱに黄色の斑が入る「金星」と呼ばれる品種などもあり、葉も楽しまれています。ただ、食べるためには斑入りの葉でない方が美味しいようです。また、東北まで育てられるなど、ツワブキは、耐寒性に優れていて、耐暑性にも優れていて、初心者にも育てやすいのが特徴です。半日陰から日陰で水はけのいい場所に植えて育てるだけでとても育てやすい植物です。

また、ツワブキの収穫時期は、若葉が出てくる3月~4月がいい時期とされています。その時期が柔らかい葉柄を食べることができます。この時期に収穫すると、あくが少ないこともありますので、あく抜きをしなくていいこともあります。ただし、あくが強い場合もありますので、その場合は、手間でもあく抜きをしましょう。

一方、フキはというと、早春のフキノトウや葉柄をきゃらぶきなどにして食べるために庭に育てる人も多くいます。耐寒性はあるのですが、耐暑性が弱いために自生しているフキは山の中に育ちます。半日陰で、日の当たらない所、木の下などの湿潤な場所に植えるのがおすすめです。

山野草として、湿気が好きな所がツワブキとは異なります。フキの葉柄の収穫は、4月~6月頃が柔らかくておすすめとされています。庭に植えた場合は、2年目から収穫できるようになりますので、根元近くから切って収穫しましょう。フキは、湿潤な場所が好きということで、日向で育ったフキよりも湿った場所で育ったフキの方が柔らかくなって美味しいようです。

ツワブキとフキでは花の咲く時期も、秋と春で異なり、葉の葉柄を食べる収穫時期もツワブキは春、フキは夏前が柔らかくなるなどいろいろな違いがあることがわかりますね。

フキノトウが収穫できるのはフキだけ

また、ツワブキとフキの違いでは、フキノトウが収穫できるのがフキだけという点も異なります。春に花を咲かせるフキの蕾が、雪をかき分けたりしながら早春に出てきます。それを食べるのがフキノトウです。このフキノトウは、つぼみですので、小さなものです。

しかし、その後、茎は出ないのですが、花茎だけが高く伸びて、80cmほどにもなります。そして、タンポポのように綿毛と種を付けます。それが塔のようにもなることから「フキノトウ」と言われている由来ともなっています。

フキノトウは早春の味覚として人気ですよね。こうしたフキノトウを楽しみたいのであれば、フキを庭に植えてみるといいでしょう。耐暑性がないために半日陰の湿潤な場所で育ててみるのがポイントです。

ツワブキとフキの違いも知ってそれぞれに楽しみましょう

いかがでしょうか。ツワブキとフキの違いは、いろいろあります。ツワブキでは、光沢のあるきれいな葉っぱや黄色などの斑入りの葉を観賞することができます。そして、耐暑性、耐寒性があるので水はけのいい所で育てれば、初心者でも育てやすい特徴があります。秋に花を咲かせ、春には葉柄を収穫して食べることができます。

それに対して、フキは、ザラザラした葉が特徴で、耐暑性が弱い特徴を持っています。半日陰の湿潤な所が好きです。早春のフキノトウを採り、春の花を楽しむことができます。そして、夏前に葉柄を収穫して食べるのも楽しみでしょう。

それぞれに特徴が異なりますので、育てる場所や楽しみ方も異なります。どちらか好きな方を植えて楽しんでみてはいかがでしょうか。どちらも、きゃらぶきなどのフキ料理を楽しむことができますので、収穫も楽しみになりますよね。

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