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桜餅は関東と関西で違いがある? 桜に合う定番和菓子で春を祝おう

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薄桃色と緑色の葉が何とも春らしさを感じさせてくれる「桜餅」。桜の時期になると食べたくなるという方も多いのではないでしょうか。
そんな春の定番和菓子「桜餅」には、実は関東風と関西風があり、それぞれに見た目も食感もことなります。

関東風と関西風の桜餅、何が違うの?

(写真提供 インスタグラムID:home_m_style



関東で桜餅と言えば、小麦粉などの生地を焼いてクレープ状にして餡を巻いた「長命寺」が一般的です。江戸時代に東京・向島にある「長命寺桜もち」が売り出したのが始まりだと言われています。

一方で、関西で桜餅と言えば「道明寺」が主流です。こちらは道明寺粉を蒸して作ったお餅で餡を巻いたもので、独特のツブツブとした食感とモチモチ感が特徴です。近畿地方だけでなく、北海道、中国・四国地方、北陸地方など幅広いエリアで親しまれています。

(写真提供 インスタグラムID:kumagorou45



ちなみに道明寺粉とは、もち米を水に浸したあと、蒸してから乾燥させて粗く挽いたもののことです。「道明寺」の桜餅は、大阪の藤井寺市にある道明寺というお寺で誕生したことから道明寺という名前が付けられたと言われており、もともとは「干し飯(ほしいい)」として保存食や携帯食に用いられていたそうです。

桜の葉は食べる? 食べない? 食べても大丈夫?

小麦粉と道明寺粉で生地の材料がことなる関東風の「長命寺」と関西風の「道明寺」ですが、どちらも塩漬けした桜の葉で包まれているところは共通しています。この桜の葉は、お餅への香りづけや乾燥を防ぐ目的で巻かれるようになったそうです。

そもそも桜餅には、柔らかくて毛が少ないのが特徴の「大島桜」という品種の桜の葉が主に用いられています。桜の葉を塩漬けすると生の葉にはない独特の芳香が生まれますが、これがお餅に移ることで、桜餅ならではの桜の香りを漂わせてくれるのだとか。

ちなみに桜の葉を食べるか、食べないかで意見が分かれたことはありませんか? もちろん食べられるものなので食べてもOKですが、正式な食べ方は決まっていないので食べなくてもよいそうです。桜餅を販売しているお店によってはおすすめの食べ方を教えてくれるところもあるので、気になる方はぜひ店員さんに尋ねてみてくださいね。

関東風と関西風の桜餅を食べ比べてみよう

(写真提供 インスタグラムID:punk0207



いかがでしたか? 最近は地域に関係なく、関東風の「長命寺」と関西風の「道明寺」のどちらもよく見かけるようになりました。実は桜の葉の大きさも関東風と関西風では違うので、ぜひ食べ比べして、見た目や味、食感の違いを楽しんでみてください。
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