ガーデニング

アセビの育て方

関連キーワード

植物名:アセビ

学名:Pieris japonica
英名:Japanese andromeda、Lily of the valley bush
和名:馬酔木(アセビ)、アセボ、アシビ
科名:ツツジ科
属名:アセビ属
原産地:日本

アセビの特徴

アセビ属は、ヒマラヤ〜中国雲南省などのアジア東部、北アメリカ、キューバに約10種類が自生している常緑低木で、日本には、アセビとリュウキュウアセビが自生しています。
単に「アセビ」というと、日本原産のアセビをさします。

アセビは、早春に枝先から垂れ下がるように白いベル状の花を咲かせ、常緑の葉は濃い緑色になります。
アセビの新葉は、赤みを帯びています。
葉に白斑が入るものや、生育過程で葉色が変化する品種もあります。
樹齢が進むと幹には縦に裂け目が入り、少しねじれます。

アセビの枝葉には有毒成分「アセボチン」が含まれ、馬が食べると酔って足がなえることが名前の由来になっています。
アセビの枝葉で牛馬の背を払って虫よけしたり、葉を煎じたものを殺虫剤に用いていました。

アセビの詳細情報

園芸分類:常緑低木
草丈・樹高:1.5〜5m
耐寒性:強い
耐暑性:強い
耐陰性:強い
花色:白、赤、ピンク
開花時期:3月〜5月

アセビの育て方カレンダー

出回り時期
アセビの苗木は11月ごろから園芸店などの店頭に出回ります。
インターネットでも購入できます。

植え替え・植え付け時期:3月〜4月または10月〜11月
剪定:4月〜5月中旬
肥料:3月〜4月と9月〜10月
開花:1か月ほど開花が続きます。

アセビの栽培環境

日当たり・置き場所
アセビは日陰でもよく育ちますが、日当たりが悪いと花付きが悪くなるので、午前中は日が当たる場所か、日向で育てるのがおすすめです。
乾燥が苦手なので、寒風が当たる場所などを避けておきましょう。

用土
アセビは水持ちも水はけもよい、腐植質が多い土を好みます。
庭植えにする場合は、植穴に堆肥と腐葉土をまぜこんでおき、庭土に腐葉土をブレンドした土を用います。
水はけが悪いときは、川砂やバーミキュライト・パーライトなどもブレンドして水はけを改良しましょう。

鉢植えにする場合は、赤玉土小粒・鹿沼土小粒・腐葉土を等量ブレンドした土を用いましょう。
一般の草花用の培養土でも構いません。

アセビの育て方のポイント

水やり
アセビは乾燥が苦手なので、乾燥のし過ぎに注意しましょう。
特に生育期の春〜秋にかけて、長期に水切れすると成長が止まってしまいます。

庭植えの場合、根付いた後は自然の恵みだけで十分ですが、乾燥がしがちな季節は朝夕土の様子を見て水やりしましょう。

鉢植えの場合、表面の土が乾いてきたらたっぷりと水やりします。
乾燥がしがちでも鉢皿に水はためないようにしましょう。

肥料
肥料は、春と秋に施肥します。
春は、花が終わってから株元に緩効性化成肥料をひとつかみまいておきます。
秋は、花芽が付いたのを確認してから涼しくなる9月下旬〜10月下旬に緩効性化成肥料を春の半量施肥します。

病害虫
ツツジ科の植物につきやすいグンバイムシやハマキムシがつくことがありますが、アセビには毒性があることから、他のツツジ科の植物より病害虫がつきにくくシカなども食害しません。

アセビの詳しい育て方

選び方
生き生きとした葉がたくさんついた、葉や茎の色つやがよくしっかりとした株を選びましょう。

植え付け
小さな苗木の場合、鉢からある程度育ててから庭植えにしましょう。
ポットを外したら土を軽く落としてから植えつけ、たっぷりと水やりします。

間引き

剪定・切り戻し
実が熟す頃、来春に咲く花芽が付くので、剪定はその前までにしておきましょう。
実が熟すと上向きに開き、実と蕾の見分けがつきにくいので気を付けましょう。

アセビは生育スピードが遅く、剪定しなくても丸い樹形を作るので、剪定の必要はあまりありません。
伸びすぎて飛び出した枝などを切り落とし、花後すぐに、花殻摘みを兼ねて、混み枝や日当たりの悪いところの枝を切り落としておきます。

植え替え・鉢替え
庭植えのアセビは株間が十分にあれば植え替えの必要はありませんが、鉢植えの場合は、2年ごとを目安に根を1/3ほど整理してから、一回り大きな鉢に植え替えましょう。
暖地であれば、秋の植え替えは12月中旬ごろまでできます。


アセビの花は下向きに垂れ下がって咲きますが、実は上向きについて、熟すと割けて種が飛び出します。

収穫
10月頃実が黒く熟し、種をまくと芽が出ますが、生育はゆっくりです。

冬越し
アセビは耐寒性がとても強いので、防寒処理は不要。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
挿し木か取り木で増やせます。

植物を探す

花の名前
あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行 わ行
  • Facebook
  • Twitter
  • hatena

    ▲ページトップ