ライラックの花言葉と香りの関係は？

ライラックは、そもそも何の仲間で、どんな植物なのでしょうか。ライラックは、モクセイ科ハシドイ属の落葉樹です。フランス語では「リラ」とも呼ばれ、「リラの花」としても有名ですよね。

ヨーロッパ南東部が原産で、とてもおしゃれな花の印象です。いかにもヨーロッパの花という印象もあり、香りもおしゃれです。ヨーロッパ原産ですので、寒い気候が好きな花です。日本では、北海道の街路樹などに植えられていますよ。高さは、1.5ｍ～6ｍにもなる高木で見上げる木も多いでしょう。高い木にライラックの大きな房状の花が咲いた様子は、インパクトがある光景ですよ。

さて、そんな春に香る花「ライラック」の花言葉はどんな花言葉が付いているのでしょうか。興味深いですよね。ライラックの花は紫色がメインで、他に藤色、紅色、白色などがあって意外とカラフルです。花も一重や八重があって趣が異なりますよ。

ライラックの花言葉には「思い出」「友情」「謙虚」という花言葉が付いていす。他に「誇り」や「美」もあります。ヨーロッパでは街路樹としてよく見かけるライラックには多くの人が「思い出」を感じることもあるのでしょう。「思い出」という花言葉も付いています。北海道の札幌でもよく親しまれている花です。

紫色、藤色、紅色、白色と花色があるライラックでは、花色ごとに花言葉も異なります。紫色のライラックの花言葉は「恋の芽生え」「初恋」が花言葉となっています。紫色と言っても甘い雰囲気の紫色ですので、恋の花言葉になるのも納得ですね。また、ライラックの葉を一つずつよく見ると可愛いハート型をしています。そんなことからも恋愛の花言葉が誕生しているようです。

そして、ライラックの甘い香りが「恋の芽生え」や「初恋」と言った花言葉にもなっているのでしょう。

日本で言えば、9月中旬?10月下旬に甘い香りを放つキンモクセイなども、花言葉に「初恋」などという花言葉があります。香りがもたらす雰囲気というのもあるのでしょう。甘い思い出を思い出させるようになるのでしょうね。

また、ライラックの花弁は、通常は4枚ですが、5枚になっている花がたまにあります。これを「ラッキーライラック」や「ハッピーライラック」と呼んでいて、幸運が舞い込むとも言われています。恋のおまじないとして、これを黙って飲み込むと、愛する人とずっと幸せに過ごせるそうですよ。

そんなロマンティックな言い伝えもあるライラックの花です。ハートの葉、甘い香り、5枚の葉など色々と恋にまつわることの多い花と言えます。

また、白いライラックには「青春の喜び」「無邪気」という花言葉があります。白の瑞々しくて初々しい花の印象がそうした花言葉になったのでしょう。フランスでは、白いライラックを純粋な青春のシンボルとしても感じているようですよ。それにまつわり、白いライラックには、青春に関する花言葉が付いています。

ライラック全体もそうですが、特に白いライラックは「青春のシンボル」として捉えられることもあり、「友情」「大切な友達」「青春の思い出」などの意味合いに扱われることもあります。

友達にプレゼントしたり、卒業や送別会などで贈ったりすることにも、白いライラックは向いています。日本ではあまり見かけませんが、ぜひ見つけたら贈ってみたいですね。

また、ライラックには、八重や野生種のライラックもあります。それらにも花言葉があります。
八重のライラックの花言葉は、「優しく控えめな女性」です。ライラックの八重は、白っぽい濃淡もあって可愛らしい印象となるために「優しく控えめな女性」という花言葉になっています。

野生種は、ちょっと控えめで素朴ですが、美しい花を咲かせます。その点で「謙遜」という花言葉をまとっています。
ヨーロッパなどでは身近なライラックであるだけに、そうした花言葉が付いているのかもしれませんね。

また、ライラックの特徴的な香りについてですが、実際に香りをかいでみると、少し違う印象という人も結構います。私達がよく知っているライラックの精油の香りとは、異なる印象のようです。

どちらかというと、柔らかな軽い感じのジャスミンの香りがするとも言われています。また、ライラックの木ではよく香っても、切り花にすると香りがなくなるとも言われるようです。切ってすぐの新鮮な状態ですと香りますが、切り花にすると、数日もしないうちに次第に香らなくなってしまうようです。ちょっと残念ですね。

とはいえ、春になると通りが街路樹のライラックの甘い香りで、フランスや北海道では包まれます。何だかうらやましいですね。

ライラックの花言葉についてご紹介しました。ライラックは、春の甘い香りを届けてくれる素敵な花です。花言葉には恋や青春に関する花言葉もいろいろ付いています。香りを楽しみながら、その瑞々しい美しさをずっと味わってみたいですね。
ただ、西洋では、紫の花は涙色として悲しい花言葉になることもあります。西洋で贈る時には少し注意することも必要ですよ。

監修：トマト
毎日いろいろな発見をさせられるガーデニングです。
長年のガーデニング経験から育て方の難しさもそれぞれの植物に学んでいます。
今は多肉植物などにも凝っていて、新しい発見と成長を見ていきたいと思っています。