ご当地グルメ

もちもち食感で美味しい! 青森・八戸の郷土料理「せんべい汁」で芯から温まろう

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青森県八戸市で古くから親しまれている郷土料理「せんべい汁」。ご当地グルメの祭典「B-1グランプリ」でせんべい汁の名を知ったという方も多いかもしれませんね。今回はそんなせんべい汁の歴史や魅力をご紹介していきたいと思います。

南部せんべいを使った郷土料理「せんべい汁」

(写真提供 インスタグラムID:momomusaitsu)



せんべい汁はお肉やお魚、キノコなどを入れただし汁に、南部せんべいを割り入れて煮込む、青森県八戸市の郷土料理です。せんべい汁の歴史は古く、およそ200年以上前から青森県南部から岩手県北部までの地域で食されてきたと言われています。

せんべい汁で使われるせんべいは、煮込んでも煮崩れしない製法で作られた特製のものとなります。このせんべいは、「おつゆせんべい」「かやきせんべい」の名で親しまれていて、そのまま食べるのには向いていません。しかし、パリッと硬いせんべいは煮込むとほどよく柔らかくなり、もちもちの食感が楽しめるようになります。

かつてはあまり認知度の高くない郷土料理でしたが、東北新幹線の八戸駅設立に伴い、八戸をPRする名物として八戸せんべい汁をブランド化する取り組みが積極的に行われるようになりました。そして2012年度に、全国からご当地グルメが集結し人気を争う「B-1グランプリ」で念願の1位を獲得すると、その知名度は全国規模に広がりました。現在はせんべい汁を提供するお店が急増し、八戸市内だけでも200店舗以上あることが分かっています。

味つけや具材はいろいろ! 好きな組み合わせを試してみよう

青森県八戸地方では、南部せんべいをいろいろな方法で食してきたと言われています。南部せんべいの食文化はふところが深く、せんべい汁ひとつとっても味付けや具材、食べ方などに特に決まりはないそうです。

しかし、初めてせんべい汁をいただくのなら、最初は最もポピュラーな醤油味のものがおすすめです。鶏肉や豚肉・野菜・キノコ・糸こんにゃくなどが具材としてせんべいと一緒に煮込まれており、口にするとどこかほっとする優しい味付けです。海の幸が豊富な八戸地方では、お肉ではなく白身のタラや焼き鯖、鯖缶などを入れて塩味に仕上げるせんべい汁もあり、海鮮の美味しいだし汁が五臓六腑にまで染み渡ります。

また、せんべい汁は汁物としてだけでなく、鍋料理としていただくこともあります。寄せ鍋やすき焼き、馬肉鍋など、味がついているほとんどの鍋料理に合うので、うどんやお米の代わりに鍋の〆として食す地域もあるのだとか。最近は八戸市内以外でもせんべい汁用のせんべいは手に入るので、ぜひ一度汁物や鍋料理として好きな具材と一緒に食べてみてください。

八戸でせんべい汁の食べ比べを楽しもう

いかがでしたか? 八戸市内には本場のせんべい汁がいただける店舗がたくさんあります。お店によって味付けや具材がことなるので、ぜひ青森へ旅行の際は、八戸でせんべい汁の食べ比べもお楽しみください。
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