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世界最古級の時計塔はスイスにあった!

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出典:https://www.instagram.com/p/B8Mdv0pAWKQ/?igshid=NTc4MTIwNjQ2YQ%3D%3D

今もなお中世ヨーロッパの美しい面影が残るスイスの首都、ベルン。アーレ川に囲まれ、世界遺産に登録されたベルン旧市街は観光地としても人気です。スイスで最も高い尖塔を持つベルンの大聖堂、物理学者アインシュタインの家、ベルンの象徴である熊公園など多くの見所があります。

このベルン旧市街で最も有名な名所の一つは「Zytgloggeツィットグロッゲ」(ドイツ語で「時計塔」という意味)と呼ばれる時計塔があります。時計塔の歴史は、13世紀にまで遡ぼり、世界で最も古い時計塔のひとつでもあります。かつて町を囲んでいた外壁の西門の一部で、現在でもベルンのシンボルとなっています。
工夫の凝らされた仕掛け時計になっていて正時には町中から観光客が集まります。仕掛けは、町の名前ベルンの由来となった関わりの深い動物であるクマ(Baren ベーレン)を主役にしたもの。鐘の音とともにクマや道化師が踊り始める。公式ウェブサイトから予約可能な時計塔の見学ツアーでは、内部の仕掛けを見学することもできます。さらに時計の横には、カラフルな天文時計も設置されています。時刻だけでなく、曜日、日付、星座、月の位置を知ることができます。

ノーベル物理学賞を受賞した、アルベルト・アインシュタインは、バスがこの時計塔の脇を通り過ぎるのを観察して「もしバスが光速で走り抜けたら何が起こるだろうか」と考え“相対性理論”を構築するきっかけになったとも言われています。
こうした精巧な時計塔は、スイスの時計産業の高い技術力を示しているのです。ロレックス・オメガ・ロンジン・パテックフィリップ・オーデマピゲ・IWC・タグホイヤー・ヴァシュロンコンスタンタン等数々の有名ブランドを生み出したスイス時計は、その品質の高さから全世界で圧倒的な存在感を誇っています。 時計産業が発達した理由に、スイスの地理的要因と歴史的背景が挙げられます。時計は、温度や湿度の変化に弱く、部品の洗浄に用いる綺麗な水が必要であるためです。スイスは、穏やかな気候に加え、アルプス山脈が生み出すきれいな水を持つ国であることから時計部品の生産に適していたといえます。
加えてスイスは、永世中立国であることから、世界中へ軍事用の時計を輸出しました。戦争の影響を受けずに高性能の腕時計を開発し続けることができたのです。
こうしたスイスの名産である時計の歴史を振り返りながら、古くから有名なベルン時計塔を訪れてみてはいかがでしょうか。
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